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つないだ手  作者: あつこ
8/23

2‐6

そわそわする。

慣れない環境だからか、さっきの大石のせいなのか。


入学式も、担任のオリエンテーションも、自己紹介もいまいち頭に入らなかった。


いちいち、大石の笑い声が気になるんだ。


「なつき!帰ろー!」



舞が駆け寄る。

初めての登校はあっという間に終わった。


「あ!うん、帰ろう。」


ガタッと立ち上がると響く椅子のすれるおと。



「佐伯、」


呼ばれて左をむくと大石がこっちを見ていた。


「したっけ明日」



くしゃっと笑う大石。

思わず口角が上がってしまうのがわかる。


「…うん、したっけね。」



「なににやけてるんのさぁ」


舞に言われても困る。

だって、あたしがなんでにやけてるのか、あたしにもわかんないんだから。





その日は、帰ってお風呂にも入らないまま布団に倒れこんで、起きたのは次の朝だった。

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