餓死寸前です
「・・・やばぃ・・・このままだと死んじゃう・・・」
僕の名前は明、別けあって今空腹で死にそうになっている、つまり餓死寸前なんです
「・・・あぁ~…餓死寸前ってこんなに気持ち悪いのか…」
腹の音がなるわけでもなく、でもとてつもなく気分が悪く、体にも全く力が入らない、とてつもなく最悪な気分だ
「…寝るところもないし…食べ物もないし…お金も一円しかないし…完全に無一文だし…」
なんでこんな事になっているのか、その事については説明したいのは山々なのだがこんな体調の故、説明する気にもなれない
「・・・このまま苦しみながら餓死して死ぬか…または生きる為には盗むか、奪うかしかない…」
・・・とは言ってもこんな体調だから盗むも奪うもできないんだけどね・・・今なら五歳ぐらいの子供にも絶対負けられる自信があるぐらいだし…、ちなみにだけど…今僕がいる場所は川辺の前にいる、なんでこんなところにいるのか、それはもしかしたら魚が捕れるかもしれないと思ったからだ
「…何考えてるんだろ僕…釣り竿もないのにどうやって魚を捕ろうとしてるんだよ…」
僕はそう言ってはうまく回らない頭を回そうと拳を地面に叩き付けては深くため息を吐いた、ただ痛いだけなのに
「…はぁ…どうしよ…本当に盗むか、奪うかしかないよね…」
川辺から上を見上げては呑気に道を歩く老人、そして集団、または走っては運動している人達を見て僕はそう思った
「…うん、そうだ、仕方ない、仕方ないんだ、これは僕の命を守る為だ、うん…!」
僕は自分にそう言い聞かせその走る人達ではなく歩く老人二人の元へ行こうとした
「ちょっと、そこの君」
「っうぁぁぁ!!?」
肩を捕まれたと同時にいきなり呼び止められた事に僕は驚き、尻餅付いてしまった、なんで驚いたのか、それは今自分があの老人に何をしようとしていたのか、それがばれていたかもしれないからだ
「っおっと、悪いね、そこまで驚かせるつもりはなかったんだけど・・・あっ、そうだ、ところで君、ここで何をしているのかな?」
「っ!ぇ、あ、いや…」
目の前にいるコートを着た男は僕にそう言っては近づいてきた、僕はそこで何を言っていいのかわからず目を反らしてしまった