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東方伊吹伝  作者: 大根
第四章:動乱の大陸
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だいたいこんな感じです

だいたいこんな感じです

やあみんな!今日から魔法使いに成るためにいろいろと学んでいきます大和です。できれば全部を話せたらいいんだろうけど、それじゃあ何かと都合も悪いから、何があったかを簡単に説明?することにする。








紅魔館1日目



ここに住む住民が妖怪ということで、活動し始めるのは僕ら人間が言う深夜からである。お昼に寝ておかないとツライけれど、そうそう生活習慣を変えれるわけもないので、疲れる日々がいくらか続くのは我慢しなければならないだろう。


初日ということもあって、クラウスさんからは仕事着(執事服)を渡された。あれ?単なるお手伝いじゃないの?と思い聞いてみたところ、



「仕事には仕事着を着るのが当たり前」



との有難いお言葉を頂いた。あと執事としての心構えなどなど・・・。話が終わった後、僕は執事しに来たわけじゃないんだけどなぁ、と思いつつも僕はまだ自分が幸せなのだと思った。なぜならば美鈴の方がだいぶ厳しく指導されていたからである。ご丁寧にメイド服まで着させられて。思わず噴き出して(いろいろと)しまったのは悪くないだろう。メイド美鈴GJ!!



話だけで終わったのでその後は図書館に行くことにした。すると既にレミリアが本を用意して待っていてくれた。



「大和のために準備したんだけど・・・これでいい?」



なんて上目遣い言われた日にゃあ、お兄さん暴走しそうでしたよ。よくぞ耐えたと自分を褒めてあげよう。
















紅魔館1ヶ月目



ようやく生活習慣も夜型に慣れてきた。最近は紅魔館の掃除を手伝う日々が続いている。もちろん魔法の勉強もしているけど、まだシルフィーユさんに教えてもらったことはない。なんでも、もうすぐ子供が産まれるらしい。そのせいか最近のアルフォードの行動が明らかにおかしい。急に立ち上がったかと思うと床に足を取られて転んだり、誰かが話しかけても聞こえていなかったり。なので紅茶に塩をいれてやればどうなるのかな?と思い実行してみれば、これまた反応なかったり。そんな父親をみてレミリアも焦りだしたりと忙しい日々。美鈴はカリーヌさんと一緒にシルフィーユさんの部屋に付きっきりで出て来れないみたいだ。なので紅魔館のことは実質僕とクラウスさんの二人でするしかないのだ。



「アルフォード・・・少し落ち着いたら?」


「おお、落ち着いていられるか!一大事なんだぞ!?そうだ名前はどうする?お前も何か案があったら言ってくれ!いや言わなくていい!!それが良かったら採用しなければならなくなるからな!!」



落ち着け親馬鹿。





なんて馬鹿な真似を続けていると赤ちゃんの産声が聞こえてきた。するとドアを蹴破り、壁を突き破ってパパさん突撃。その後には愛娘が続くというなんとも面白い光景が見れた。うむうむ。世界広しといえど、こんな光景を見えるのは僕だけだろう。


閑話休題


とりあえず僕も赤ちゃんを見ようと思い、その場に行ってみる。そこにいたのは、アルフォードと同じ金髪で、シルフィーユさんの宝石のような翼を持った赤ちゃんだった。レミリアとは正反対だね。



「ハ~イフランドールちゃん。パパでちゅよ~」



正直言っていい?あんた誰ですか!?そう言葉がでるのは仕方ないよね!いつもより3割増しで酷い。と言うか何時名前決めたんですか!?さっきまで悩んでましたよね?ほら、レミリアも困惑してるし。まあ仕方ないか、子供が産まれたんだし・・・。せっかくだからこの子の未来でも見てみようかな~、と思って見てみた瞬間に僕はその場を離れた。なんでかって?そりゃあ・・・



「うぇえぇぇぇえぇぇぇえええぇええええぇぇぇん!」


「「わぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁあぁぁぁあああ!!??」」



僕の目に映った光景は部屋がボロボロになったところだったから。何があるのかは解らないけど、あそこにいたら危険だと思って、レミリア抱えて能力の加速までして逃げてきた。



「ね、ねえ大和・・・お父様と美鈴、大丈夫なのかしら・・・?」



あそこに居て助けられなかったのは美鈴とアルフォードの二人だけ。執事・メイド・母親は無事だろう。障壁張ってたし・・・。あの二人の犠牲は無駄にはしないよ・・・。




















紅魔館3ヶ月目



ついに魔法使いに成るための講義(修行)が始まった。生徒は僕とレミリアの二人。先生はもちろんシルフィーユさん。その腕の中には産まれたばかりのフランドールがいて、レミリアが羨ましそうに見ていた。お姉ちゃんだけどまだ抱っこされたいのだろうね。そのフランドール、潜在能力は姉よりも上らしいです。能力はまだ分かってないけど、部屋をボロボロにするなどを考慮すると凶悪な能力ではないのだろうか?



「じゃあ授業を始めましょうか」



とりあえず何が出来るかを見せてほしい、とのことなので幻術をして見せた。僕の幻術の完成度には先生も驚いており、おそらくこれで完成系なのだろうとのお言葉を頂いたぞやったー!と思ったのもつかの間でした。



障壁…全然だめ。身体強化…無駄に魔力を使いすぎ。マスタースパーク等の放出系魔法…舐めてますか?


総評・・・駄目駄目ですね



魔法の必須条件である才能が足りないわ・・・、とのお言葉をもらいました。挫けそうですが、頑張っていくしかないのです。ただし基礎はしっかりできているので、あとは改良のみだそうな。ここまで仕上げた師匠には脱帽らしいです。ただ、改良するにはセンスやら何やらの才能が必要なので、時間はかかるらしいです。魔法使い?まあ6~8年はかかります。気と魔力の融合?そんなの超後回しです。


















紅魔館7ヶ月目



盟約がうんたらかんたら~、だから手伝ってもらうで~、と言いながらケビンさん襲来。アルフォードの命令と騎士団の御指名によって僕が行くことに。何故!?と思いつつも違法研究をしている場所に急行。研究員の間接を決めて動けなくしてやった。別に憂さ晴らしではないけど、何人かの骨をバキバキした気がする。僕も魔法研究や執事の仕事で動いてなかったからいい運動になったね★ただ、嘘吐いて僕に敵のほとんどを仕向けるのはどうかと思う。しまいにはグレるぞコンチクショウ!!


帰った時に「お帰りなさい」と言ってくれたメイド美鈴に不覚にも涙が出そうになった。




















紅魔館1年と3カ月目



紫の魔法使い襲来!いや、闘いをしに来たわけではないみたいだけど。なんでも最近は魔女狩りが盛んで魔法研究にも苦労が多く、その時に紅魔館には魔道書が多くあるとの話を聞いて来たらしい。吸血鬼の根城に良く来たな小娘…、と父親を最近リスペクトしだしたレミリアだけれど、上手く言いくるめられたみたいだ。とりあえず仲良くなったみたいなのでいいことです。ただ、僕を空気のように扱うのはどうかと思う。これでも此処に住み始めたのは僕が先なのだよ!





















紅魔館1年と6カ月



仕事場(紅魔館と最近は騎士団の任務)で疲れている上に、ストレスの溜まるような無視をされるのは最早限界だ。一発脅かしてやろうと思って幻術をかけてやった。それも1日もの時間をかけて念入りに作った特別製のやつを。これが仕返しだバカヤローなんて思ってた数日後、いきなり話掛けられた。



「貴方の幻術すごいわね。できれば構成とか教えて欲しいんだけど」



とのこと。お互い自己紹介をして、日が昇るまで魔法談義をした。その時なんで僕を無視していたのかを聞くと、



「あの時は貴方に興味がなかっただけよ。今はすごく興味があるわ。その能力も興味深いわね…」



とのこと。ふと背筋に悪寒が走ったのは何故だろう?なんだか地雷を踏んだ気がする・・・。



















紅魔館3年目



「貴方のその魔道機関の解析が終わったわ。あとこれは改良案よ。魔力の少ない貴方のために考えてあげた仕様になってるから」


「ありがとうパチュリー。僕じゃどうしようもなかったから助かったよ」


「別に…頼まれたからしたまでよ。ああ、一遍に使うと貴方の身体弾け飛ぶから」



今度埋め合わせでもして貰うわ、と言って寝てしまった。いい人すぎる、惚れてまうやろーー!!自分の研究もあるはずだろうに。僕は知ってますよ?一生懸命頑張ってくれていたことを。



「なになに?かーとりっじを導入・・・?りぼるばータイプにして最大3発使えるようにする…?」



つまるところ、最大で3回使えるようにするわけだ。ほら、最近リボルバータイプの拳銃があるだろ?あれみたいにするらしい。拳銃の弾の代わりに魔力を溜めれる物を使うらしい。うーん、どうもよく理解できない。



「先生ーちょっといいですかー?」



解らない時は先生に聞こうね!

































紅魔館4年目



「ヤマト、昔話して」



大和絶賛ピンチ中です。目の前の悪魔っ子は凶暴です。時々吸血したさに突撃しにやって来ることもしばしば。


「・・・あのねフラン、僕も掃除とか何やらで忙しいんだけど」



まだ幼いので我儘くらいは聞いてあげたいけれど一度甘やかしたら最後、一日中ひっついて離れやしない。おまけにそれを見たレミリアも参戦してきたらもうお手上げだ。



「お姉様は聞いたって言ってたよ?」


「そういうこともあったなぁ・・・」



どうしようかな。正直今日は勘弁してもらいたいんだけど・・・



「ねぇヤマトお願い。お姉様に負けたくないの…」


「何に負けるんだ、何に」


「ねーいいでしょ~?お・ね・が・い♡」



何その『うっふん』ポーズ微笑ましいんだけど。いったい誰がこんなこと教えたのやら…。



「ケビンだよ?こうすればヤマトは何でも言うこと聞いてくれるって」



あんの腐れバカ不良騎士、子供になんてこと教えてやがる!!今度会ったら顔が陥没するまで殴ってやる!!



「話してあげるからそんなことするんじゃありません。あと、大きくなっても男の子相手にしちゃいけません」


「はーい」



素直でよろしい。じゃあ昔話といきますか。・・・歳とったなぁ



結局一日中フランドールの遊び相手をすることになりました。




















紅魔館5年目



外見年齢15歳、本当は115歳くらいになるのかな?体つきも少年から青年へと成長し始めてきた大和です。紅魔館での仕事や魔法講義もそうだけど、最近は騎士団からの任務が多い。最近はレミリアだけじゃなく、フランの子守りまでするようになったから疲れが・・・。アルフォードのやつ、気になるんだったら自分で面倒みればいいのに・・・。



「そう言わんと手伝ってや。ワイももう疲れて疲れて・・・」


「自分たちでしろと。あと僕を巻き込むな」



結局この不良騎士を殴ることはまだ出来てない。元気があるのなら、ということで行われたヴリアント副団長との模擬戦とかは本気でヤバかった。何がヤバイって、あの人全てにおいてまっすぐだから手加減とかしないんだよ。あの剣捌きはすごかった・・・。あまりにもその姿がカッコよかったので僕も秘かに剣の練習とかをしてたり。




「何や大和君、えらいグレてきたけど溜まっとんのか?そりゃ大和君もエエ年やし、美鈴ちゃんやパチュリーちゃんと寝食を共にするのはツライわなぁ・・・。よっしゃ!今日の任務が終わったらそのままエエ場所に行こか!溜まったモン出すのも大切やで?」


「誰のせいだと思ってます!?そして騎士の言うことか!?」




僕もだいぶ変わってきたなぁ、とは思う。その、そっち方面にも意識がいくようになったと言いますか・・・。前から輝夜のせいで多少はあったけど、最近特に酷くなってきたと思う。パチュリーとか無防備過ぎて正直たまりません・・・!誘ってんのかコンチクショー!!



      もとい



変わったと言っても、自分の思ったことをそのまま言うようになっただけなんだけどね。今まではちょっと躊躇ってたけど、ここ最近でわかったことがある。それは自分をしっかりと持つことだ!我儘の多いここでは自分を保つためにしっかりしないと!常識に囚われては駄目なんです!!



「ほな行こか」


「はぁ・・・」



そして今回も僕は味方の罠に嵌るのでした。やっぱり何時か殴ってやる!







しんどいな、と思って体温計を使ったところ38・8度?の現在。投稿しようか迷ったけど待ってる人がいるかもと思い頑張ってみたじらいです。とりあえず目の前が回りだす前に寝ます。



パチュリーの可愛さに今頃気がつきました

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