それぞれの現在地
「九瑠璃ちゃんはどうしてるかな?」
「留姫空ちゃん何言ってるの?」
「うーん。。なんとなく想いが届く気がするの、、、」
「留姫空がエージェントになるなんてね。」
「私はなるべくしてなったのよ」
「そうね。クロノスの御影に面会できる機会を作れると良いわね」
「私はそれよりも、、いやなんでもない。」
「最近隠し事が多くなって来たわね」
「ママほどじゃないよ」
「まぁ。。私は故郷への追悼を思わずにはいられないからね。つまるところ、貴方とはまた違うものね」
「そんなの誰だって違うんじゃない?」
「そういう言い方もできるわね。でも私も留姫空も集合体の中の一つであり、集合体で作られた一つなのよ。そして社会という集合体もまた一つ」
「母さんには屁理屈では敵わないなぁ」
「屁理屈じゃ無いわ。貴方もこの立場になって分かったんじゃ無い?」
「分かってたらそう言うはずだよ。私は母さんのお陰で何が何か捉えきれない」
「クロノスの御影に会える日も近いということかもね。」
「私はその為の道具なのかな?」
「貴方が会うのよ。貴方が場を支配しなさい」
「父さんは今は何処へ?」
「買い物に行ってくれてるよ。日用品を買い足してくれてると思う」
「お菓子頼めば良かったじゃん。母さん連絡して」
「もう帰ってくる頃じゃない。お菓子は間に合わないわよ」
「場って何処にあるのかな?次元が違う?違う星?今の常識はアンチテーゼなの?」
「留姫空の思うままなの。感じた事をやればそれで貴方は正解。後は御影がやってくれるわ」
「クロノスの御影は私で差し違えられるかな?」
「すっかり自分の世界ね。。それで良いんだけど」
「私は父さんにオヤツを買って欲しかっただけなのに。。」
「食べられるものなら良いじゃない」
「苦手なものじゃ無いと良いな」
「暫くは一緒に暮らしてきたじゃない。パパは覚えは良い方よ」
「年にしてはね。母さんも5年で年をとったんじゃない」
「どんどん脱線してきたわね。オヤツは何が良いのかな?」
「今日はカボスチップスで良いかな」
「花言葉は健康美ねぇ」
「母さんは何が食べたいのかな?」
「ディナーは魚で良いかなぁ」
「オヤツの話だよー」
「お菓子は食べないのよ」
「九瑠璃ちゃんは何食べてるんだろう?九瑠璃ちゃんって誰なんだろう?」
「それが楽しみなんじゃない?今日は冷麺にしますかね」