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8.第一歩

そうと決まれば早速実行しなければ!




今日の夕飯の時間になった。例のごとく父の姿はない。



「さぁ、暖かいうちに食べましょう。」



いつもだが豪華な食事だ。しかし誰も喋らないのでとても静かである。


まあ、食事中喋るのはマナーが悪いって言われてるけどね。前世だと家族の食事は賑やかだったから少し寂しい。



それよりも私は今日早く食べ終えなければならないのだ!!



「レイラ?そんなに急がなくても……」


母にはそう言われるがそういう訳にもいかない。なんせ私の未来を変える第一歩なのだから!




私はごちそうさまと言い、食べ終わってすぐに部屋へ戻ろうとする兄様の服を少し掴んだ。



「……なに?」


「兄様、明日なにか予定は空いていますか?」


「空いていたら何?」


「遊んでください。」


「嫌だ。」



まさかの即答。一刀両断されてちょっと挫けそうになった。


「勉強しなくちゃいけないからね。」


「なら、私も一緒に勉強します!」


兄はなにか変なものでも見たような目で私を見る。基本的に私たち兄妹は一緒にいることはないし、一緒に勉強なんてしたこともなかったからだ。


「……いいよ。でもレイラが嫌な思いをすることになるかもしれないよ。それでもしたい?」


「はい!兄様と一緒にいたい!」


兄は驚いた顔を一瞬してから告げた。


「分かった。なら明日の朝、庭においでよ。寝坊しないようにね。」


「分かりました!おやすみなさい兄様。」


「おやすみ、レイラ。」





なんとか遊び……ではなく勉強の約束にこぎつけた私はメリルに起きる時間を告げてベッドに入った。


7歳児の身体は既に睡眠を必要としていたのかすぐに意識がおちていくのだった。




そして次の日の朝、起きてすぐに支度を始めた。といっても庭に出るだけなのでそこまで時間はかからなかったが。



よし、準備万端!


死亡フラグ回避のための第一歩……

[何事もまずは身内から作戦]


いざ出陣!!!

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