表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら世界の鍵でした 〜俺と相棒で紡ぐ異世界物語〜  作者: くろうさ
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/101

第1話:死んだ……? そして“深淵”の声

暗かった。


 目を閉じているわけでも、何かに覆われているわけでもない。

 ただ、光という概念そのものが存在しないような、完全な暗闇。


(……あれ、俺……どうしたんだっけ)


 ぼんやりした意識の奥で、じわじわと記憶が戻ってくる。

 現実と夢の境目をふらふらと揺れながら、

 最後に見た“あの瞬間”が、強烈に浮かび上がった。


 雨。

 夜道。

 傘を畳んだ直後、

 視界の端から飛び出してきたトラック。


(あぁ……終わったんだ、俺)


 痛みはなかった。

 恐怖も、焦りももうどこにもない。


 ただ「終わった」という淡々とした事実だけが残っている。


 そのときだ。


『……ようやく来たか』


(っ!?)


 魂に直接“触れる”ような声が響いた。

 男か女かもわからない。

 しかし、その存在感は、まるで宇宙の奥底から響いてくるような深さがあった。


(……誰、だ?)


『名乗りは不要だ。お前が知る必要はない』


(いや知りたいんだけど!? ここどこ!? お前誰!?)


『知る必要は、ない』


 完全にこっちの意見は無視。話のキャッチボール拒否タイプ。


 しかし、不思議と“優しさ”とも“残酷さ”とも感じられる不可思議な感触がある。


『お前に告げることは一つだけだ』


(なに……?)


『お前は、“鍵”だ』


(鍵? 鍵ってなに? ドア? それとも宝箱?)


『世界を“開く鍵”だ』


(世界!? 待って、スケールが急にデカい!!)


『お前は選ばれた。

 理由は……そうだな、“適性”だ』


(適性ってなんの?)


『──深淵だ』


 その一言で、背筋に冷たいものが走る。


(深淵……?)


『この世界の底。

 神々すら覗くことを禁じた領域。

 お前の魂はそれと“繋がりやすい”』


(繋がっちゃダメなタイプのやつだよね!?)


『心配はいらぬ。

 まだ“向こう”に引きずりこまれるほど弱くはない』


(いやめっちゃ怖いんだけど!?)


 声は薄く笑う。


『さあ──向かうといい。

 お前の行く先は、もう決まっている』


(決まってるって……どこに?)


『次の世界だ。

 そこで、お前は“鍵”として生きる』


(説明不足すぎる!!!)


『足掻け。抗え。

 その過程こそが、実に面白い』


(絶対、ロクな奴じゃない……!)


『では──ゆけ。選ばれし器へ』


 闇がぱっくりと裂けた。


 強烈な光が流れ込み、言葉も意識も全部さらわれていく──


(うわああああ!!!)


 


 ◆


 


 ──こうして、俺の二度目の人生は始まった。


 だがそれが

「ただの異世界転生」などではなく、

世界の運命そのものを変える物語だということを、

このときの俺は知る由もなかった。

初めての作品なので暖かく見守って応援して頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ