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4.真面メイドと大事な日

「お嬢様、起きてください!!」


フリアンの声で目が覚めた。まだ眠いなぁ……


ん?フリアン?先日ので怪我して休養中だって聞いてたんだけど。後で謝らなくちゃと考えていたんだけど。


「フリアン!?怪我は……?」


「問題ありません。ご心配をおかけしました。……守りきれず本当に申し訳ございませんでした。」


「フリアンはちゃんと私を守ってくれたじゃない!それより、私の方こそ注意を聞かなくてごめんなさい。」


「いえ、そのようなことは…」


「もう怪我は大丈夫なのね?」


「はい、この通り完治し……ぐふっ」



ぐふっ?今ぐふって言った?それに膝ついて絶対大丈夫じゃないでしょ!!


「……完治致しました。」



無理があるわ!!そんな無理して嘘つかなくていいから!休んで、お願い!



「見つけましたよ!アンさん!!まだあなたは安静にしてなくてはいけないのですから部屋に戻ってください!」


「しかしメリル……」


「お嬢様はこれから忙しいんですから迷惑かけている場合ではありません!私がしておきますから早く!」


「そうね…申し訳ありませんでした。お時間をとらせてしまって……」


「いいの、私も謝りたかったし。あと、助けてくれてありがとう。ゆっくり休んで怪我を治してきてね。」


「お嬢様……!承知致しました!このフリアン、全力で怪我を治して参ります!!」


全力で怪我を治すって何!?安静にしておいてよ!?

メリル、グッジョブしてないでちゃんと監視しておいてね!?



少し経ってからメリルが戻ってきた。そういえばなんかあるんだっけ?


「お嬢様、急いで準備をしましょう。」


「え〜っと、今日って何の日だったっけ?」


「ご冗談を。お嬢様も張り切っていたでしょう?なんてったってこのハーモニリカ国第一王子のベルリス王子がおいでになるのですから。」


あー、王子ね。王子。そっかー、今日は王子が来るんだねー。そりゃ張り切っちゃうよね。そっかー、王子かー。あははー……そろそろ現実見ようか。


前世の記憶がショック過ぎて忘れていた。


どうしよう。


今までの私なら無問題、ノープロブレムだったけれど前世の私がどう考えても邪魔になってしまう。下手したら首がスパァンされる場合もある。

かといって断ることは出来ないだろうし……いや、私ならいける!絶対完璧にやりきってみせる!きっと!多分!!


鏡の前で立ち、ドレスを身に着けた自分をみる。やっぱ美少女だな。いや自分なんだけどね。


メリルに声をかけられる。そろそろ王子がくるようだ。


見た目は完璧!いざ出陣!!




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