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買い物にいきましょう

スーパーに行くまでの話です。斎くんと瑠花ちゃんの出会ったときの心境も。私のなかでは瑠花ちゃんは天然ぎみ

「よし買い物いくぞ」

玄関に鍵をかけ、さあ行こうかと声をあげながら右手を出した斎に対し、瑠花はその手が何を意味しているのかわからなかった。

「……?」

「手繋ぐんだよ。俺に義兄妹らしいことさせて?」

「はい!」

結局折れたのは瑠花の方で(それでもノリノリ)、斎は周囲に花をとばしながら上機嫌に鼻唄を歌っている。足も軽いようだ。

しかし根っからの男前なのか車道側を歩くのは彼で、歩くスピードも瑠花に合わせている。

「(お義兄ちゃん男前だ~)」

「(男としては格好いいって言われたい!)」

斎は人前では男の子の中で身長が低いということを理由に人前では可愛がられるように振る舞っている。親父が再婚する、義妹ができる。あまりよくは思ってなかった。再婚しても自分は高校生になるんだしすぐに家を出ればいいと思っていたのだ。それでも家族にはなるんだしと義妹に会わせろと親父に言ってみた。見た目は大人しそうだが女子ってのはわからない。警戒しながらまだ誰にも(親父は別)見破られたことのない猫被りで対応した。親父は俺のこの姿を見たことがなかったため少し驚いていたが……。

あって数分、倉持瑠花と名乗った彼女は一瞬で俺の猫被りを見抜いたのだ。それならといつものように高圧的な態度で話した。これで嫌われるだろうなんて思っていたが、そのなんだ……。すげーいい子だった。俺がこいつ大丈夫かと心配するほど緩いのだ。

とりあえず言うと猛烈に可愛がっている。初めの頃が嘘のように

「そういえば瑠花はなんで俺の猫被りに気づいたの?」

「ん~?なんとなく?違和感を感じたんだよね」

「そ、そうか」

瑠花は気付いていないがお店に入ったすぐ、客一人一人を流し見していたのだ。そのときに斎も見ていてそのときの雰囲気と話したときの雰囲気が違っていたという違和感から導いた答えだったがそんなことは本人も知らない。

「今日のご飯何にしようか?」

「今日は親父も帰ってくるし四人ぶんだな。親父はなんでも食べるし安いものでいいぞ」

「そうだね。スーパーのなかを一回りしてからにしようね」

人と並んで歩くということに恥ずかしながらも楽しげに歩く二人にご近所さんは微笑んだのだった。


買い物し終わるまでにしようかとも思ったけれど瑠花ちゃんの親友を出すためにここで切りました。次回から親友ちゃん登場ですよ

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