エピローグ 異国の路地裏
ちゃんと続けられる様に頑張るぞい\\\\٩( 'ω' )و ////
できればどんなものでも良いのでご意見頂けるとものごっつ喜びます。
p.s.社会って怖くないですか?出来れば学生のまま人生終えたい。社会人の皆様お疲れ様です。日々感謝しております。社会に出なくて良い方法を教えてください
剣と魔法が交差する世界ストルイガルズ。その世界にある四大陸の一つ中央大陸‘’アフミドル‘’。 その大陸にある一国の片隅にある都市の中の路地裏に1人の少年が膝を抱え虚ろな目で蹲っていた。
その少年、アスマは空腹で今にも倒れ死にそうだった。故郷の國から出てきて1年、銭袋の中身は空になりこの1週間、食事すら満足に取れていなかった。それもそのはず、アスマは旅に出てから一度も銭を稼いでいないのだ。そう考えるとよく1年も旅を継続できたものである。せめて森の中なら獲物を獲るなり野草を採ったりすることが出来るのだが街中ではそういったことはできない。実際、路銀がつきかけていることに気づかず都市の通行税を払ってしまいこの1週間、宿にも泊まれず路地裏で野宿し道端の雑草を口にし空腹を紛らわせていた。せめて都市を出られれば良いのだが何やら緊急事態らしく門は固く閉じられていて外に出ることもできない。この状況を変えるべく路銀を稼ぎたいが人生で一度も働いたことがないアスマにはどうすれば銭を得られるかなんて見当もつかない。しかも
唯一自信がある刀働きは空腹によって実力が出せず、十分な働きができるとは思えない。なんせ身体が思うように動かないのだ。そうなると生き残るためには盗みを働くしかアスマの足りない頭には思い付かない。しかし、そんな下賤なことはアスマの中にある武士としての矜持が許さない。だが、そうなるとアスマには死しか残らない。まあ、これも自分の至らなさが起こした結果だと思うと受け入れられる。アスマは自らの運命を悟り死を覚悟した。一度腹を決めてしまえば随分と楽になる。アスマは身体が軽くなるように感じ、そのまま空を見上げた。今日も空は快晴である。故郷の国から出てきた時もこの様な天気だった。故郷の家族や知人は今の自分を見てどう思うのだろうか。あんなに威勢の良い事を言って出てきたのに自分は旅の目的を1割も満たせずに異国の地で果てようとしている。情けなさすぎて笑えてくる。しかしこんなにも早く自分が死ぬことになるとは思いもよらなかった。それも戦場で戦死するのではなく路地裏で餓死とは。武士として恥ずべきことである。せめて切腹で自分の生を終わらせたいところだが短刀を腹に突き立てる元気もない。ならばこのまま自分は死を座して待つだけである。アスマは来たるべきその時を迎えようとしていた。
死を待ってどれくらい経っただろうか。いつの間にか気を失っていたらしい。日は落ちており、上を向いていた顔は下に向いていた。目を覚ますと目の前にパンが一切れ置かれていた。未だ頭はぼんやりしているが空腹による本能により反射的に死に際の最後の力を振り絞りパンに手を伸ばす。そして震える手で口にそのパンを運び少し齧る。
美味い。
おそらくどこにでも売っている安い堅パンだろう。それでも今のアスマにとってはご馳走に他ならなかった。一口、また一口とパンを食す。久方ぶりの食事に身体が歓喜に震えているのがわかる。パンを食べ終わり、だんだん覚醒してきた頭が働く。そういえばなぜこんなところにパンが置かれていたのだろうか。自分の周囲に人の気配はない。誰かお人好しな者が自分の意識が無い時においてくれたのだろうか。だが、今日一日命が繋がったところで意味は無い。また明日から自分は空腹となり死を待つだろう。しかし、助けられたことには変わりない。アスマはまだ見ぬ恩人に感謝し迫り来る眠気に意識を預け、満足げに眠りについた。
物語の歯車は常に廻っている。
どんな些細なものであれ世界を形作る大事なパーツの
一部であり、一見関係ないと思えるものでさえどこかで繋がっているのである。
そんな世界で少年は何を想い何を成すのか
それは神のみぞ知るだろう
これは少年の物語と数多くの物語が交差する
世界の一幕である。
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