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入学式です

桜吹雪が舞う中手を繋いだ少し大きめの制服を身に纏う男女は入学式と装飾された門を通る。これから始まる学生生活に心を踊らせながら……

「この時期に満開とかアニメか」

「こういうのロマンチックだけど実際にあるとむかつきますね」

「二次元だからいいんだろ」

「お義兄ちゃん口調戻ってますよ。ほら気を付けないと」

「小声だから誰も気づいてないって」

お互い前を向きながらにこやかに笑って歩いているがその口から飛び出すのは雰囲気を壊すものばかりだ。見た目が整っている二人は集団に避けられているがそんなのはお構いなしに堂々と歩いているので御曹司かと噂されていたりする。

「瑠花おはよ~」

「七椿ちゃんおはよう。今日は早いんですね」

「だってだって!瑠花と同じ高校に通えるんだよ!?そりゃ早く起きるよ!」

「相沢さんもこの高校だったんですね」

「そう言う斎くんこそだよ。これから宜しく」


「人多いですね……クラス確認できるでしょうか……」

「ここで相沢さんと待っててよ。僕みてくるから」

「斎くん相当の猫被り野郎なのね。似合いすぎて違和感ないけど」

「他の人からみるとそうなのでしょうか。私は違和感しかないです」

斎はお姉さま受けしやすい笑顔をしてパタパタと人混みに紛れていった。男子の平均身長よりも少し低くまた茶っ毛なのが可愛らしく魅せている要素なのだろうか……。他人からどう見えているかをわかりながら行動してるから末恐ろしい。

「二人は2組だったよ、僕は5組だから……うわ、結構遠いな」

斎の持っている校内案内図を覗きこみ確認する。

「校舎違うんだね、渡り廊下からすぐだけど」

「なんで瑠花と違うクラスなの……」

「義兄妹だからでしょうね」

「血繋がって無いのに!」

「この人シスコンか」

七椿の中で斎は残念イケメンの称号がつけられたのだった



「あれ、御曹司かな。育ち良さそうだよね」

「男の子だけど可愛い~」

「隣の子と手を繋いでるのかな?」

「桐ヶ谷中の風上だぞ」

「あの子が!?私達勝ち組じゃん」

「どこ行くか最後までわからなかったんだよね~」

「あれが斎くんかぁ……まずはあっちが先だからラッキーだったかも!」

淡い金色の髪を持つ少女は人気のない場所へ歩いていくのだった



最後のは校門前のざわざわの様子です

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