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新月と星間距離


新月の夜

黒塗りの天幕

散らばる星の光は

あんなに近くとも

遠く遠く離れてる

数万キロ 数光年の彼方

交わることもないのに

隣合わせるように

ここからは見える

そんな風な光が

まちまちに揺れる夜空

人の心もまた

そんなものかもしれない

寄り添う人々の心

肩を寄せ合うようでも

その隙間に広がる

互いの未知のかたち

理解し得ない本当の中身が

隔て合う道のり

わかり合うまでに

至るのだろうか

わかり合うまでには

間に合うのだろうか

短すぎる人の命

一瞬の明滅時間

月のない天幕

闇の多い空の下に

星の数ほどの

そんな風な私たちが

計りかねる距離を越えて

誰かを想いながら

きっと今日も眠るのだ




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