人生の転換期
のほほん少女vs転生少女を見てくれていた方へ
大部分が変わりますがあの設定を引き継いでいます。大分あとになってしまいますがあの話は形を変えて書きたいと思います。過去編だという認識でお楽しみください
創作は初めての部類に入るので甘く見てくれると助かります
「お母さん、再婚するの!?」
「したいんだけど……私は瑠花のほうが大事だから」
「再婚はいいけど、お義父さんに会えたりしない?」
「勿論よ!今度会うとき一緒にいきましょ!」
みなさんこんにちは、突然叫んで申し訳ないです。
私は倉持瑠花と言います。今はまだ春休みですが神凪高校の新入生です。父は病気で5年前にこの世を去ってしまいましたが母と二人で仲良くやっています。
「あわわわ」
「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。賢司さんも息子を連れてくると言ってたわ」
ついにこの日がやって来てしまいました。人見知りの私にとって重大な出来事なのです。でもお義父さんとは電話で話したことがありますし、家族になるのですから頑張らなくてはいけませんね。というよりもお義父さんと……その、お義兄ちゃんに会うことよりもこんなにキラキラしたレストランは私に場違いな気がして……。格好はそこまで変ではないと思いますがもっとしっかりした物が良かったのでしょうか?手持ちのなかで一番お洒落なものを着ていますが人の目を気にしてしまいます。
「恵理さんここだよ」
二人でレストランに入り、母は店の中をキョロキョロと見渡しているとダンディーなおじさんを見つけ、ぱぁと花を咲かせるような笑顔で手を振った。ウキウキと音が聞こえるようで私は嬉しくなったがスキル人見知りが発動している私は少しうつむきぎみに手を引かれながら歩いた。そのダンディーなおじさんもこちらに手を降りながらウキウキとしているのがわかった。その隣に座っている同い年くらい(母から聞いたところによると同い年のお義兄ちゃんとなる)男の子は呆れた目で父を見ているが……
「賢司さんお待たせしました。それと私の娘です。」
「会うのは初めて、ですよね?倉持瑠花です。宜しくお願いします」
「そうだね。とりあえず初めましてかな?瑠花ちゃん、恵理さんに似て可愛らしいね」
「と、とんでもないですっ!」
「私は風上賢司だ。こっちは息子の斎、恵理さんは会ったことがあったよね?瑠花ちゃんも宜しく頼むよ」
「僕は斎です。宜しくね?」
「はい、宜しくお願いします」
再婚の話は斎くんも賛成だったみたいだけど、私に会っておきたかったらしい。又聞きだったため気になっていたらしい。それよりも私が気になるのは……
「斎くん、普段通りに話していいよ?家族になるんだし無理しないでほしいな。それに同い年でお義兄ちゃんなんだし」
「え?同い年?」
「うん、私の誕生日が3月20日で今度高校生になるの。斎くんは10月だって聞いたから」
「もっと年上だと思った。というか俺の猫被りよくわかったな。親以外にばれたことなかったのに」
「うーん、なんだろう。違和感があったからかな?うん、やっぱりそっちのほうが斎くんらしいよ」
「二人とも打ち解けられたみたいだね」
「斎くん可愛いけど格好いいわね♪」
「……入学式どうすんだ?」
「問題ないよ。二人とも同じ学校だからね」
「…………。」
驚きすぎて撃沈した斎くんと声がでなかった私をみて親二人は爆笑したのである。
今回の収穫としては斎くんとは仲良くなれたこと。また一緒に暮らすことも決まり、長い間お世話になったアパートを出て、二人の家にお邪魔することになった。というよりも最初からそうするつもりだったらしいが……。引っ越しは2日後である。
それから斎くんと賢司さん……あ、ちがったお義兄ちゃんとお義父さんとはメールアドレス、電話番号を交換して何気ないやり取りをしている。
そして大変なのが高校に書類を色々と出さなくてはいけなくなったのだ。食事のあとその足で婚姻届を出せるようにしていたようで、終わったあとじゃあ出しにいきましょ何て言われたもんだから準備よすぎ!と二人で叫んだものだ。親二人…もう両親でいいや、両親には仲いいわねで終わってしまうため二人で同時にため息をつく。お義兄ちゃんも同じことを考えていたのだろう。もう、普通に兄妹だって言っても気づかれないんじゃとさえ思うほどだった。