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第6話 「お待ちしておりました、我らが英雄様」

今回はギルド加入と飛空挺の話し。


それから刹那も…


って事でどうぞ。

命が目を覚ました時は、やはりまだ早朝と言える時間帯だった。


「…朝か」


昨日は、風に当たった後、宿の傍にあった井戸で体を流してその後すぐに寝たのを思い出す。


「おはようございます、マスター命」


既に起きていたアスカは、命が起きるとすぐに挨拶をする。


「ああ、おはよう」


隣のベッドを見ると、涎を垂らしながら眠っているカガミがいた。


「…アスカ、カガミを起こせ。俺は先に下に行ってる」


壁に立てかけてあったレグオンを腰に挿し、昨日の食事の皿の乗った御盆を持つと、ドアを開けて廊下に出る命。


「了解しました、マスター命」


アスカは返事をするのを確認すると、命はドアを閉めた。


「さぁて、今日は飛空挺の修理をしなきゃならないから、鉄の大地に行かないとな」


「鉄の大地に向かうのか?それに、飛空挺とは何だ?」


「ああ、今日は食料を大量に買って暫く鉄の大地に行って戻らない。飛空挺は説明するより直接みた方が分かると思うぞ」


「フン、あそこは純度の悪い鉄屑の山場だと聞いているぞ?」


「抜けない剣よりは使える物があるがな?そうだろ鉄屑」


皮肉に皮肉で返し、レグオンは言い負かされる。


「私は鉄屑ではない!」


「いいから黙れよ。喋ってる所見られたら面倒だろう」


そんな会話を交わして、下の酒場に降りると、昨日騒いでいた客が全員眠っていた。


恐らく、酒に溺れたのだろう。


「…酒臭い」


顔をしかめてカウンターの方へ行くと、カウンターに御盆を置いておいて上から2人が来るのを静かに待つ。


ダーナがいない所を見ると、恐らくまだ寝ているのだろう。


「命さん~…おはようございます~…」


まだ眠そうにしているカガミを連れたアスカが降りてくると、カウンターの上に宿代と食事代を含めた10ギルの銅塊を置いておく。


要らないと言われたが、まだ経営は苦しい筈なので置いていく。


「命さん~、私お腹が空きました~」


「そうか、我慢しろ」


「え~!?でも私あの後倒れちゃって昨日の朝から何も食べて無いんですよ~!?」


後ろで騒いでいるカガミを無視して扉を開ける。


「命さん~!」


「後で何か買ってやるから黙れ。朝から近所迷惑だ」


「は~いです~」


そして扉を閉める時、誰にも聞こえない程度の声で


「世話になった」


と言った。


道を歩いていると、あまり店は開いていないがまばらに店があった。


「食料を纏め買いするから…荷車がいるな。それは門の周辺で売ってたから…アスカ、お前は先に西門に行って荷車を買え」


「分かりました」


命はアスカに20000ギルを渡すとカガミを連れて食料を買いにいく。


「ご飯は何を買うんですか~?」


「なるべく日持ちする物がいいから…生物は避けて干し肉や木の実とかを中心に買い占める」


そうして開店している店に行き、干し肉や木の実を中心に食材を買っていった。


「す、凄い量になっちゃいましたね~…」


2人の目の前には高さ2m程で横は3m程に纏められた荷物があった。


「そうでもない」


荷物は大きな布で纏められてその上からロープを巻いて一括りにしてある。


命はそのロープの部分を持ったと思うと、そのまま持ち上げて肩に担いだ。


「行くぞ」


「…何だか命さんが人間だという事を疑いたくなってきました~」


驚きに声を出すカガミは、あまりの光景にそんな事を呟き、周りの人々も命を見て驚いている。


「来ないなら置いていくぞ」


「あ!ま、待って下さい~!」


そんな事がありながらも、食料代は10024ギルという事で残金17124ギル。


西門へ行く前に傭兵ギルドに寄る。


昨日頼んでおいたギルドカードを取りに来たのだ。


「…荷物が邪魔で入れないな」


「どうしましょうか~?」


「俺が行ってくるから荷物を頼む。後適当に何か食べてろ」


「はい~!」


扉を開けて中へ入ると、中は昨日のお祭り騒ぎで眠っている傭兵達がいたが、命は気にせず真っ直ぐカウンターを目指して歩く。


そしてカウンターでうたた寝している受付嬢の前に立つと声をかける。


「すまない」


「…」


しかし殆ど寝ているのか、目がほんの少しだけ開いているだけで命を見ようとしない。


「なあ」


「…」


それでも起きない。


「おいっ!」


「ひゃ、ひゃいっ!?」


痺れを切らした命は、カウンターを握った拳で叩き、その声と音で驚いた受付嬢はやっと目を開けた。


命は今、結構強めにカウンターを殴ったので木製のカウンターには拳の痕が残っていた。


「ど、どんな御用でひょうか!?」


まだ完全に起きていないのか、少し噛んでいるが命はあえて無視した。


「俺と仲間のギルドカードがある筈だ…それを取りに来た」


「あっ、大百足を討伐した…少し待って下さい。貴方達のギルドカードは支部長が持っていて…今起こしてきます」


「もう起きとる」


カウンターの向こうから背の低い老人…支部長がこちらへ歩いてくる。


「よう爺さん、出来てるか?」


「勿論じゃ」


支部長がピッと指から弾いて飛ばしたカードを受け取る命。


そこには、こう書かれていた。



傭兵ギルドカード


名前 命・荒神


ランク A


二つ名 無し


傭兵ギルドカード


名前 カガミ


ランク A


二つ名 無し


傭兵ギルドカード


名前 アスカ


ランク A


二つ名 無し



「し、支部長!?3人ともAランクからですかっ!?」


驚きのあまりに受付嬢が声を上げる。


「うむ、大百足は本来AAランクじゃから問題ないじゃろ?」


それに当然だとでもいわんばかりに答える支部長。


「な、何言ってるんですか!最初からAランククラスからって…あの鳴神(なるかみ)白鬼(しろおに)以来ですよ!?」


「煩いのう…実力はあるのじゃからいいじゃろうて」


「でも………ハァ、もういいです」


尚食い下がろうとしたが、支部長に折れる気が無いのを悟ると諦める受付嬢。


「じゃあな。これから用事がある」


「ふむ、そうか…また何かあったら頼むぞい」


「気が向いたらな」


カードを手に、ヒラヒラと手を振って出て行く命。


「あ、みこふぉふぁん~(訳:あ、命さん~)」


外に出ると、パンをガブリと口に咥えているカガミがいた。


「聞き取り辛いわ。これがお前のギルドカードだ」


命はカガミにカードを渡すと、カガミは目を見開いて驚き、喉にパンを詰まらせる。


「ゴフッ!?ゴホッゴホッ!」


「どうした?ほら水」


荷物の中から水筒を渡すとカガミはそれを飲んで落ち着いた。


「はぁ…はぁ…み、命さん~!いきなりギルドランクがAだなんてどういう事ですか~!?」


「支部長の爺さんが大百足はAAランクだからこれで構わないってよ」


「い、いきなりAランクだなんて鳴神や白鬼みたいですよ~!」


先ほども受付嬢が言っていた単語に命は興味を持つ。


「その鳴神と白鬼ってのは何だ?」


「あ、此方の世界の最高ランクのSSSランクに到達している方達の二つ名です~」


「強いのか?」


「はい~、最高神様に聞いたら中級の神様とも互角に戦えるらしいです~」


その言葉を聞いた命は、ニヤリと口元を歪める。


「へぇ…それは一度お手合わせ願いたいな…ぶっ潰したくなる」


「ちょっ!?駄目ですよ命さん~!それより早く西門に行きましょうよ~、アスカさんが待ってますよ~」


「それもそうか」


そうして命は再び荷物を担ぎ、アスカの待つ西門へ向かった。


そして西門では、既にアスカが荷台を購入して待っていた。


「マスター命、指示通り荷台を購入しておきました。これが残金です」


そう言って渡されたのは12000ギル。どうやら荷台は8000ギルだったようだ。


余った金を袋に入れて荷物を荷台に乗せてロープで固定した。


そして命が荷台を引っ張る。


「さあ行くぞ」


荷物に加わり荷台の重さもあるはずなのに簡単に荷台を引っ張っていく命。


と言うか、荷台がなくても良かったのではないかと思う。


西門を潜り、再び鉄の大地へ向かう命達。


しかし町が見えなくなった時点で命が足を止める。


「どうしました?マスター命」


「そろそろいいか…お前達荷台に乗れ」


「え?いいんですか~?じゃあお願いします~」


カガミとアスカは荷台に乗り、命は深呼吸をする。


「契約・シムルグ」


シムルグとは、ペルシャ…現在のイラン周辺で出現したとされる、全ての鳥類を統べる鳥の王。


伝承により様々な誕生の様子が伝わっているが、この世で最初に創造された物だとされている。


大地に実りをもたらし、人語を解し、また長寿であると言われており、非常に強力な力を持っている。


命の姿は、茶と橙の羽根を生やした翼を背に持ち、手足は鷲や鷹のような鋭い爪に変化している。


「しっかり掴まってろよ」


「ふぇ?」


命は、しっかり荷台を掴むとその翼で空に舞い上がる。


「きゃあああああああ~!?」


「…っ!」


固定されている荷物にしがみ付くカガミとアスカだが、あまりの速度にそれが精一杯だった。


そのまま高速で空を駆け抜けると、気が付けばもう鉄の大地の上空に差し掛かり、程なくして飛空挺の傍に着地した。


この間、実に10分。


「良し、無事かお前等?」


「ふわわ~…な、何とか~…」


「…大丈夫です」


カガミは目をグルグルに回してふらつきながら、アスカも少しだけふらつきつつ無事な様だ。


「なら少し休憩してから指示を出すから休んでおけ、俺は先にやってる。契約・解除」


元の姿に戻ると、歩いて飛空挺内に入る命。


まずは風の魔核以外にどこか壊れているのかを確認するのだ。


歩いていき、壊れている機材を見つけては中を観察してどんな具合かを確かめる。


「細かい部分はそんなに破損していないな。壊れているのは所々に少しだけ…墜落の原因は風の魔核の損傷って事か」


少しだが中を見終え、外に出るとすっかり回復した2人に声をかける。


「2人共、この飛空挺は中はそんなに壊れていない。墜落原因は恐らく左翼とメインエンジンの風の魔核が壊れたせいだ。だから手分けして修理するぞ」


その言葉に2人はコクリと頷く。


「まず中の細かい部分はアスカが直してくれ。部品は周りのガラクタを使ってくれ」


「了解です」


そう言うと、アスカはガラクタの山から適当な物を集めて中に入っていった。


「カガミは中の掃除だ。布と水は荷物の中に入っているからそれを使え。ただし水は節約する事」


「はい~!」


ビシッと敬礼をすると荷物から水の入れ物と雑巾代わりの布を持って中に入っていった。


「さて、俺は左翼とメインエンジンの修理だな」


まずは左翼に向かい中を確かめると、ボロボロで濁った緑色をした石が出てきた。


「これが壊れた風の魔核か…まずこれを取り替えるか」


ボロボロの風の魔核を捨てて依頼の報酬である新品の風の魔核をはめ込む。


しかし何も変化は無い。


「流石にこれだけじゃ無理か………ん?ここのプラグが外れてるな…ここはコードが切れてるし…」


飛空挺の修理は、それなりに手間取りそうだった。



□□□□□


所変わってここは現世。つまり命が元々いた世界。


命が居なくなってから既に2週間が過ぎていた。


「命…」


力無く命の名を呼んだのは、彼にベタ惚れである門脇百合菜である。


「百合菜…そう気を落とすなよ。命なら死んじゃいないって」


そう言って彼女を励ますのは幼馴染でもある宮里刹那。


この世界では、2週間前から命が急に行方不明となっていた。


「うぅ~…このままでは命分欠乏症で死んでしまう~!」


両手で頭を押さえながら叫ぶ百合菜。


「だからってこんな所で叫んでもしょうがないだろう!ほら周りの人に見られてる!」


現在、2人がいるのは駅前の大通り。勿論人通りは多いので叫んだ百合菜を見て皆何事かと見ている。


「でも…でもでもでもぉ!」


瞳にうっすら涙を浮かべて叫ぶ百合菜。


他人からしてみれば、そんな叫ぶ事か?命なら大丈夫だ。と思うが、本人はそれが分かっていても心配なのである。


彼女は恋する乙女なのだ。


そんな2人を見て周りの人々は刹那を見て


「泣かした…」


「やっぱり顔だけじゃ駄目かな…」


「酷い奴だな…」


とか言われている。


「うっ…!?と、とにかく別の場所で聞き込みしよう!ほら今日は隣町まで行ってさ…」


と、そこへ1つの小さな影がもの凄い速度で接近する。


「百合姉を…」


「え?」


その影の方へ顔を向ける刹那。そして次の瞬間…


「泣かすなー!」


その影から放たれた跳び蹴りが刹那の脇腹に突き刺さった。


「グボォオオオオオオ!?」


妙な声を出しながら吹き飛んでいき、蹴られた脇腹を押さえながらゴロゴロ転げ回る刹那。


「命兄がいない今!百合姉は私が守る!」


そんな刹那を仁王立ちで見下ろすのは、刹那の双子の妹である蜜柑であった。


「いたたた…何するんだよ蜜柑…」


「百合姉を泣かせる奴は私が許さない!たとえ刹兄でもね。百合姉大丈夫?」


「ああ…今日はさっき刹那が言った通り隣町まで行って聞き込みをしよう…」


目に浮かべていた涙は消えたが、まだどこか暗い百合菜に、蜜柑はハァと溜息を吐く。


「やっぱり命兄じゃないと…ほら刹兄!早く起きて行くよ!」


百合菜と蜜柑は隣町へ行くために歩き出したが、刹那は未だに地面に倒れている。


「あの~…大丈夫ですか?」


心配した通行人の1人が、刹那に声をかける。


「…うぅ、蜜柑も命が居なくなってから刺々しいよ…命~…早く帰って来いよ…」


倒れたままブツブツ何かを呟いている刹那が復活したのは5分後の事だった。


そして復活した刹那は先に行った2人に何とか追いついた。


「じゃあ、ここら辺で命兄の事を聞き込む事!1時間後にまたここに集合ね」


隣町に到着すると、とある公園でそれぞれ別れて聞き込みを行う事にした。


まず人を呼び止め、命の写真を見せてから最近どこかで見なかったか等を聞くのだ。


「すいません、ちょっと聞きたい事があるんですけど…」


刹那は、近くにいた女子高生を呼び止める。


「え?何ですか?」


最初は渋々立ち止まった女子高生だが、刹那の顔を見た瞬間に笑顔になって


「どうしましたか!?お茶のお誘いですか!?」


と、いきなりナンパと勘違い。イケメンって凄い。


「い、いや…聞きたいことがあるって言ったよね?この男子を知らないかな?最近何処かで見たとか…」


命の写真を見せて聞くと、女子高生はジーっと見て考えるが首を横に振る。


「そっか…ありがとう。もういいよ」


「あ…そうですか…」


女子高生は露骨に落ち込むと、トボトボと行ってしまった。


「ふぅ…もう200人以上に聞いてるけど収穫はまるで無しか」


この2週間で、必死に命の足跡を探す刹那達だが中々手がかりは無い。


先ほど、百合菜に命なら大丈夫だと言ったが刹那も幼馴染の事を心配しているのだ。


因みに命の実の祖父である真はお茶を啜りながら


「命なら殺しても死なんて。心配すなよ」


と言ってのん気に過ごしていた。


百合菜は誰よりも命の事を案じているし、蜜柑も必死に探している。


蜜柑は、自覚はしていないが命に対して恋に似た感情を持っている。


いくら甘えん坊だからと言っても、人前で抱きついたりするのは命の事が少なからず好きだからだ。


「ハァ…もうすぐ1時間だし、戻るか」


フラフラと歩いて待ち合わせ場所の公園に戻ると、まだ誰もいなかった。


刹那は仕方なくベンチに座って待っていると、蜜柑が戻ってきた。


「刹兄…どうだった?」


「全然駄目だよ。収穫無し」


戻った蜜柑は刹那の隣に座る。


「百合姉戻ってこないね…」


「まだ必死に探してるんだろうな…」


空は段々と赤く染まっており、既に6時を回った。


そしてまた暫くした頃に、百合菜は顔を俯かせて帰ってきた。


「…遅くなってすまない」


今にも消えてしまいそうな弱弱しい声で言う百合菜に、刹那はバツの悪い顔をする。


「ハァ、今日はもう暗くなってきてるし…帰ろう」


「ああ、そうだな…」


その日はそうして命の捜索を止める事となった。


しかしその翌日、運命は加速する。


翌日の学校の昼休みに、屋上で刹那、蜜柑、百合菜の3人は昼食を取っていた。


「…」


「…」


「(き、気まずい…)」


蜜柑からはどんよりとしたオーラが放たれ、百合菜はそれを遙に超える暗い雰囲気が放たれている。


「あ…私飲み物買って来るね!」


蜜柑は屋上から下に降りていった。


「私は…手洗いに行ってくる…」


百合菜も、それに続くように行ってしまった。


「…はぁあ~!最近あの2人と一緒にいると疲れてしょうがない…」


深い溜息を吐いて少しでもストレスを減らそうとする刹那だがそんな彼の元へ1人、近づいていく。


「宮里刹那」


「あ…君は…」


そこにいたのは、三つ編みの髪で赤渕の眼鏡をした少女、橘縁である。


「何か用かな?」


「貴方達、最近遅い時間まで出かけているらしいわね?そういった行動はこの学校の風紀を乱すので、やめて貰いたいの」


「そんな…行方不明の幼馴染を探すのを止めろって言うのか?」


「そうです」


反論する刹那だが、さも当然のようにキッパリと言い放つ縁。


しかし直後、2人の足元が輝きだす。


その輝きは、まるでアニメや漫画やゲームに出てくる魔法陣のようだ。


「な、何だこれ!?」


「なっ…!?」


そして、宮里刹那と橘縁は


この世界から


姿を消した。


そして2人が姿を現したのはどこか、白い部屋。


周りには、ゲーム等でしか見たことの無い鎧などで武装された人々。


1人は中々のイケメンで、周りの兵士とは違って旅人のような軽装で、背には鉄の槍を背負っていた。


表情は複雑そうだ。


その中で、白いドレスを身に纏った少女がいた。


そしてそのドレスを着た少女が2人の前に跪いてこう言った。


「お待ちしておりました、我らが英雄様」

三点「はいどーも。三点リーダでございます」


命「何でまた俺なんだ…?」


三点「まあイイジャナイ?」


命「ぶっ殺すぞこの蛆虫以下のヘタレヤローが」


三点「お、落ち着け!お前は喧嘩速過ぎる!そして口が悪すぎる!」


命「そういう設定にしたのはお前だろ」


三点「そ、そうだけど…それより質問だけど飛空挺内部ってどうなってんの?」


命「無理矢理話し変えたな。内部は先頭にメインブリッジ、その左右の上側にサブブリッジがある。そんで後ろ側に格納庫でその傍の一室にアスカが眠ってた部屋がある。その上は何だか研究室っぽかったな…で、更にその上は2人くらいが過ごせそうな部屋が6つあった…まあそれぐらいだな」


三点「へぇ…結構広いんだな」


命「そうだな。さて次回予告だ


異世界に来て2週間…飛空挺の修理がほぼ終わり、俺達は飛空挺ハイペリオンで次の町を目指す。


しかしその途中でとある商人との出会いを果たす。


一方俺と同じく異世界に迷い込んだ刹那と橘…一体どうなるのか…?


次回、「忘れ物だぞコラ」 お楽しみに」


三点「ってコラァアアアアアア!?何でまたお前がやってんだよ!?前にも言ったけど俺ここでしかでばn…」


命「じゃ、帰るな」


三点「待てやコラァアアアアアアアアアアアア!」

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