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転生したら世界の鍵でした 〜俺と相棒で紡ぐ異世界物語〜  作者: くろうさ
第1章:幼少期編

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第19話:黒い霧の“指し示す方角”

 街を出てしばらく。

 王都へ向かう大きな街道を歩いていると、


「……まただ」


 エリオットが空を睨んだ。


 細い黒い線のようなものが、

 空に薄く伸びていた。


(あれ……深淵の“残滓”か)


 俺の魂核が即座に反応した。


『……導ケ……』


(導けって言われても……)


 白が黒を押し返すように小さく光る。



「深淵が……“何かを指している”?」


 リオネルのような鋭い感覚があるのか、

 エリオットが呟いた。


「この流れは……王都と逆方向だ」


(逆方向?)


 黒い霧は

 “森の奥のさらに奥”

 もっと危険な方向を示している。


(なんだよ……誰が呼んでるんだ)



 その時、街道の向こうから馬車が走ってきた。


「避けてくださいーっ!!

 魔獣が追ってきてます!!」


 馬車の後ろには、

 黒い霧をまとった狼のような影。


「深淵汚染の魔獣!」


(うげ……めんど……)



 馬車は横転。

 旅人たちが逃げ惑う。


「エリオットさん!!」

「任せろ!」


 エリオットが光の剣を振るう。

 だが、深淵狼の動きは速い。


「っ……!」


 旅人の女性が襲われる瞬間――


 俺の魂核が勝手に反応した。


『……守レ……』


(また勝手に……!)


 白黒の光が、俺の指先から漏れた。


 その瞬間、

 深淵狼の動きが止まった。


『……複合核……確認……退避……』


 狼は森の方へ逃げていった。


「また……赤ん坊が……!」

「ルイ……あなた……」


(いや俺もビビってる)



「……深淵側は、あなたに“怯えている”」


 エリオットは静かに言った。


「複合核は、彼らにとって想定外なのだろう」


(そりゃ俺だって想定外だよ)


 しかし旅はまだ続く。

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