BBQ
「友梨奈とこうするの久しぶりね。またあの子達に借りが出来たから週末またバーベキューするつもりなんだけど、予定空いてる?」
「あの子達?九瑠璃ちゃんまたなんかやったの?面白い子ね」
「そうよ。詳細は聞かないでほしい。彼女達が何をやったか言うかもしれないけれど。」
「分かった。掘り下げない様にするわ。気になるなぁ」
「今回は山部ともう1人高校生が来るわよ。ダイエット中みたいだからあんまり食べさせないでね」
「山部がダイエットじゃないよね?あんな女っ気無いのに。」
「そうよ。留姫空ちゃんって言うんだけどね。ゼリーとか持ってきてあげて、水分は摂る子だから」
「分かった。オススメのゼリー持っていく!フルーツとかも入ってない方が良いよね?」
「そうね。アンタに任せるわ。友梨奈はそういうのは得意でしょ?」
「なんか他はダメみたいじゃない!一応医者なんですけど」
「算数と理科は得意だったわね。ごめん。ごめん。」
「小学生の科目名で言わないで!廻子は体育全然ダメだったよねー」
「やり返してきたわね!そうだ。帝都からお土産預かってるわよ。はいっ」鞄から袋を差し出す。
「神戸プリンかぁ!結城君余裕ねぇ。廻子があんな事になってたのに」
「大人だから色々あるんじゃない?仕事ってそんなもんよ」
「良い女の余裕で済めば良いけどねー。結城君モテるからなぁ」
「そんな話は良いのよ。アンタほんとに仕事サボっても大丈夫なの?」
「大丈夫!今日は変わりがいっぱいいるからね」
「なら良いかもしれないけど、今から行っておけば?」
「アンタは母親か!結城とはいつまた会うの?」
「今日会う予定よ。お家ご飯だよ」
「そっか慎ましいわねぇ。」ニヤニヤと笑う友梨奈に表情を変えない様に頑張る廻子だった。