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午前のひととき

この二人、両親よりも夫婦してますね。流石に学生なので仕事はできませんがこういうお兄ちゃんいいなぁ。気にかけてくれるって素晴らしいと思う。そして瑠花ちゃん、人並みのスペックしかありませんがなんでもそつなくこなす子なので器用貧乏かもしれません。とりあえず春休みの午前中をお楽しみください

「……こんなもんかな?お義兄ちゃん~!」

「なんだ?瑠花」

斎は二階のテラスから瑠花の声が聞こえた方を覗きこむ。

「え、なにこれ。綺麗だな」

「庭の花壇に花植えてみたんだけど」

今日はやりたいことがあると斎に掃除洗濯を(春休みで一日暇だと言ってたので)お願いして、瑠花は綺麗な庭を作るために土いじりをしていた。急いで階段を降り瑠花の側へとすっ飛んでいった

「変じゃないよね?」

「あぁ、上から見てても綺麗だと思ったがここから見てもいいな。そういえば下段はどうするんだ?中段も整備するのか?」

「うん。まずは家回りからで、そのあとは門のところやるつもりだよ。早くお友達呼べるようにしたいな」

「あまり無理するなよ。勉強くらいなら教えてやるから」

「ありがとう。でももう宿題は終わってるんだ」

「流石俺の妹!」


「瑠花、お腹すいた」

「今作ってるよ。今日のお昼はチャーハンだよ」

朝早くから土いじりをし、お昼前には庭が完成。斎は瑠花に呼ばれたときにはまだ終わっていなかった洗濯物干しを終えて一階に降りてくる。いい臭いがしてくるため、あのあとすぐ作り始めたのかなぁなんて考えながら拗ねたように言葉を発する。瑠花の言葉に目を細め、早く食べたいためテーブルのセッティングを始める。終わったと思ったら瑠花がご飯をもって登場。

「いただきます」

「どうぞ召し上がれ」

お義兄ちゃんの口にあうかなぁと考えつつ自分もパクリ。うん、いつもと変わらないと思いながら流石に塩胡椒しか使ってないから変わるはずもないかと思い直す。

ちらりと前へと視線を向けるとお義兄ちゃんはスプーンを口に入れたまま固まっていた。え、美味しくなかった?そりゃレトルトには負けるかもだけど………

しかし次の瞬間、チャーハンを勢いよく掻き込みはじめた。

美味しそうに食べるその姿にホッとして自分も食べ進める。

「旨いな!瑠花」

「そうでもないよ。お義兄ちゃん、買い物付き合ってくれる?」

「あぁ勿論だ。少し休憩してからにしような」

「うん」

のんびりと過ごす義兄妹であった


私にもお兄ちゃんいますが、離れすぎているのでこういうの憧れます。喧嘩はしませんし優しいので人には羨ましいと言われますが、喧嘩できるのもいいと思うんです。所詮隣の芝生は青くみえるんでしょう

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