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東方伊吹伝  作者: 大根
第四章:動乱の大陸
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おいでませ紅魔館

ちょっと内容が薄いかもしれませんがご容赦を



「いらっしゃい大和!待ってたわ!!」


「お世話になります・・・」



と、言うわけで紅魔館にやってまいりました。勧められてやって来た、もとい厄介払いですね解ります。

そして見渡す限りの赤・赤・赤。目の前には吸血鬼(幼)ア~ンド



「あらあらレミリアったら、喜んじゃって」



あらあらうふふ、とレミリアが大きくなったような大人の吸血鬼。おそらくレミリアの母親なのだろう。髪の色はレミリアと同じブルーで、外見の違いはその背中から生えている宝石のような翼だけだ。レミリアが妹が産まれると言っていたように、お腹も膨らんでます。



「初めまして、シルフィーユ・スカーレットと申します。レミリアから話は聞かせてもらいました。勇敢で強い魔法使い志望の男の子だって」


「いやその・・・照れますね」



美人です。ボンッキュッボンで超美人です。こんな美人ですばらしい奥さんをもらったアルフォードが憎い・・・!ちょっと待ってよ・・・、顔だちもレミリアと良く似ている・・・。ならばレミリアも成長すると・・・!!



「フン…俺は認めんからな」


「あなた、カーネリアにも言われたでしょ?認める認めない関係なくこの子は家で責任を持って預かります。大和君、今日は貴方と美鈴ちゃんの歓迎会よ。カリーヌ(メイド)とクラウス(執事)が歓迎会の準備をしていますから、詳しい話はそこでしましょうね」


「わかりました」



貴方様のような美人さんに頼まれて断る男はいません。だがアルフォード、お前は別だ。



「レミリアは準備が出来るまでここの案内をしてあげてね。美鈴ちゃんも一緒に」


「わかりました。美鈴を呼んでくるから大和はそこで待っててね」



パタパタと翼を動かしてレミリアは行ってしまった。ご機嫌…なのかなぁ?なんだが見ていて微笑ましいね。



「おい小僧。始めに言っておくがレミリアに手をだしたら許さんからな」


「心配しなくてもそんなことしませんよ・・・」



少なくとも今は。



「ならいい。今の言葉忘れるなよ」



準備が出来たら起こしてくれ、それまで寝ている。そう言ってアルフォードも行ってしまった。なんか感じ悪いなぁ。ああいう人は苦手だ。



「ごめんなさいね。あの人も貴方が来て戸惑ってるの。あの人本当は争いが嫌いなくせに、貴方に暴力を振るったでしょう?それも誤解だったって話しですし。どう貴方に接すればいいかわからないの。だから嫌いにならないであげてね」



ププッ、それじゃあ子供じゃないか。アルフォードもああ見えて可愛い所があるんだね。



「わかりました。じゃあ機会を見て僕から話をしてみます。それにしても、あの人のことをよく理解しているんですね」


「ふふ、私はあの人の妻ですもの。それくらいは解ります」





















「大和さん久しぶりです!もうケガのほうはいいんですか?」


「おかげ様でこの通り、元気だよ」



すごい久しぶりに美鈴を見た気がする。一日修行を怠れば取り戻すのに三日かかるんです、なんて言って騎士団の訓練所に行ったが最後、帰ってくることがなかったんだよね。



「もう!私を無視して話をしないでよ!」



プンプン!私怒ってます、とアピールしながら言うレミリアは見える通りに怒っているのだろう。だけど、ねぇ。レミリアみたいな子供が怒ってもお兄さんは逆に和む程度でせう。



「ごめんごめん。それじゃあお願いしていい?」


「むぅぅ・・・。なんか気にいらないけど、気にしないことにする。それじゃあ行くわよ」

















扉を開けると、そこは一つの図書館でしたとさ。



「うわ~、すごい本棚ですね。これ全部魔法関係の本ですか?」


「別に本だけじゃないわ。童話や歴史書、その他もろもろ沢山あるわ。まあ、魔法関係の本が一番多いのだけど」


「これだけあれば僕魔法使いに…」



魔法初心者でも魔法使いに成れるのではないか?と思えてしまうほどの貯蔵量がそこにはあった。日の本の都で本屋さんを見たことがあったけど、あの本屋さんの本の貯蔵量とは比べ物にならない程だ。ここにある本を全部売ってしまえば一国くらい簡単に買えそう。



「フフン、当り前よ。それにお母様が教えるのよ?これで成れなかったら努力が足りないか、よっぽど才能がないかのどっちかね」


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


「どうしたの?」


「あのですね、大和さんはその…なんと言うますか才能が、ねえ?」



言わないでくれ美鈴サン。ボクの才能はそれはもう、それはもう………



「えへへ、いいんだ…。僕に才能は無いんだから……。ああ、師匠に師父、今日のメニューなんですか?え?今日も気絶するまで叩きのめす?そうだよね。僕には才能がないんだから…えへ…えへへ…」


「えっちょ、大和!?ご、ごめんさい!私が悪かったから、悪かったから!!」


「あ~、それ一種のPTSDみたいなモノですから。大丈夫、ほっといたら直ります。それより先を案内してくれますか?」


「・・・放っておいていいの?」


「あの状態からじゃ元通りになるのに半日はかかりますよ?」


「・・・次に行きましょう」
























「それじゃあ、大和君・美鈴ちゃんの歓迎会を始めます♪」



シルフィーユさんの音頭で始まった歓迎会。始まると同時に運ばれてくる料理の数々。野菜から始まってメインである肉まで様々な料理が運ばれてきた。お恥ずかしいことながら、こういう料理は初めてで作法なんかはまったく出来なかった。「大和様のお好きなように食べてください。料理は美味しく食べられるのが一番です」とはメイドさんの言だ。うん、メイドさんってイイ。何がイイかは語らないでおくけど、漢心を燻らせる何かを感じます・・・!



「また変なこと考えてますね・・・」



美鈴さんや、僕は変なことなど考えてはございません。ただ、メイドさんについて思考を巡らせているだけだよ。



「大和君?そろそろ話もしたいのだけどいいかしら?」


「あ、お願いします」



っと、真面目な話みたいだ。頭を切り替えないとね。



「うん、じゃあ話を始めましょうか。これから貴方達は紅魔館で過ごしてもらいます。大和君が魔法使いに成るまでは私が面倒を見るつもりだけど、今は私も身籠ってるから無理することはできないの。そこは我慢してね。それに関してだけど、今は紅魔館も手が足りないの。だから二人には家のことを手伝ってもらいたいの。美鈴ちゃんは今まで通りカリーヌ(メイドさん)の手伝いをお願いできるかしら?」


「まかせて下さい。給料もご飯もでますし、悪いことなんてありませんよ」


「ありがとう。それで大和君なんだけど、クラウスの手伝いと「私の遊び相手!」をお願いできるかしら?レミリアも魔法を使えるわ。まだまだ未熟だけど、基礎は私が詰め込んだから役に立てると思うわ」


「解りました。子守りとクラウスさんの手伝いをすればいいんですよね?」


「お願いね」



子守りじゃなーい!レディに失礼よ!うー☆、と喧しいお子様はこのさい放っておこう。話もすんだみたいだし、今は食後の紅茶?を飲ませて貰おう。・・・しかし甘いねこの紅茶。






























「アルフォード、ちょっといい?」


「・・・何だ」



明け方。吸血鬼も寝静まるころに僕はアルフォードに会いに行った。理由は言わなくてもわかるだろうけど、これまでとこれからについてだ。



「えーっと、誤解させてごめんなさい?」


「?何を謝ることがある。あの時のことを言っているなら、非は俺にある。お前が謝る必要などないだろうが」


「いや、どちらかにだけ非があるなんてないよ。それにレミリアを泣かしたのは事実だし」


「律義なやつめ・・・」



ふぅ、と溜息を吐く。明け方だからか、若干眠そうだ。でもその口元は笑っている。なるほど、シルフィーユさんの言っていた通り解りやすい人みたいだ。



「それにしても、まさか紅魔館の主が争い嫌いだなんてなぁ」



ふと思ったことを口にしてみる。もしかしたら釣れるかもしれないし。



「なあ!?小僧誰に聞いた!?」


「あんたの奥さん」



おお!釣れたのは結構な大物みたいだぞ!というかマジだったのね…。それにしても、ねぇ。まさかあれほどの力を持つ存在が争い嫌いだなんて世の中は広いと感じさせてくれるよ。



「・・・ヘタレ?」


「ヘタレじゃない!俺は平和を愛しているだけだ!!」



…大漁ですよ奥さん。カマかけるだけでこれほどとは。



「これから仲良くやっていけそうで何より」


「勘弁してくれ・・・」



うん。今日一日で僕は紅魔館での立ち位置が決まったね★アルフォードより上なのは確かダヨ!!





おぜうがヒロインレースへ参加を表明!?どういうことだ!!


というわけで、レミリアが参戦するかも。あくまで『するかも』。ちなみに現在レーストップは輝夜です。トップを独走中だ!


東方のキャラはみんな魅力的すぎて表現するのが難しいです。何が言いたいかと言うと、『微』で止まれるかなぁ。一応頭の中じゃあ友人・ヒロインの分類はできているけど・・・?とりあえず自重しながらやって行きますw

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