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転生したら世界の鍵でした 〜俺と相棒で紡ぐ異世界物語〜  作者: くろうさ
第3章:王都編

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第15話:深淵レイス第二形態──“魂喰いの声”

 “デュアル・ブレイク”が直撃した瞬間――

 深淵レイスの胸が裂け、光と黒が爆ぜた。


『……ギ……ァ……ッ……!!』


 影の身体が崩れかける。


(……倒した!)


 そう思った――その刹那。


 空気が“止まった”。


 冷たい息が、背骨を這い上がる。


『――面白い。』


 声だ。


 影とは違う。


 もっと深い。

 もっと原始的な。

 “底”から響くような声。


(こ……れ……)


深淵の主の“声”だ。


 



 深淵レイスの裂け目から、

 巨大な黒い手が“内側”から突き破った。


『まだ死なん。

 “鍵の器”を試すのは……ここからだ。』


「ルイ!!退がれ!!」


 ユリウスが叫ぶ。

 ミネルも剣を構える。


 だが――間に合わない。


 深淵レイスの身体が“膨張”し始めた。


 骨格が伸び、

 影の膜が全身に張り付き、

 口が耳元まで裂ける。


 第二形態。


“深淵レイス:ソウルイーター形態”


 



 空気が一瞬で変わった。


 重い。

 喉が焼ける。


(……魂が……吸われてる……?)


 セリアが悲鳴を上げて膝をつく。


「ルイっ……息が……できない……」


「セリア!!」


 ルイはセリアを抱き止め、光核に触れた。


 白い光が一瞬強く灯る。


(耐えてる……ギリギリ……!)


 



 その瞬間、ラザールの声が飛ぶ。


「ルイ!!“第二形態”は魂狙いだ!!

 深核アビスだけじゃ防げない!!

 光核を前に出せ!!」


「出す!?どうやって!!」


「お前ならできる!!!」


(根拠ないだろそれ!!)


 だが――やるしかない。


 



 深核と光核が胸の奥で“ぶつかる”。


 意識が真っ白になりそうな中、

 ルイはセリアの手を握った。


「セリア……光、貸してくれ!!」


「……ルイが……呼んでる……!」


 セリアの胸から光が溢れ、ルイへ流れ込む。


 黒と白が融合する。


『……出る……出る……出るッ!!』


 ルイの背中から光と影の翼のようなものが一瞬だけ広がった。


「いける……!!

 これなら……第二形態でも――!」


 



 深淵レイスが口を開いた。


 空間が凍る。


『■■■■■■■■■■■■!!!!』


 “魂喰いの咆哮”。


 世界がぐにゃりと歪む。


 ユノが叫ぶ。


「ダメ!!あれは――

 魂そのものを削る攻撃!!」


 ミネルが後退しながら叫ぶ。


「受けたら終わる!!防御魔法が効かないタイプ!!」


 



 ルイが前に出た。


 影と光が混ざり合った技。


「《双核防壁デュアル・シールド》ッ!!」


 光が半球を描き、

 その裏側に黒の線が刻まれた。


 咆哮が直撃する。


 世界が“割れた”ような音。


 光が砕け、黒が唸る。


(く……っ……!!

 押さえ込む……!!

 絶対に……!!)


 



『おもしろい。

 ならば――もっと喰らえ』


 深淵レイスがさらに膨れ上がる。


 第二形態の“真の姿”。


(まずい……!

 このままじゃ……耐えられない!!)


 



 その時。


「――ルイッ!!」


 セリアの声。


 少女の光が、ルイの背にそっと重なる。


「ルイ……負けないで……

 わたし……ルイがいないと……いや……!」


 光核が共鳴する。


 ルイの内側で――白が爆ぜた。


 



「……負けるかよッ!!!」


 光と影が交わり、

 ルイの右手に“刃”が形成される。


 黒と白、両方を帯びた刃。


“デュアルブレード”


「行くぞ……!!

 俺の世界は……まだ始まってすらいないんだよ!!」


 ルイは飛び込んだ。


 深淵レイス第二形態――

 真正面から斬り裂くために。


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