覚醒
「詳しくは私から言えないんだけど、降霊術と言えば良いのかな?の対象が翔音ばあちゃんの残した仕掛けで、変えられたのよ。結衣はどう思う?ばあちゃんが案じていた事は本当に今の状況に際してなのかしら?」
「私には分からないよ。母さんは分からないかもしれないけれど、私はばあちゃんから何か教えてもらったことの方が少ないのよ」
「結衣はそういう認識なのね。まぁ良いんじゃない?常識的で、、さて私が喋り過ぎたけどそろそろ青の空が見えてくるんじゃない?今度こちら側に来たい時は珠に触れればこちらに通じる。それだけの理屈よ。珠の場所はそちらの世界で結衣が存在している場合は珠の方が強く引かれるから結衣が持つのを推奨するわ。光も収まるから持ち運びなさいね。貴方達は特別なのよ。黄色の空も青い空も人それぞれ違うものなのかもね。。貴方達が翔音ばあちゃんの想いを肯定的にみるなら必ずこちら側に興味が出るはずよ」
言われた通り気付いたら青い空だった。空に目を移しただけのはずだったが、居たはずの場所にもう何も見えない。
「結衣ちゃんは何であの人がお母さんだって思ったの?」留姫空ちゃんは動揺しながらも声をかける
「写真で見た輪郭に似てたから、、留姫空ちゃんの話も有って、母の事を思い出してたのもある」
「そっか。。あんまり実感ないけど私達姉妹だったのね」
「私には兄がいるから正確には兄妹よ。妹が出来てなんか変な感じだわ。そうだ結城さんはまだ聞こえてますか?」応答はない
「僕が電話掛けてみるよ。皆んなとりあえず車に戻ろう。眩しく光っていた時間も結構あったから誰か来るかもしれない」
「そうですね。九瑠璃行くよ。留姫空ちゃんも早く」
「「はーい」」
車に駆ける様にして4人乗り込み。近くのコンビニの駐車場まで運転する。
「じゃあとりあえず結城に電話掛けてみるよ。向こうでまだ何かおきてるかもしれない」
「よろしくお願いします。」