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Sparcring  作者: 空栖 彩琵
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はじまり

山部の研究室がある施設の近くの駐車場に結衣一行は車を停める。

ふーっと慣れない運転に息を吐き車を降りる才田さん。それに続く結衣。

「運転お疲れ様です」

結衣は駐車した場の番号を確認する才田さんに声を掛ける。

「結衣ちゃんは本当に大人よねぇ。一緒に住む九瑠璃ちゃんも甘えちゃうわけだわ」

「私は廻子さんみたいな天才では無いですから、凡庸に生きます」

「謙遜しなくて良いのに、私達なんだかんだ結構な付き合いよ。毎週末に山部からくる連絡の度に電話して意図を深めたじゃ無い」

「お話する事には慣れてきたんですけど、私みたいな凡人からすると廻子さんの発する一言一句から、やっぱり違うなぁって思わされてます」

「まぁ私は口だけは達者と今に至るまでずっと言われてきたからねー」

「結衣ちゃんみたいに配慮が出来たら良かったんだろうけれど、今となっては敵をいっぱい作ってしまった気がするわ」

「廻子さんの敵ですかぁ。想像つかないなぁ」

「理解出来なくて良い事も結構あるから結衣ちゃんらしさは保って楽しんだら良いわ。そうそう何か変えるのは難しいものよ。石の件は何とか解決しなきゃだけど。私は九瑠璃ちゃんと結衣ちゃんに命を救われたんだし」

「石どんな風になってるんだろう」

「分解はさせない様に何度も言ってるし、無事だと思う」

「熱今も保ってますかね?」

「あーどうだろうね。まぁ山部に会うのが早いわ」

研究室の建物の外観が見える所まで行くと電気が点いている部屋は一部屋だけだった。

廻子さんが山部の携帯に電話を掛けながら私と歩き続ける。

建物の中に入ろうという所で山部が応答した。

待合室で待っていて欲しいと言うので、薄暗い研究室の受付付近で待機すると才田さんは伝える。

電話を切り置かれているソファーまで私を連れて歩き二人で静かに座る。

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