光明
「確か内宮にも四至神があったわよね?」
「神域ですからね。石が客観的に分かり易い変化だと良いのですが、、」
結衣の頭はオーバヒートしている様だ。
変化は結衣が頭から外していた御正宮に着いた時に現れた。
一段と煌びやかに光り、点滅も四至神の時と同じ位の拍になっていた。
近くに誰も居なくなってから、結衣と廻子が目を合わせ、珠を外に出してみる。
珠から光線が正宮の中に降り注ぎ、その光線は西南西に遠く消えていき、光の強さは元に戻り、呼吸をする様にまた四至神の時の様な点滅をしている。
その光景をぼんやり眺めた後、時計を見る。。。
後でSNSで調べるのだ。廻子さんも気づいたらしくメモをとっている。
廻子さんの動揺しながらそれを隠さない表情が印象的で、結衣も当然動揺し暫く二人は見合っていた。
「内宮の四至神も回って内宮のお参りが終わったらあの方向に行ってみようか」
「八咫鏡に反射したのかも知れない」
結衣は小さく、でも確かな口調で廻子に考察を告げる。
「じゃあ方向が関係ない場合もあるわね。。後でネットのマップで光が飛んでいったほうを見るのも良いけど」
要点がまとまっていない廻子の呼応に結衣は少し安心した。
私も変な事を言っている自覚しかないからだ。
その後廻子さんは持ち直し内宮の四至神まで来ていた。
二人で見やったトートバッグの中の赤の石とペリドットは神宮に着いた時と同じ様な光り方をしていた。
まるで何もなかったかの様に、何かをやり終えたのか分からない。
何かが始まったのかも知れない。
その気か抜けた状態で、内宮も全て周り終えタクシーの運転手さんを呼び、今度は五十鈴川駅へと走って貰う。
内宮からはこの駅が近いのだ。
タクシーの運転手さんと廻子さんはまた小気味良く話している。
結衣はSNSで静かに手掛かりを探していた。
見つかったのは見つかったのだが知識にないモノが潜在的に大きそうで思考が纏まらない。
取り敢えず兵庫県に行かせて下さい。。。
と自分を奮い立たせながら廻子さんにお願いした。
返事は当然の様に良かった。夕飯は神戸かと考えつつ、だったら何だろうとか本来すべき思考を止め買って貰った飲み物と向かい合うのだった




