九瑠璃の休暇
九瑠璃はもう帰っているらしくメッセージがきていた。
お惣菜を買ったという事らしい。
最近の彼女はご飯を寧ろ作りたがるのだが、夕飯を惣菜にするという事は今日のデートは大成功に至った事だろう、、とニヤけながらアパートへと歩く結衣。
廻子さんとの約束は週末だから、廻子さんの認識からして私は焦ってる様に見えたのだろう。
廻子さんとの場数の違いを感じる
今週はワンウェイさん達と会って私もガス抜きしなきゃなぁ。。
予定が合えば良いけれど。
まぁ平日も後四日もあるからその何処かでは会えるだろう。
これも天命と思ってゆっくりさせて頂こう。
こういう所は九瑠璃と比べれば大人と言われる所以なのだろうな
でも九瑠璃の言葉の受け取り方は私より上手なんだよなぁ。。。
なんか素直って言ってしまえばそれだけなんだけど、彼女は直線的に視る事に優れているというか、、私が平凡過ぎて言葉にできないのかなぁ。。
アパートに着き部屋に入る
「ただいま」
「おかえりー早かったね。朝早かったみたいだからもっと時間掛かるのかとも思ってた。」
「九瑠璃が早く帰って来ないとうるさいからねー」
「そんな事ないよ。ただ何時に帰るの?今何処?って聞くだけじゃん」
「そういう時は場所まで聞いたらダメなんだよ。てかあんたは母親か!」
「そんなツッコミで結衣は答えてくれるから助かる」
「そうですね。野菜は何にしたの?」
「きゅうりとサニーレタスあと缶詰のコーンで良いよね」
「コーン好きねーまぁ良いけど」
「良いならよかった。汁物はコンソメスープにしたよ。」
負けないなぁなんて感心する結衣であった。
二人ご飯をよそい食卓を囲み夕飯を各々噛み締める。