吸血鬼異変
お気に入りが300を超えたよ!驚きだ!
人里へ妖怪の大群が向かって来ていると聞いた僕と慧音さんは、家を飛び出して妖力の感じる方向に向かう。距離があったことと、感じられる力がそれほど大きくなかったために気がつくのに時間が掛ってしまった。
「慧音さん!力はそれほど感じられませんが、数はそれなり以上みたいですよ!!」
「解っている。伊吹も一緒に戦ってくれるのだろう?あの伊吹萃香の息子だ、頼りにしてる」
感じる力はほとんど小粒。だけど問題はその数だ。隣を飛翔している慧音さんもそれを考えているのだろう、厳しい顔立ちで正面を見据えている。
正直まだ戦いたくない…と言っても被害を出させるわけにはいかない。…人・妖怪ともに。一人も死なせずにできればそれが一番いいに決まってる。飛びながら一人決意する。僕の目の前では絶対に犠牲者を出させない。
「見えてきたな…。ん?あれは八雲のところの妖怪か?一人で持ちこたえているようだ。私たちもいくぞ!!」
視界の先には狐の尻尾を生やした妖怪が一人で防衛線を築いていた。如何せん、実力が高かろうと圧倒的な数の暴力には手を焼いているようだ。
僕たちはその前方で戦っている狐さんを援護する形で戦場に入った。飛んで来たままの勢いで目の前にいる妖怪に気を込めた蹴りを胴目掛けて『手加減して』繰り出す。
「グゥ!?」
手加減したはずの蹴りだったけど、当たった瞬間に骨が砕ける感触がした。目の前の妖怪は少し痛がったそぶりの後、こちら目掛けて拳をくりだしたが、隣から放たれた妖力弾で木端微塵に吹き飛んだ。ああもう!これ以上人の目の前で死なないでくれよ!!
「詰めが甘いな。それでは足元を掬われるぞ?」
「…それくらい解ってます。でも、出来る限り目の前で人が死ぬのを見たくないんです」
これは僕の我儘。もう誰かが目の前で死んでいくのなんて見たくない。それが敵であったとしても、生きてさえいれば―――――――
「八雲藍。貴方は大和殿だろう?紫様から話は聞いている」
「よろしくお願いします、藍さん?でいいですよね?」
「構わない。が、詳しい自己紹介は後だ。今は目の前の状況を何とかするぞ」
「出来るだけ被害者を出したくないんです。人も妖怪も。…出来ませんかね?」
「出来ることは出来るが――――――――――――――――――――わかった、君の言う通りにしよう」
「ありがとうございます!!」
藍さんを中心に右に僕、左に慧音さんで防衛線を敷く。向かってくる妖怪は最高でも中級の中程度。その中級も数は少なく、ほとんどが下級クラスだから、僕でも十分余裕を持って相手取れる。慧音さんも戦いなれているのだろうか、無難な戦い方で確実に立っている妖怪の数を減らしていく。
向かってくる妖怪を叩き、投げ、蹴り飛ばし続けているのも辛くなってきた。手加減しているとはいえ相手は妖怪。しかも向こうは殺す気で来ているのに、僕は殺さないギリギリの力加減で戦っているからか今まで以上に精神的にも肉体的にも苦しい。いい加減諦めて帰ってくれないかと思っていると、遠方から大きい力の鼓動を感じた。そしてそれはとても懐かしく感じて・・・
―――――スピア・ザ・グングニル―――――
「紅い魔槍!?」
突如正面遠方から飛来してきた紅い魔槍。閃光の如く飛来する槍だが、相手側も当てるつもりはなかったのだろう狙いが大きく逸れていた。でも僕にはそんなこと考えていられなかった。槍を放った方向からどんどんとそのシルエットが大きくなっていき、目の前に懐かしい顔が現れた。相性最悪、出会いたくない奴ナンバーワン。あまり人を嫌いにならない僕が唯一と言ってもいいほど嫌いな相手。
「久しいな小僧」
「…何やってるんだよアルフォード」
金髪に蝙蝠のような羽を持つ吸血鬼、アルフォード・スカーレット。僕が逃げ出した紅魔館の主にして、欧州最強の一角である男がそこにはいた。
「何でここにいるんだよ…」
「ここは幻想郷だぞ?来るものは拒まないと聞いたが?」
「…この騒動の首謀者は?」
「俺だ」
その答えを聞き、我慢ならなくなった僕はアルフォードに飛びかかっていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~お嬢様と隙間妖怪の初対面の後日~
「八雲紫か」
「どうなされるおつもりですか?」
「どうもこうも、娘たちは行くと言っているのにどうしようもないだろう」
紅魔館の一室。代々その頭首が執務室として使ってきた部屋には二つの影が存在していた。紅魔館のパーフェクト執事長とその主の吸血鬼。彼らはレミリアが提案した案件について意見を交わしていた。
議題は八雲紫から提案された『らしい』幻想郷への移住。理由は魔女狩りによる緩やかな消滅を避けるため…というのは表の理由だろう。どうやら小僧もその幻想郷とやらにいると俺は踏んでいる。何故か。今まで虚ろだったレミリアが必死に訴えてくるなんてことは小僧がらみを置いて他にはあるまい。もちろん俺もクラウスも娘たちのケアに試行錯誤していたが、もはや小僧しか娘の機嫌をとることは出来ないと半ば諦めてしまっている。
非常に遺憾だが、今の俺のとるべき道は一つしかないのだ。
そして何より俺を苛立たせるのは妻を亡くしたというのに何故か塞ぎこむことはなかったこと。そして逆に何故か納得してしまったこと。『ああ、逝ってしまったのか』と。張本人である小僧を恨むこともなかった。おまけに最後の言葉を届けてくれたあいつに感謝の言葉まで贈ってしまった。人にここまで影響を与える人物など、見たことも聞いたこともない…と言っても俺は半ば隠居生活を送っているので当たり前といえば当たり前か。
「娘たちはどうしている?」
「レミリア様は引っ越しの準備中、妹様は引き籠りとでも言いましょうか。二人とも見ていて辛いものがあります。まるで偶像を崇拝しているかのように慕っていたようでございます。アテが外れた時のことなど考えたくもありません。…門番と魔女はまだマシですが、似たようなものでございます」
「…居ても困るが、居なければもっと困るな」
「あれでも優秀でしたので」
幻想郷と言ったか、小僧もそこにいるのだろう。娘たちのことを思うならそこへ行くことが一番いい。
「が、それでも足りん」
「は?何か不足の物でもございましたか?」
「娘たちのことだ。あちらに向かうだけでは意味がない」
自ら逃げ出した小僧をただ追いかけるだけでは意味がない。小僧が再び逃げ出さないよう手を打つ必要がある。そして話に聞いた八雲紫とかいう妖怪。小僧のことを理解しているばかりか、初対面のレミリアの心情を短時間でその心境を理解しているようだ。頭のキレと人の感情を察知することが非常に優れていると見ていい。…何を企んでいるのか知らんが、娘たちだけは絶対に守らなければならない。妻が残した忘れ形見、この身を犠牲にしてでも守って見せる。そのために、
「クラウス、一芝居打つぞ」
「かしこまりました」
責任という重さを青臭い餓鬼に教えてやらねばな。そして八雲紫。俺が適う相手かどうか解らんがベストを尽くそう。…小僧がこの試練を乗り越えられれば、なんだ、一人くらいくれてやっても構わん。もちろん双方の合意があればの話だが。それくらいの気概を持たねば、俺自身もまた幻想の中に埋もれてしまうだろうからな。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
空中でアルフォードと正面からぶつかり合う。突きだした拳は張られた障壁によって防がれたが、そのままの均衡を保ったまま叫ぶ。
「何でこんなことをする!あの大戦をここで繰り返すつもりなのか!?」
「違うな。小僧、お前もこの幻想郷には確固とした主導者が存在していないことは知っているだろう?だから幻想郷の平和を俺が保つのだと言っているのだ」
薄笑いを浮かべてそう言うアルフォードに僕は背筋が冷えるのを感じた。今までの傲慢ながらも温かい空気を放っていた男からの発言を僕は信じられない想いで受け止めながら。
「人里の人間を滅ぼして!?本心では先生はそんなことを望んでいなかったのに!」
「ああそうだ望んでいないだろうな。お前が殺したのだから!望むことすらもう出来ぬ!!」
「ッだからって、こんなことをして何になるんだよ!」
「俺が一番強いのだから、俺に従って生きていればいいだろう?そうすれば誰も傷つくことはない」
そう言って僕を障壁を消し去り、密着状態からの強引な蹴りで僕は吹き飛ばされが、身体が勝手に反応して大事には至ることはなかった。しかし心は酷く動揺していた。何故?どうして?先生を亡くして狂ってしまった?目の前にいるのは今までのアルフォードとはまるで別人。争いが嫌いで、ヘタレだけどそれを補って余るくらい優しい奴だったのに変わってしまった。僕のせいで。
「―――来たようだな」
更に飛来する二つの影。一つは相棒と認め合った仲。もう一つは友人と呼べる幼き吸血鬼。
「大和、久しぶりね」
「レミリア…」
後ろに美鈴を引き連れてやって来たのは僕が逃げ出した館の長女。目の下には隈が出来ているが、それでも彼女は僕を見つけると笑っていた。反対に僕は一度彼女を見た後、視線が下へ向いた。…彼女を見るのが辛かった、見られるのが恥ずかしかった。
「ねえ大和、紅魔館に帰りましょ?」
「…まだ出来ない。中途半端のままで帰ったらそれこそ先生に見せる顔がないよ」
「フランがね、狂ったように泣いてるの。初めはただ泣くだけだったけど、今は情緒不安定になってる。能力の暴走を恐れて地下室で泣いてるのは、大和がいなくなったからなのよ…?」
フランドール・スカーレット。レミリアの妹で、よくレミリアをからかって遊んでいた活発な少女。明るく、その笑みは太陽を思わせるものだったけどそれももうないとレミリアは言っている。僕がいなくなることで起きる影響なんてあるはずがない…そう思っていた。慕ってくれていることは知っていた。けれども、僕がいないだけでそうなるなんて考えてもみなかった。だけど、そうだとしても、
「中途半端なままじゃ、今の僕じゃみんなと向き合うことはできない」
「――――――――無理やりにでも連れて行く」
牙を剥き出しにした暗い笑みを見た瞬間に悪寒が背筋を走った。その怯んだ瞬間に急接近した美鈴がその特徴的な服を翻して蹴りを放ってきた。制空圏を習得しているおかげか、意識よりも先に身体が先に反応して防いでいた。
「ッ美鈴!」
「今回ばかりは大和さんが悪い。すいませんが、無力化して連れて行かせてもらいます」
右肘・左膝・左突き・右足蹴り。それに合わせて右腕・左腕・反転回避・左足蹴り。ぶつかり合うたびに火花が散る超接近戦での体術の応酬。僕と美鈴では近距離戦での軍配は美鈴に上がるだろう。魔力による幻術は使えない。ただ純粋な肉弾戦のみでは、才のない僕が勝つことは皆無に等しい。今持ちこたえられているのは一重にあの死にかけた修行の賜物だろう。
「くっそぉ、羨ましいほど綺麗な武術だね!?」
「大和さんこそ、その泥臭さが光ってますよ!!」
「それ褒めてないよね!!」
畜生め!嬉しそうに笑いやがって、何がそんなに嬉しいんだよ!
「何で笑ってるのか、ですか?私一度は本気で大和さんと闘ってみたかったんですよ!でも残念。今回はそれは叶わないんです」
「大和が帰ってくれば何時でも闘わせてあげるわ」
右方向、視界の端からの不意打ちだが制空圏を張った僕には――――
「こんの馬鹿力!そのまま制空圏を侵してくるなんて!!」
最強種である吸血鬼の純粋な力と膨大な魔力で高められた身体能力は、たかだか人間を辞めた程度の気なんてあってなかったかのようにその衝撃を僕に伝える。防いだはずの攻撃をもろに受けた右腕は肩から痺れて動きにくくなってしまった。
二対一では万に一つ、いや京に一つも勝ち目はない。せめて援護でも貰えればと思い、慧音さんたちの様子を視界に入れるが、向こうでも激戦が繰り広げられていた。アルフォード対藍さん、どこかに潜んでいたのか、執事長対慧音さん。どちらも劣勢だ。藍さんはまだいいが、慧音さんが追い詰められている。
生き残っていた下級妖怪たちは今がチャンスと云わんばかりに防衛線を突破。そのまま人里に向かっていく。絶対防衛線を抜かれ、人里が危機になるけどそれを振り返って見る程の余裕すら今の僕にはなかった。しかし、背後に感じていた多数の妖力の群れが一つの大きな霊力、離れている僕まで届く熱、3つの妖力の出現と共にその数を急激に減らしていった。
妖怪が殲滅されるにあたり、藍さんと慧音さんの戦闘は終わったようだ。僕の方は美鈴はもう仕掛けて来ないけど、レミリアはしつこいほどに僕を襲ってくる。
「は~いそこまで」
そんなレミリアの四肢が隙間に挟まれ、空中でその襲いかかる姿のまま拘束されてしまった。
「紫様、遅いですよ」
「あら、絶妙なタイミングよ?見なさいこの顔ぶれ。豪華だと思わない」
吸血鬼・狼男・龍の末裔・魔法使い・天狗・半獣・蓬莱人・巫女に隙間に九尾の狐、そして鬼の四天王の一。これほどの顔ぶれ、その気になれば国の一つや二つ一日で落せるほどの戦力がそこにはいた。懐かしい顔もチラホラ。その筆頭はもちろん母である伊吹萃香。
だけど母さんは一度も僕を見ようとせず、真剣な面持ちでレミリアやアルフォードを見ていた。
「これはどういうことだ八雲紫!私の邪魔はしないと言ったはずだ!」
「あらら?そんなこと言ったかしら?ごめんなさいねぇ、忘れちゃった」
失敗、失敗。扇で口元を隠してそう呟いているが、周りにダダ漏れの上に目も笑っている。口元もそれはニヤけているのだろう。
「ふざけるな!私は!!」
「ふざけるな?それは私のセリフなのだけど。『私の』幻想郷にこんな形で喧嘩を売ってタダで済むと思って?」
そう言って除々に妖力を膨らませて威圧する紫さん。レミリアも対抗しようと妖力を高めていくが、隙間に締め付けられているのだろうか、苦悶の表情を浮かべて紫さんを睨みつけるだけになった。悲鳴こそ上げてないけど、その整った顔は痛みを堪えるように目を瞑り、口を引き攣らせていった。
「その報い、貴方の命で払いなさいな」
「あああああああああああ!?!?」
ついに耐えられなくなったのか、悲鳴を上げるレミリアを見た『僕ら』の行動は速かった。アルフォードと僕は紫さん、執事長は藍さんに向かっていった。美鈴はあとの五人を牽制。僕とアルフォードは紫さんの目の前に手を突きだし、最大火力を放てるようにして迫る。
「今すぐ解放しろ」
「紫さんやりすぎです。もう十分でしょう?」
「もういい?大和、貴方なーんにも解ってないわね。悪いことをしたら罰を与えるのは普通でしょ?それと同じよ」
「だからってここまで虐めることはないじゃないですか」
手を更に突きだした僕だが、その僕の背中に掌を当てる人物がいた。
「その手を下げな大和。そうじゃないと母さんはお前をやらなきゃならなくなる」
「…それ、本気で言ってるんですか…?」
正に一触即発。誰かが動けば即座に大乱闘が始まる雰囲気が場を占めていく。
「二度とこんなことを出来ないように、しっかりと身体で教えてあげなければこの幼い吸血鬼は解らないでしょう?大和、これは個人の問題じゃない。幻想郷という一つの世界の話なの」
「首謀者は俺だ。俺を殺せばいいだろう」
「残念。底の見えた貴方より将来有望な芽を摘む方が効率がいい。こんな騒動を何回も起こされたら堪ったものじゃないわ」
おちおち昼寝もできないわ、と言う紫さんに僕は、
「――――――僕が止めます。次にこういう事態が起きたら僕がレミリア達を止めます。だからどうか、今回は見逃して下さい。お願いします」
手を下ろし、深く頭を下げてお願いする。このままじゃ必ず死人がでる。そんなの絶対嫌だ。
「…貴方程度が彼女たちを止めるですって?ふざけたことを。現実を見なさい大和。貴方では吸血鬼はおろか、そこの武人すら倒せないわよ。才の無い貴方では才に溢れた彼女たちの高みまで昇ることは不可能よ。貴方にいったい何が出来ると言うの」
「死んでも責任とります。だからどうか、レミリアを殺さないで下さい」
頭を下げたままそう言う。今をどうにかしなければレミリア達は殺される。問題の先送りでしかないけどこう言っておくしかない。もっともこんな提案、紫さんには通用するはずもないことは解っている。でも今の僕ではこう言うしかない。せめてもの温情に縋るしかないんだ。
「―――――――――帰るわよ藍」
「えッ?」
「畏まりました」
そう言った紫さんはレミリアを拘束していた隙間を消し、藍さんと一緒に新たに開いた隙間に消えて行った。僕が驚いて頭を上げた時にはにこやかな笑みを浮かべ、手を振りながら隙間に消え去る瞬間だった。
人里へ帰る。そういって慧音さんたちは帰って行った。母さんは何時の間にかいなくなり、文も何かを察してくれたのか先に山に帰っていると言って行ってしまった。
そして僕は彼女との久しぶりの対面を果たす。手紙では伝えきれなかったことを伝えるために。
「レミリア…」
「…もういい。大和が私たちの元に帰ってこないのは解った」
「…自分の納得いく答えを見つけたらまた会いに行く、だから「もう来なくていい」レミリア!」
「もう二度と…私の前に現れないで」
レミリアは俯いたままそう言った。もう会いたくないと、はっきりと拒絶されてしまった。いい加減に理由をつけて出て行った僕がしたのは彼女を傷つけ、泣かせ、そしてこのザマだ。もう何を言ったらいいのか、何をすれば良かったのかなんて解らなくなった。ただ、僕は再び目の前で泣いている彼女が飛び去るのを見ることしか出来なかった。そして僕も彼女が飛び去った後、周りに憚らずに泣き叫んだ。自分の馬鹿さ加減が生んだ結末だったけど、それでも胸の内を掃き出さなければどうしようもなかった。
ども、じらいです。前書きにも書いたけれど、お気に入りが300を超えました。実はPV30万ユニーク3万お気に入り300件が当初の目的でした。だからもういいかな~なんて思ってみたりも。すいませんねこんな作者で。
吸血鬼異変、これにて終了です。あっけなかったですね。あの場にいた巫女は博麗の巫女、蓬莱人は藤原妹紅、天狗は文です。
後は予告でやってた通りになるかと。その前に母親の方を上げますね。では