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第14話:帰還

僕と優ちゃんは今、一緒に帰っている。

いろんな事のせい(おかげ?)で部活動に入る事になった。

一体どんな事をするんだろう。

そんな事を考えれば考えるほど不安になっていく僕。

それとは反対に、これから起こるだろうという楽しい事(優ちゃんはそう思っている)に想いをはせる優ちゃん。

気楽でいいなー。

僕もそんな気分になりたいよ。

あ、でもその部活には北原さんがいるんだった。

それならすっごく楽しみだ。

憧れの北原さんと仲良くなれるチャンスだ!!

「明ちゃん。どうしたの?顔がニヤけてるよ。」


「え?あ、うん、な、なな、なんでもないよ。アハハハ……。」


「ふーん。おかしな明ちゃん。」


ふーっ。

危ない危ない。

僕って案外顔に出やすいタイプなんだなぁ。

『ただいまー。』

そうこうしているうちに家についてしまった。

「お帰りなさい。」


実年齢より絶対若く見られる母さんが、いつもと変わらぬ笑顔で僕たちに言った。

「今日はね。おじいちゃんが遠征から帰ってきたのよ。」


「えっ、じいちゃんが!?」


「左様。孫よ、今帰ったぞ。」


その声は確かにじいちゃんのものだ。

でも本人は現れない。

どこにいるんだろう。

声はけっこう近くから聞こえたんだけど。

「じいちゃん、どこにいるの?」


「ふっ、ここじゃ!」


その時上の方で音がして、じいちゃんが天井から降りてきた。

僕は驚きのあまり、言葉を失った。

「我が孫よ。久しぶりだのー。……ん?横にいるのはお前の『があるふれんど』というやつか?」


その言葉で、僕はようやく言葉を発する事ができた。

「ち、違うよ!!優ちゃんはそんなんじゃなくて!」


「お父さん。この子がさっき話していた優ちゃんですよ。」


「おぉ、そうかそうか。この子が輪廻した魂の子か。」


じいちゃんは優ちゃんを上から下までじーっと見ていた。

優ちゃんはなんだかはずかしがっているようだった。

それにしても、まさかじいちゃんがこんな時に帰ってくるとは予想していなかった。

もう一波乱ありそうな予感を感じられずにはいられない僕だった。

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