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東方伊吹伝  作者: 大根
第四章:動乱の大陸
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番外?大和と騎士団

とりあえず熱が下がったので更新。実際の団体と関係はあり(ry


あと、質問があるので後書き読んで下さい


「めちゃくちゃ大きい・・・」



僕は今、この国の中枢を担っている建物の前に来ています。それだけあってデカイ。紅魔館の何倍大きいのだろうか?門の前に立っていると、この門が世界の行き止まりかと錯覚してしまいそうだ。



「すいません、聖堂騎士団副団長の命で来ました」



門の前には当然のように門番が立っている。軽装備ではあるけれど屈強な門番なのだろう、見える二の腕ははち切れんばかりの筋肉が見える。むむむ・・・僕の身体は師匠独自の肉体改造で華奢だから少し羨ましい。などと考えていると奥からヴリアント副団長が歩いてきた。



「急な呼び出しに応えてくれて感謝する。さあ付いて来てくれたまえ」



案内されるまま後ろを歩く。・・・周りからの視線が気になる。背が伸びたとはいっても僕の見かけまだ幼さの残る子供だ。そんな子供が副団長と歩いているのが珍しいのだろう。そのまま後ろをついて行くと庭園に出た。



「もう間もなく給仕がお茶を持ってくるだろう。それまで話でもして時間を潰そう」


「そうですね」



何を隠そう、今日はただ話をするためだけに来たのだ。最近は騎士団からの依頼も多く、僕も疲れが溜まっている。そのため今回は任務御苦労の意味を込めてのお茶会である。



「まずは感謝を述べさせてもらおう。大和少年、今までの任務御苦労であった」


「正直に言うと勘弁願いたいんですけどね・・・」


「フ、君は実に優秀だ。それ故に我々も君を頼ってしまうのだよ」


「そう言われると嬉しいですけどね。でも騎士団内のケビンさんの評判を聞いたら厄介に付き合ってるようにしか感じられませんよ」



騎士の風上にも置けない外道・情け容赦なく敵を殲滅する殲滅騎士などなど。他にもいろいろと悪い噂が彼には付き纏っている。そしてそれが中々に的を射ているから尚厄介だ。僕も彼と長い。だからその噂が真実であることも知っている。実際に任務中の姿を見ると、味方であるはずの僕すらをも恐怖させるものがある。



「ヴリアント様、紅茶とお菓子でございます」



っと。どうやらメイドさんが紅茶とお菓子を持ってきてくれたようだ。紅茶とお菓子のいい匂いが鼻孔に刺激を与えてくれる。



「ああ、頂くよ。大和少年も飲むといい。庶民には中々手が届かない葉を使っているのが自慢でね。君のためにと取っておいた物だ。もっとも、紅魔館でもいい葉を使った紅茶を飲んでいるのだろうが」


「アハハ、イタダキマス」



実は紅魔館の主な収入源は僕が騎士団から不定期にもらう給金なんです。今までどうやって生活していたのかが不思議に思える。でも何故かお金があるんだよなぁ。



「それで先程の話に戻るが」


「あ、はいどうぞ」


「君は騎士の掟を知っているか?」


「えっと、たしか『騎士の十戒』と呼ばれる掟ですよね?」



えーっと、『優れた戦闘能力・勇気・正直さ・高潔さ・誠実<忠誠心>・寛大さ・信念・礼儀正しさ、親切心・崇高な行い、統率力』だったっけな。



「そうだ。我々聖堂騎士団だけでなく、聖ヨハネ騎士団にも当てはまる騎士の十戒だ。君はこれについてどう思う?」



聖ヨハネ騎士団とは、聖堂騎士団とは異なる騎士団だ。聖堂騎士団が攻め込むことに長けているのに対して、聖ヨハネ騎士団は守ることに長けていると言える。だが、その戦闘力と団員の数には歴然とした差がある。戦闘力では聖堂が、数では聖ヨハネが。何時かケビンさんがこう言っていた、『ワイらがその気になったら国一つ潰すなんて楽なモンや』と。



「素晴らしい心構えだと思います。そしてそれを実行している貴方達には敬意を称しますよ」


「フ、嬉しいことを言ってくれる。私は騎士として誇りをもっとも大切にしている。君に譲れないモノがあるようにね。そして君はケビンがそれを守れていないと考えているのだろう」


「別に・・・。僕は騎士じゃないからどうこう言うことはしたくないですけど、ケビンさんは何故ああいう人なんですか?」


「・・・彼は自ら汚れ役を請け負っているのだ。本来我々もしなければならないことを、な。気がつかないか?」



自ら汚れ役を・・・?どういうこと・・・ってそうか!



「気付いたかね?君がいつも彼とどのような任務を行っているかを。君も見たはずだ。この世界の裏側を」



半妖にされ、その力をコントロールできずにいた子供の××。研究所で××となった人間らしきモノの××。バケモノに心まで犯されてしまった少女の××。・・・普通の騎士のする任務じゃない。



「ケビンさんは何故・・・?」


「知らんよ。知りたくもない。ただアイツは何処か壊れている。それでも任務はこなせるのだ、問題はない」


「カーネリア、そんな言い方はないだろう」



いきなり現れた女性の名前はカーネリア。聖堂騎士団の団長にして、守護騎士第一位。非の打ちどころのない女傑だ。要約すると怖い人。会うのは初めてではございません。会うたびに僕は震えあがっています…。あ、それ僕のケーキ・・・



「カーネリアさんは騎士の十戒についてどう思いますか?」


「ん?特に何も思い入れなどないよ。それでも、と言うのならそうだな…時代遅れの馬鹿な考え方だ」



ブフォッ!!思わず口に含んだ紅茶を吹き出しそうになったよ!ほんと型破りの人ですね貴方は!!



「ほぅ・・・。伊吹は我々守護騎士を人と呼ぶのか?」


「心まで読まれてる!?」



守護騎士は聖痕をその身に宿している。それ故神の使いと呼ばれることが多く、寿命もただの人間より長く、頑丈だ。



「悪即斬。この一つでいいと私は何度もそう言ってきたぞ。なあヴリアント?」


「君のそんな所には好意を抱くよ」


「気持ち悪いことを抜かすと叩き切るぞ」



やれやれ、とポーズをとって僕を見ないでくださいよ。



「なんであれ、我々守護騎士はそれぞれ暗い部分がある。そしてそこには不干渉との暗黙の了解があってな。私からはお前にアイツを見捨てないでやってくれと言うことしかできん」


「カーネリアさん・・・。分かりました!僕はケビンさんの友人でいると、そうします!」


「フ、彼はいい友を持った。少し羨ましく思うよ」


「そうか?青臭いったらありゃしない。それより伊吹、一戦どうだ?」



え゛!?



「私も君との果たし合いを所望する」



あ゛!?



「では行こう。今日は珍しく私も暇だからな。巷で噂の『狸』とやらの実力を見せてもらおう」



そ の と お り な は ヤ メ て !!

なんでも幻術を使って人を騙す、東方より来た子供だから『狸』らしい。誰が考えたんだ!?



「ワイやで~。団長、今日のお仕事終了しました。もう帰っていいですかね?」


「好きにしろ。行くぞ伊吹」


「逝ってらっしゃいませ~」


「覚えてろよ不良騎士~~~~~!!」





































「ケビン、あの件はどうなっている?」


「副団長らの考えとった通りや。妖怪連中の動きが活発になってきよる。しかも纏まった動きまで見られるようになってきた。・・・まるでデッカイ戦争でもしようかってぐらいにな」


「やはりそうか。早急に対策を練らねばならないな」


「巻き込む前に手ぇ切った方がええんちゃう?」


「彼を正式に騎士にするのもアリだが、君が人の心配をするとは・・・。人も変わるものだな」


「ワイかてたった一人の友人くらい守りたいからな、それくらいはするよ」


「そうだな、君も人だということだ。・・・では私も行ってくる」


「アイツは強いで。思いっきりやらな負けるんちゃう?」


「フ、熟知している」










きょうは、おちゃかいのはずが、かーねりあさん・う゛りあんとさんとのもぎせんになりました。ぼくは、よくいきていたとおもいますマル
















聖堂騎士団


 構成員


守護騎士10名 その下に正騎士が40名 従騎士が150名 


妖怪退治から法を犯す不届き者の処分・時には邪魔者を始末する組織。歴史の表舞台に出てくることはほとんどない。その組織力故に他の騎士団から疎まれている。その戦闘力は一国を凌ぐほど





まあ蛇足といえば蛇足でした、じらいです。あ、聖ヨハネは出ませんのであしからず。では本題に入ります。




1)十六夜咲夜は半妖(半吸血鬼・月関係)でもいい


2)十六夜咲夜は人間じゃないとだめ





1)なら大陸編にチビ咲夜がでます。なぜそうなったのかは本編の兄妹と原作永夜抄おまけtxtを見た人なら察しがつくかと。2)なら大陸編出番なし。紅魔郷が初登場になります。パチュリーでやっちゃったので今回は皆様の言う通りにしようかなと。

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