第27話:光核暴走──セリア、“白光の第一覚醒”
黒炎狼フェンリスと深核が共鳴した瞬間。
――白が、叫んだ。
セリアの胸、光核の中心が
これまで感じたことのない熱量で震え始める。
「ルイ……! 身体が……熱いの……っ!」
「セリア!? やばい、これ――」
白い光が、セリアの足元に円となって広がった。
風が逆巻き、木々がしなり、土が震える。
ユリウスが顔色を変える。
「……光核覚醒か。こんな早い段階で……!」
「覚醒って……やばいの?」
「光核は、深核の“対”。
互いを刺激し合うことで――暴走する!!」
◆
白光が一気に爆ぜた。
セリアが悲鳴をあげる。
「いやっ……! 眩しい……止まらない……っ!!」
ルイは迷わず飛び込んだ。
「セリアッ!!」
腕を掴んだ瞬間、脳裏に白い衝撃が走る。
セリアの意識はほぼ飛んでいた。
光核が勝手に周囲を守ろうとして暴れている。
ルイは胸の奥で深核に呼びかけた。
(頼む……暴れんな。今は白を傷つけたくねぇ……!)
深核は黒い波紋を小さく揺らす。
敵対ではなく、寄り添うように。
白と黒の光が――交わった。
◆
その瞬間、セリアの荒れ狂っていた光がゆるんだ。
「っ……ルイ……」
「おかえり。無茶すんなよ」
腕の中で、小さく震える少女。
光核は、ようやく静まった。
ユリウスは驚愕と安堵の混じった声を漏らす。
「……両核の調律を、一瞬で……?」
(いや、俺も適当に祈っただけなんだけど……)
だがフェンリスは頭を下げるように吠えた。
「ガウ……!」
深核と光核――
ルイとセリアの“二つの核”が、確かに繋がった瞬間だった。
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