表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら世界の鍵でした 〜俺と相棒で紡ぐ異世界物語〜  作者: くろうさ
第1章:幼少期編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/101

第21話:教会高官の“視線”と、揺らぐ魂核

 結界都市の教会施設へ案内される。


 白い柱、聖獣の像、純白の床。

 空気が重い。


(ここ……空気がピリピリしてる)


 魂核の黒が異様に反応している。


『……敵……』


(やっぱりそうだよな……)



 奥の会議室には、

 数名の教会高官が座っていた。


 老齢の司教。

 若い女性神官。

鋭い目の魔力解析官。


 そして──

 一番奥で腕を組む“白銀のローブ”の男。


(あいつ……格が違う)


 魂核の黒が濁ったように揺れる。


『……嫌イ……』


(黒がここまで反応するの珍しいな)



「……これが、“複合核”を持つ赤子か」


 白銀ローブの男が俺をじっと見た。


「深淵と光……

 どちらにも属さぬ危うい存在」


(ご挨拶がひどい)


 母さんは強く抱きしめる。


「ルイはそんな存在じゃありません!」


「分かっています。

 しかし“力”は常に正義ではない」


(まあそれはそう)



 その瞬間──

 魂核が激しく脈動した。


(うっ……!)


 黒と白が同時に膨れ上がる。


 白銀ローブの男の魔力が、

 “黒を刺激している”。


『……近寄ルナ……』


(やば……暴走する……!)


 白が黒を抑え込もうとするが

 抑えきれない。



「下がれ!」


 エリオットが叫び、全員が距離を取る。


 俺の体が震え始めた。


「ルイ!!」

 母さんが抱いたまま泣きそうになる。



 その時。


 白銀ローブの男が手を振るだけで

 空気が凍った。


「──静まれ」


 たった一言。

 だが、黒が押し返された。


(……え?抑え込んだ……?)


 魂核が安定していく。


『…………』


(黒が……黙ってる)



「私は……“光の上位者”だ。

 深淵にも多少は干渉できる」


(いやお前絶対ただの神官じゃねぇだろ)


 男は静かに続けた。


「この子は、どちらにも偏っていない。

 だが、どちらにも“深く繋がる”」


(また物騒な言い方)


 男の視線が鋭くなる。


「……君は“鍵”。

 世界の行方を左右する存在だ」


(また言われた……)


 そしてその男は、

 ゆっくりと背を向けた。


「だからこそ──

 “王都へ来い”。

 覚悟を決めて進むといい」


(覚悟なんてまだ持ってねぇよ)


 でも俺は、

 確かに世界が動き始めていることを感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ