第20話:教会の“結界都市”に到着
三日後。
ようやく“王都手前の巨大都市”が見えてきた。
白い壁に囲まれ、塔が何本も伸びている。
(おお……ファンタジー大都市だ……!)
エリオットが説明する。
「ここはラグノア。
王都の前線に位置する“結界都市”だ。
深淵対策として、強固な守りを誇る」
(守り固すぎて逆に怖い)
◆
門の前には兵士が並び、
エリオットを見るなり敬礼した。
「監視対象“鍵候補”、ルイを連れてきた」
(言い方ァ!!!)
母さんが苦笑する。
「お願い……もう少し優しく言って……」
「任務です。」
(だから融通聞かねぇって)
◆
都市内部は賑わっていた。
露店、魔道具店、薬屋。
冒険者らしき人たち。
(うわ……テンション上がるわ……)
でも魂核は落ち着かない。
黒がずっとざわついている。
『……近イ……』
(また近いのか……)
◆
その時、
遠くの教会施設の方角から
巨大な光柱が立ち上った。
「何が……?」
エリオットが険しい声で言った。
「……“報告会議”が始まった。
君の存在について、だ」
(いやそんな仰々しくやる!?)
母さんは不安な表情。
「ルイ……大丈夫なの……?」
(大丈夫じゃない気しかしない)
だが、避けられない。
ここが
“鍵候補・ルイ” が初めて王都側に正式認識される日
になる。




