自分で思っている以上に他人に支えられている
まるで最終話のようだ…
期日が間近に迫って来るにつれて、僕と映姫様の会話も少なくなってきた。普段の何気ない会話もなくなり、僕は読書、映姫様は仕事に集中している。家でも必要以上の会話が消えた。会話をするのなら少しでも知識を、そう思って最後の詰め込みに時間を費やしているからだ。映姫様もそんな僕を分ってくれているのだろう、何も言わずにそっとしてくれている。
「あ~~~駄目だ。もう期限間近だってのに納得させるだけの言い分が持てない~~」
宛がわれている自室で本を投げ出して横になる。ダメダメだ、これじゃあ到底納得させられない。
「考えるんだ大和。諦めたらまた惨めになるんだぞ」
投げ出しそうになる自分に喝を入れる。もうあんな惨めな思いをするのは沢山だ。待たせている人にも、待ってくれている人のためにも結果を出さなければならない。
「…そう言えば、僕はいろんな人に話を聞いてきたんだっけ」
レミリア達を前にしたショックで忘れてたけど、僕は三人に話を聞いた。妖怪の山に住む文・絶対的強者の幽香さん・半獣でありながら人里を守ろうとする慧音さん。
「みんなブレない心を持った強い人ばかり」
うん! と横になったまま伸びを行い、浮かんできた人達の主張を思いだす。少しでもあの人たちと同じ位置まで、高みまで昇るために僕は投げ出した本を再び手にとって読書を始めた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「では伊吹大和に問います。貴方の覚悟とは何ですか?」
そして最終日当日。執務室で向かい合う僕たちであったが、凛とした映姫様と打って変わって、僕は眠気を抑えるので手一杯だった。緊張したのだろうか、昨日の夜は中々寝つけず、朝食も思ったほど咽喉を通らなかった。ここまで緊張したのは初めてだ。
「…昨晩寝れなかったのは知ってますが、欠伸をすれば叩きますよ」
「絶対しません! …あれ? 映姫様は何で僕が寝付けなかったことを知ってるんですか?」
おっかしいなぁ。昨日は僕よりも早く寝ていたはずだから知ってるわけないのに。
「~~~~~ッそんなことはどうでもいいのです! どうなのですか!? 貴方の言い分を言ってみなさい!」
あはは、心配してくれてたんですね。目の前で赤くなっている優しい閻魔様は、僕に気がつかれないようにいろいろと気を使ってくれたみたいだ。…今までは支えられてきたばかりだったけど、今日から僕は支える側に変わるんだ。
「己の心の赴くままに、自分が正しいと思ったことをやります!!」
「……………は?」
おお!? これには流石の映姫様も目を丸くしている。今まで必死に難しい本を読んだり、死者の経歴や罪状について意見を交換していたのに、『やりたいことやるぜ!』 なんて言われたら呆気にとられるのも分かるよ?
でもこれには理由がある。僕が話を聞いた3人は何故ブレないのか? それは3人が自分のやりたいことを、やりたいようにしているからだと思った。好きこそ物の上手なれ…とは違うけど、僕のやりたいことを1から考え直してみた。
「『実在は本質に先立つ』 僕が僕たらしめる理由なんて、それでいいと思うんですよ」
「……その答えで、本当に通用すると思っているのですか」
「伊達や酔狂だけでこの場所に立ってませんよ。超本気です」
「開き直ってどうするんですか…」
頭を押さえている映姫様だけど、これが僕なりの答えだ。初心に戻った時、僕が頭に最初に出てきたもの。それは都で誓ったはずの母さんへの決意の言葉。何もしないよりは、何かをする。それも己の正しいと思ったことをただひたすらに。それは例え法を破ることになろうとも、己の意志を貫き通すということだ。つまり僕がしていることは、法の番人たる彼女に対しての宣戦布告に他ならない。
「どんな人でも殺さないし、殺させない。悪いことをする人がいたら、叩いてでもごめんなさいをさせる。先生の目指した世界を壊そうとする人は、僕の全てをかけて止めてみせる。それが親しい人間・妖怪であれ、決してブレることのない心の強さを持ってね」
別に先生が目指した世界だから守ろうとするわけじゃない。確かにそれも理由の一つではあるけど、この幻想郷を守りたいと思った理由は他にある。母さんがいて、文がいる。まだ会ってないけど、にとりや鬼の皆も。もちろんこの前初めて会った慧音さんや、目の前にいる優しい閻魔様が暮らす素晴らしい世界を守っていきたい。
…口にはっきりと出さないのはこんなこと真面目に話したら青臭いって言われそうだからです。いや、恥ずかしいなぁとか思ったり? まあこれは僕の心の決意ということでお願いします。
「力で捻じ伏せると、力による脅威で縛るというのですか?」
「話し合いで通じるならそれが一番いいことに変わりないです。でも僕には力があります。どうしようもない理不尽に巻き込まれた人達を救うために、その力を使うことに何の躊躇いもありません」
そのまま僕の誓いは続く。
「嘘も吐くし、逃げも隠れもします。でも人と交わした約束と、この志だけは絶対に破りません! あ、この逃げるってのは心じゃないですよ?」
お互い、眼と眼で見つめ合って視線を逸らさない。僕は己の答えが心からのモノだということを、映姫様は僕の覚悟を見極めるために、僕らはどちらからも視線を外さないでいた。
「…貴方の目の前で、1人の行いによって100人もの人が命が失われようとしています。その時貴方は…大和はどうしますか?」
おそらくこれが最後の質問なのだろう。そう尋ねた後、映姫様は目を瞑って僕の答えを待っている。僕はそれにはっきりとした口調で答えた。僕が生涯を懸けて目指したいものを―――――――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「こ~~ま~~っちゃ~~~~~ん!」
「んん? お前さん、その様子じゃどうやら上手いこといったようだね」
「ギリギリ合格といったところですがね」
「そんなこと言って四季様も嬉しいんじゃないんですブフゥッ!?」
「こっ、こまっちゃんしっかり!?」
目出度い門出だというのにいきなりの一人沈黙。照れ屋さんな閻魔様の照れ隠しは思った以上に強烈のようで、こまっちゃんは相当痛そうに頭を擦っている。
「イタタ…四季様酷いですよ」
「無駄口を叩く暇があれば仕事をしなさい」
「そう言う四季様は見送りに来たんですブホッ!?」
ひ、酷い…。2発目だ。2発目ですよ閻魔様。遂に頭から煙が出る程に頭が熱を持ったようです。こまっちゃんも一回で止めてたらよかったのにね。涙目になるまですることでもないでしょうに。
「大和も早く行きなさい! …待っている人がいるのでしょう?」
「いやぁもう少しこの空気を味わいたいなぁなんて……うそうそ! もう行きますからそれ振りかぶらないで下さいよ!!」
般若とでも言えばいいのだろうか、とにかく怖かった。そんな顔してたら可愛い顔が台無しですよ? なんて言えば、また面白いことになるんだろうけど僕にそんな勇気はなかったよ!
「じゃあホントに行きますね。今度はお酒でも持って来るので3人で飲みましょう!」
「お! じゃあ期待して待ってるよ!」
「…まぁ、それなら歓迎しますけど。…それまでには料理の腕も上げておくように」
だからアレはもうアレでいいんです! いちいち文句言わないでくださいよ!
手を振るこまっちゃんと、優しい笑みを浮かべる映姫様に手を振り返して僕は飛び去った。目的地は一つ、友の待つ紅魔館だ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「行っちゃいましたねぇ」
「そうですね」
「あれ? 何でそんなに淡泊なんですか?」
「? そこまで悲しむこともないでしょう。今生の別れでもあるまいし」
「確かにそうですけど、四季様は悲しくないのですか?」
「家事をする者がいなくなるのは悲しいですね」
相変わらず可愛げのない御方だねぇ。素直に寂しいとでも言えばあいつも気にするだろうに。…どちらにしろ、あたい達が生きている人間に必要以上に関わることは禁じられている。だからどうしようもないと言えばどうしようもないんだけど…。
「ところで決め手は何だったんですか?」
「1人の犠牲で100人助かるとしたらどうするという質問です。小町、貴方ならどう答えますか?」
そりゃまた難儀な質問だ。捉え方を間違えれば1人の命を軽く見る結果に成りかねない。四季様も本気で心配してるってのがよく解ったよ。
「あたいならそうですね、1人を犠牲にします」
「そこが貴方と彼の違いですね」
嬉しそうに微笑んじゃってまぁ、恋する乙女って歳でもないでしょうに。
「彼はこう言ったんです。『101人助けます。その後で宴会でも開いて皆仲良くなれれば尚良いですね』 とね」
「……そりゃまた、えらく豪儀なこと言いましたね」
見た目は頼りなさそうに見えるのに、どうも心の方は強くなったもんだ。完敗だよ完敗。多くの死人と話してきたあたいもその答えは浮かばなかったよ。
四季様も気に入ってるし、この際大和が死んだら死神に転職させるとかどうだい? 中々いい案だと思うんだけどね。大和がいればあたいの仕事も楽になるかもしれないし。
「どうなるにしても敵は多そうだ。そう思うだろ? 伊吹鬼」
大和がいなくなってもしばらく漂っていた霧に向かってそう言うと、当然だと言わんばかりに揺ら揺らとした後消えていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
目の前に佇むのは目に悪いほど紅い紅魔館。まるで館そのものが死んでいるかのように静かで不気味な雰囲気が漂っている。こうなった理由の全てが僕のせいだと思うと心が痛い。だけどもそれも今日で終わりにさせる。僕の手で、僕のしでかした過ちを帳消しにするんだ。
「だから美鈴。そこを通してもらうよ」
「現在、紅魔館はいかなる人物も受け入れておりません」
うわ、美鈴ってば冷たいなぁ。何でそんな白い目で僕を見るかなぁ。確かに僕は酷いことしたよ? だからこそ今ここにいるんだ。だから美鈴がそんなこと言っても通るんだけどね。
「しかし…例外もあります。例えば私が居眠りをして通行を阻止できない場合とか」
「……それってただの職務怠慢だよね?」
・・・! 美鈴に電流走る。いや、電流とか走らないでもいいでしょうに。その通りなんだから。
「…せっかくキメてたのに、何で水を差すんですかぁ?」
「あはは! 何時もの美鈴だ!」
そう言ってへなへなと肩を落とす美鈴を見て思う。うんうん、やっぱり美鈴はこうじゃないと。
「でもよかったです。今の大和さん、出会ったころよりも輝いてますよ?」
「あは、ありがとう。じゃあ行ってくるね」
「お嬢様方のことを頼みます」
一礼する美鈴を後ろに、僕は再び駆けた。まず目指す場所は紅魔館次期党首の部屋。何年もここで生活していたためか、ちょっと離れたぐらいでは迷うことなどなかった。そして僕はレミリアの部屋の前に立ち、
「レミリアーーーーーーー!!」
ノックもせずに扉を蹴破った。
「レミリア! 僕は…………ってあれ?」
何が悪かったのか。答えは簡単、ノックして扉を開けていいのかを聞かなかったことに決まっている。何故だかは知らないけどレミリアは、
「きッ~~~~~~~キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!??」
「うぇぇえええええええええええ!!??」
着替え中だったのです。だってしょうがないじゃん! 勢い余って失敗するなんてこと誰にでもあるでしょ!? 今回はそれが僕の番だっただけだよ!
「お、落ち着いてレミリア! 落ち着いて冷静になって!!」
「なっ、なれるわけないでしょ!? この状況でどう冷静になれるのよッ!? 大和の力を感じたから…大和が来たのが解ったから着替えてたのにぃ…」
~~~~ッああ~もうまどろっこしい! こんなことをしに来たわけじゃないんだからしっかりしろ僕!
訳の分からない勢いのまま、着替え途中のレミリアを腕の中に抱き寄せた。
「ちょっ!? そんな、まだ心の準備が「悪かった」………ボソッ(ですよね~」
「レミリア、僕はもう逃げないよ。先生の分も僕が頑張っていくんだ。だから…僕を許してくれる?」
もっと他に言うべきことがあるんだろうけど、これが精一杯の気持ち。そしてレミリアならこれで解ってくれると信じている。けれどこの吸血鬼、中々頑固な一面もあるようで、
「ヤダ」
なんて僕の胸に顔を埋めたまま言うんです。密着してそんなこと言うので凄くこそばかったからか、僕の顔は笑みが出てきた。だったらどうすればいい? と意趣返しの意味も込めて耳元そう囁いたら、僕の顔を下から見上げて身体を震わせながら、
「もっと強く抱きしめなさい。そうすれば許してあげる」
と悪魔的な笑みを浮かべてこう言った。だから僕はレミリアの華奢な身体を思いっきり抱きしめた。
「もっと強く」
「うん」
「もっと強く!」
「うん!!」
これは後の話になるんだけど、レミリアはこの時既に気絶していたらしい。どうにも僕の力が強すぎて息が出来なかったとかいってたけど、そんな訳ないのは力を込めていた僕がよく知っている。…だったらなんで気絶したかって? さあ? 本人に聞いても教えてくれなかったよ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
とりあえず気絶した半裸レミリアにしっかりと服を着させて、僕はフランドールがいるであろう地下室に向かった。…今さらっと凄いことを言った気がする。半裸とか。
「確かフランって能力暴走してるかもしれないんだよね………死ぬかも」
だけどこれも僕が引き起こした事実。逃げずに立ち向かっていこう! そう思っていたけど、実際に地下室に入ったら裸足で逃げ出したくなった。だってこっちからじゃ背中しか見えないフランの周りを囲うように展開されている魔法陣が壊れたり修復したりの繰り返しをしているんだよ!? これってもう完全に能力が暴走しているよね…?
「アハッ! ヤマトだ。また来たの?」
「う、うん。また来たよ?」
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ…。振り返った顔が野生の本能に溢れていたとしても決して後ろを向いては駄目なんだ。
「ねえヤマト遊ぼう?」
……ああ、やはり逃げては駄目だ。見つめてくる虚ろの目には、おそらく僕は映っていないのだろう。『また』ということは、僕の幻影だと思っているのかもしれない。…こう言っちゃなんだけど、そこまで想ってくれていると思ったら場違いながら笑みも出てしまう。
「フランはさ、言ったよね。私とお姉様の執事なら出来ることをしなさい! って。だから僕は自分の出来ること、やりたいことを見つけたんだ」
「うん?」
近づいて僕の血を吸おうとするフランを制止しながらそう言った。少しだけど彼女の虚ろな目から理性の色が見えだしてきた。
「そのためにもう一度紅魔館を離れることになるけど、許してくれるかな?」
「…ヤマトはそうやって何時も1人で走りたがるよね。もう慣れたとはいえ、どうにかならないの?」
「フランも大人びたマネせずに、年相応に甘えてみればいいのに」
「いいもん。これから甘えさせてもらうから!」
そう言ってフランは自分から僕の腕の中に入って来た。まるで猫のようにじゃれついてくる彼女からは先程のような狂気はすっかり消えていた。はぁ、死ななくてよかったぁ…。
「レミリアに甘えなよ。僕だって何時までも此処にはいないんだからさ」
「ヤダ」
姉妹揃って我儘なことでよろしい。今日だけは甘やかして――――――あげるのは駄目だ。あと3人ほど残っている。その内の1人は地下室の扉の前に立っているようだけどね。
「さて、後が詰まっているから僕も行くよ」
「ん。また来るんでしょ?」
「当然! だってここ、第二の家みたいな所だし」
その答えに満足したのか、フランはいい声で僕を後押ししてくれた。
そして扉の先で待っていたのは魔法仲間。たぶん僕が一生を懸けて魔法を学んだとしても足元にも及ばないであろう魔法使いのパチュリー。おそらくフランの暴走を止めていたのもパチュリーなのだろう。本当に苦労ばかりさせている。
「遅かったわね」
「ごめん」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・それだけ?」
「? 他に言うことあるかしら?」
冷たい…のではなく、これがパチュリーにとっての普通なのだろうね。久しぶりに会ったからか会話が続かない。元々そんなに喋る人じゃないけど、ここまで素っ気ないのは初めてです。けっこう心にクルネ。
「あ、そうだ」
そのまま階段を上って図書館に帰る途中で、パチュリーは肩越しに僕を見てこう言った。
「お帰り大和」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「最後はココか…」
紅魔館の執務室前。この扉の向こうにはおそらくアルフォードと執事長がいるのだろう、中から二つの力を感じる。結果的にあいつから先生を奪った僕が何が出来るか。とりあえず目の前の扉を開けてから考えよう。
「うぉわ!?」
扉を開けた瞬間に目の前に拳が迫って来た。とりあえず避け、それを放ったのがアルフォードだと気づくのに0.03秒。さらにそこから反撃にでるのに0.05秒。お互い挨拶もせず、ただの純粋な殴り合いが始まった。
「よくもノコノコと顔を出せたな小僧!」
「あんたこそ、よくも幻想郷までやって来やがったな親馬鹿!」
防御? こいつと向かい合う時に後ろを向くだけでもうそれは負けなんだよ。お互いに顔面・鳩尾その他もろもろ目掛けて拳を繰り出す。滅茶苦茶痛いけど、何時もの辛い痛みじゃない。どこか嬉しい、懐かしい痛みだ。
「娘のためを思っての行いだ! 小僧のためではない!!」
「お前が僕のためとか吐き気がするから!」
お互いに狂ったように笑いながら、遂には足まで出すようになった喧嘩。お互い口や頭から大量の血を吹き出しながらも殴り合うのを止めない。
「だいたい! 貴様が逃げたせいだ! 貴様さえいなければ俺は!!」
「僕がいなかったら、お前はただの引き籠りだーーーーーーーーー!!」
お互いの最後の一撃。魔力も気も、妖力も込められていないパンチでダブルノックアウト。お互いの拳が当たった反動で背中から床に倒れ込み、血を垂れ流しながら肩で息をする。
「み、認めんからな…。俺は絶対に認めんからな…!」
「い、いつか絶対…絶対お前を見下してやる…!」
「負けず嫌いなのはよろしいのですが、お二人には掃除を手伝ってもらいます」
今まで見ているだけだった執事長が肩を落としながらそう言った。
「「こいつにやらせてよ(やらせろ)」」
最後までとことん相性の悪い僕らでしたとさ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
こうして僕は自分の進む道を見つけた。それが誰かが作った道だとしても、僕は自分で選んで自分で決めた。だからこの先に何が待ち受けていたとしても前を見据えてやっていけると思う。何故なら、僕には掛け替えのない仲間がいるからね―――――――――――――
「家、建てよっと」
『東方伊吹伝』Fin――――とか書いてて本気で二回くらい思いました、じらいです。
もうゴールでいいじゃないかって?残念ながらまだ続くんですよ。もうしばらく大和に付き合って下さい。
ところで、閻魔様と交換条件を受けたのはもちろん大和の義母です。大和を生きたまま三途の川を渡らせるために、大和が渡った後に善行を毎日行っていた…という裏があったことをここで書いておきます。今回の副題はその意味が大きいです。
これでちょっとは話も落ち着くかな?あと、次の更新は土曜か日曜になります。更新出来なかったら今週はもう無しということで。それでは