表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら世界の鍵でした 〜俺と相棒で紡ぐ異世界物語〜  作者: くろうさ
第1章:幼少期編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/101

第18話:最初の街、そして“監視の爪”

 深淵偵察影との遭遇から数時間後。

 森を抜けた俺たちの前に、小さな街が広がっていた。


 石壁に囲まれた街。

 行商人の声。

 煙突からの白い煙。


(うお……文明レベル一気に上がったな)


 初めて見る“外の世界”に、魂核が静かに震えた。



「ここがミーアの街だ」

 エリオットが淡々と説明する。


「王都へ向かう者は必ず立ち寄る。

 休息と補給には最適だ」


(説明は丁寧なのに、態度は全部冷徹なんよ)


 父さんはすぐに宿を取り、母さんは俺を抱き直す。


「ルイ……街はどう?」

(どうって言われても赤ん坊なんだが)


 けれど、不思議と“懐かしいような安心感”があった。



 宿に入った途端──


「教会の方ですか?

 こちらに“魔力計測装置”が届いています」


(おい、早くない!?)


 エリオットの顔がわずかに固くなる。


「……やはり、本部は動いているか」


(そりゃ俺の複合反応なんて前代未聞だし)


 宿の一室に案内され、

 白い箱のような魔道具が置かれていた。


「これは……光と深淵の干渉率を測る装置だ」


(教会どんだけ俺に本気なんだよ)


 父さんが緊張した声で尋ねる。


「そんな危険なものを……子どもに使うのか?」


「必要です。

 放置すれば、どちらの力が暴走するか分からない」


(それはほんとにそう)



 エリオットが俺に近づけようとした瞬間──


『……近寄ルナ……』


(うっ……!)


 魂核の黒がビリッと反応。


 白がすぐに押さえ込むが、

 黒は“強者への警戒”を露骨に示している。


「ふむ……測定前の時点で反応しているか」


(いや、その“観察眼だけは”マジ有能なんだよな)


 装置が俺に近づく。


 白が光り──

 黒が揺れ──

 計測球が震え──


 結果が表示される。


【光:深淵 干渉率 47%】


「……47……?」

「高すぎる……」


 エリオットが静かに呟いた。


「この数値は……

 成長すれば確実に“世界基準外”になる」


(世界基準外?なんだその嫌な言い方)


 母さんが、俺を抱きしめた。


「ルイは……普通の子よ……!」


「……ええ。

 普通ではないが、悪ではありません。」


(フォローになってねぇよ)



 その時、

 窓の外で“黒い羽音”が響いた。


(来た……!)


 エリオットが即座に剣を抜く。


「深淵の……偵察鳥か!」


 黒い鳥の影が、空を旋回していた。


 魂核の黒が震えながら囁く。


『……鍵ヲ……確認……』


(クソッ、またバレた)


 エリオットが窓を開き、

 光の魔法を放つ。


「――散れ!」


 黒い鳥は一瞬で霧散した。



「敵は、もう王都方面にも情報を送っただろう。

 “鍵の器が現れた”と。」


(俺の人生ハードモードすぎる)


 エリオットは剣を納め、俺を見た。


「急ぐぞ。

 もう……ゆっくり旅をしている場合ではない」


(やっと意見一致したな)


こうして俺たちは、

街での休息も最低限にして再出発することになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ