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Sparcring  作者: 空栖 彩琵
11/119

休息

「ただいまー」

「おかえり結衣」

「今日は何作ったの?」

この一ヶ月ほどで何が食べたいものがあるか?と稀に聞かれる程度で九瑠璃も自発的にメニューを考えるようになった。

まぁ大体九瑠璃の好きな物になりがちだが、今は自信を深める時期で、また彼女が自分で考えてやる事が大学を卒業し離れた時に私も安心できるのだ。

「オムライスにしたよ。結衣の卵焼くからちょっと待ってて」

九瑠璃が料理を初めて三ヶ月とちょっと、、なんだかんだ頭が良いというところが前向きに出てきている。

味覚は確かなモノが有るし、出来る様になれば凝るか簡素になるかどっちかだろうと思っていたが、女子としてこれみよがしに私も見ていられない程に成長していた。。

メニューの偏りは顕著で有るが毎回レシピをそれなりに変えてくるので、文句は無いと言えば無い、栄養面では言った方が良いのかもしれないが、私が口を出す事で全て質問される形になるとこの三ヶ月が崩れかねない。

その辺は長君の趣向を聞いてみたら?とか彼女に自発的にさせる形に留めている。

実際に長君が上手くコントロールしている様で、レパートリーも増えてきている。

卵好きの九瑠璃にその選択を簡単に捨てさせる長君のコントロールに賛辞を送るばかりか、ご教授願いたいぐらいである。

「今日はデミグラスソース作ってみたの。生クリームもこないだの残りが有ったからかけてね。」

「良い匂いだねー。楽しみ」

「卵はきっちり焼くのが好きだったよね?いつもので良い?」

「うん。勿論」

九瑠璃は三ヶ月で様になったエプロン姿になり、キッチンで相変わらずガチャガチャ音を鳴らしながら調理を開始した。

私はその横で手を洗う

暫くしてオムライスが結衣の席の前に置かれる。

「いただきます」

「どうぞ」

「デミグラスソース美味しいね」

「今回はコンソメ系を採用したデミグラスソースにしてみました」

自慢気な所は変わらない。。いや変えさせてはならないのだ。

「コンソメも好きだもんねー。夜食はアイスにする?今食べたら?私はもう良いかなぁ」

「もう9時過ぎだもんね。じゃアイス食べる!!」

洗い物はアイスを食べ終わり一生懸命に自習をする九瑠璃を横目に洗い物を済ませて、風呂に入り自身も自習を開始する。

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