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Sparcring  作者: 空栖 彩琵
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石の現在地

平日の真っ昼間であり御岩神社とはいえ人も少ないが、鞄の中の石をこっそり確認する。

期待とは裏腹に光は鎮まっていた。

これもまた予想出来た事だろうと、結衣は石を見つめ思考を研ぎ澄ます。

とりあえず社を回って見よう。なんなんだろう。反応がない。ペリドットとは違う?

3メートルで反応したペリドットの様に一個一個の反応を見ようと思ってたが、、光は弱まったまま。。そうか。。。全体に影響を受けている?この範囲を全て、、ペリドットとは違う意味があるのだろうか?

ペリドットの光も確認するとこちらも弱まっている。

赤の珠と同じ様な反応をするという事はどう解釈したら良い?

光ったら廻子さんに渡せと言われた赤の珠を此処から離れて、またもしより光ったら渡すべき時なのだろうか?

やっぱり廻子さんとくるべきだったのだろうか?

少し不安になりつつ。

祭神の前を鞄の中の石を見ながらお参りを済ませる。

変わる事のない穏やかにも見える光。

この感覚は私を落ち着かせるために言い聞かせたものだろう。。

もし廻子さんがいるべきなら失敗なのだから。。。

廻子さんのいう様に一緒にくるべきだったのかもしれない。

私だけじゃなく廻子さんにも影響があるのかもしれないし、クロノスが起こそうとしている事とリンクするならば日本全土にも関わるのかもしれない。。

私も直線的にしか見れてない。。

ぼんやりとしたものを一つの感覚で見るべきではなかった。。。

まぁ来てしまったものは仕方がない。。

帰るしかない。今から廻子さんを呼べば大事であり、平日のこの時間は絶対に働いているだろう。

少し肩を落とし帰路に着く結衣。鳥居をくぐっても何事もなく、駅に着く頃にはいつも通り光。少なくとも見える範囲では何事も起こっていない。

ただそれだけの当たり前の事も一喜一憂の合いの手を得て結衣に安心感を与えていた。


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