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2.前世の記憶

とりあえず状況を整理しよう。


レイラ・クリスタル。クリスタル家公爵令嬢で現在7歳。父と母、そして兄と使用人たちと共に暮らしている。7歳にして外交については母様の指導の下に完璧であり、大抵のことが出来る天才として周りの注目を集めている。


天堂 麗羅。日本生まれの日本育ち。父と母との三人家族で、19歳の新社会人として働いていた。一般的な女性である。そして幼い頃からの病気で死亡。


鏡の前に立ってみる。


ぱっちりと開いた青色の瞳に母と同じ茶色の緩いウェーブのかかった髪。自分で言うのはアレだが、かなり可愛い容姿をしている。


今の私は間違いなくレイラ・クリスタルだ。となるとこれは前世の記憶を思い出したということになるのか。


前世の私なら異世界だー、ヒャッフー!!くらい言えただろうが今はそれどころではない。王の次に偉い公爵家の令嬢であり、すでに周りからの注目を集めている。


下手なことしたら……そう考えると恐ろしい。


うあぁー、頭痛くなってきたー。


とりあえず母様が夕飯だと伝えてくれたので夕飯食べてから考えることにしよう。

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