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締め切りギリギリに書類提出して、上司の杉野さんが「おつかれさん。」と言ってくれた、
今日は、家のベッドで寝れそうだ。
上京したての頃は、切符と切手をいい間違えるくらい電車にうとくって、住んでいるのにまるで毎日が観光客のようだった。
満員電車にゆれることも、慣れてしまって人混みをすり抜けるスキルもアップした
なんとか確保した座席に座って、電車の揺れに身を任せる。
なんとも言えない子守唄。
ウト、ウトと瞼が重くなる。
これがあたしの日々。
幼いあたしは、今のあたしを見てどう思うのだろうか。
あの時のあなたは、どう言うだろうか。
もう、想像も出来ないのだ。
過去なのだから。