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東方伊吹伝  作者: 大根
第四章:動乱の大陸
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鬼ごっこみたいなモノでもしますか?

大和が無茶苦茶なこと言ってますよー

あと、後書きで50話記念のアンケートっぽいものやってるんで見てみてください

ハンターたちがこの紅魔館を襲撃してからほんの僅かな時間。クラウスはその糸を使った圧倒的な強さで目の前の人間をスライスしていた。血の匂いが濃く、顔が愉悦を浮かべているのは吸血鬼としての本能だろうか。だが私自身は目の前の光景に吐き気を催していた。



(うぇっぷ。今すぐにでも吐きたい)



しかしながら私の横には妻の魔法で姿を隠した愛娘がいる。この子を前にして無様な姿など見せられようか?いや見せられない。この子自身もまだ人間のスプラッタなど見たことがないため、若干顔が青ざめてはいるがまっすぐ前を見つめている。



(レミリアは俺と違って強いな・・・・?)



だがよく見るとレミリアは立ったまま失神しているではないか。うーむ。この親にしてなんとやら、とは正にこの事だな。まあこの子も女の子だ。進んで戦場などには出て行かんだろうし、後々この子専属の執事にでもレミリアの為に働かせばいいだろう。となると、優秀な執事がいるな。いや、メイドだな。執事ではこの子に『もしも』があるかもしれんからな。そんなことになったらお父さん本気だしちゃうぞ?いや、この子の幸せは願うが、悪い奴に騙されないとも限らないからな。やはり優秀なメイドを雇おう。うむ。我ながらいい考えである。



「旦那様、また変なことをお考えですかな?」


「へ?いやそんなことはないぞ?」


「・・・いつも通りでございますな。少しは緊張感をやらをお持ちください。今は戦時ですぞ」


「わかった、わかったから。ほれ、さっさと残りを片づけて俺を安心させてくれ」


「仰せのままに。御主人様マイマスター







クラウスを送り出したのはいいけど、あいつの怒声となんやら甲高い子供の声がするではないか。まさか子供が紛れ込んでいるのを見てクラウスが怒っているのかもしれない。あいつの顔は顔は怖いからな。怒られでもしたら私でも泣きそうになる顔付きだからなぁ。狼男だから仕方ないといえば仕方ないんだが・・・。しかし、紛れ込んだ子供が心配だ。流石にクラウスも無関係な子供に手を上げるなんてことはしないだろうが一応、な。待っていろ少年。今私が助けてあげよう。



「レミリア、何時まで呆けているつもりだ。先に進むぞ?」


「ふぇ?あ、ハイッお父様!」



・・・やっぱりお前は私の娘だよ。






















「遅い登場ですね吸血鬼。私たちに臆しでもしたか?」


「笑止。俺が出るまでもないと踏んでいたのだがな。そこの執事があまりにも使えなかったようだ」


「一撃で沈む執事に隠れている吸血鬼なんて、僕らの敵じゃないね」


「殺人者だな貴様ら」


「さっきの執事は人だったの!?」


「?いや違うが」


「「違うんかい!!」」



馬鹿にするつもりがそのまま返ってきましたよ。なんなんですかこの吸血鬼?こっちはさっきから肌にビンビンくる妖力やら魔力やらに当てられて殺気立ってるのに、飄々としてから調子狂うんだよ。



「しかし以外だ。貴様のような子供が騎士とはな」


「は?」



何言ってるのこの人。なんで僕が騎士なの?



「僕って何時の間に騎士になったんだ?」


「そんな訳ないでしょ大和さん。服ですよ服。紛らわしい服着るからですよ」


「何だって!?この服は大切なんだよ!?これも今回の作戦のために・・・」


「んん!!お前は騎士じゃない。それでいいんだな?」


「全くもってその通りです!あんな不意打ち狙って貴方を倒そうとする不良騎士と同じにしないでください」



あんな騎士と同じだなんて怖気が走るよ。

どうやらあちらもいい具合に調子が狂ったみたいでいい頃合いです。



「・・・・・・・あれ?」



なんで皆コッチ見てんの?僕なんかしたっけ?



「あ~、大和さん?今思いっきりケビンさんの存在ばらしましたよね?見てくださいよあの吸血鬼を。過剰なまでに障壁張って待ってるじゃないですか」



うん?もしかして何の策も無しにケビンさんのバレたの?そりゃないよ。



「そりゃないのはワイのほうやで・・・。全く、お前さんが底なしのアホウやったとは知らんかったわ」



あらら、何処に隠れていたのやら。不良騎士只今参上ってやつですかね?えらく遅い登場ですけどどこでビビっていたのやら。まあ結果オーライってものだ。図らずも邪魔できた僕グッジョブ。



「それでアルフォードだっけ?ちょっと提案があるんだけど」



提案、又の名をお願いと言う。これ重要。



「・・・何だ?」


「僕達と鬼ごっこしません?鬼ごっこというのはですね、鬼が相手を追いかけて捕まえる遊びです。今回の鬼は『吸血鬼』の貴方ですね。逃げるのは僕たち。勝敗の付け方は貴方が僕達全員を捕まえるか殺すか倒すか。逆に僕達が今から二時間、日の出まで一人でも残っていれば僕らの勝ち。もちろん、勝った方は負けた方の言うことを聞くって罰でもつけましょうか。ああ、殺してしまった人の言うことは聞けませんからそれはいいです。生き残った人の願いでも聞いてあげてください。

どう?こちらの提案に乗る?それとも勝負を受けずに僕達を今ここで殺す?しないよねぇ。誇り高い吸血鬼が勝負を受けないなんてないよねぇ」



Ahaha何言ってんだこの屑野郎!!とか思ってるんだろうねー。でもごめんね、僕が死なないにはこれがいいんDA☆逃げるだけなら自身がありますから!!これでも賭けなんだけどね。賭けにもなんないし、馬鹿みたいな提案なのはちゃーんと分かってますよ?もちろん次の策も用意してるけどこれに乗ってもらうのが一番なんですよ。死なない確立を少しでも上げる為には、ね。いやしかし、こんな馬鹿な提案に乗るなんて馬鹿な人はそうそういないはず・・・



「いいだろう(それのほうが俺も気が楽だし、何よりも殺さなくてすむ)ボソ」



ええんかい!?思わずケビンさんの口調がうつったけど本当にいいんかい!?今即答だったよね?いいの?こんな馬鹿な提案に乗っていいの?



「しかし、ククク・・・。ハーハッハッハ!!面白い!吸血鬼相手に提案などとはな!?貴様のような愛すべき馬鹿が未だ存在しているとは面白い、面白いぞ・・・!」



するとどうしたことか、目の前の存在は体を曲げながら笑いだした。その姿からは今まで以上の威圧感が発せられており、目の前の存在から溢れだすオーラに当てられた僕の身体はガタガタブルブル。隣の貴方もガタガタブルブル。はぁ。美鈴の言った通り、これはやっぱり相手にしちゃいけない相手だった・・・。



「ならば逃げるがいい!俺の目の前から犬のように!! Hurry! Hurry!! Hurry!!!!」


「ッ散開!!」



ケビンさんの合図で皆必死に逃げていく中、僕は逃げるフリをして自身の周囲の空間に幻術を掛けて姿を消す。しかしあの絶対的強者のもつ狂ったかのような死の雰囲気に呑まれなかった人はいったい何人いたのだろうか?逃げ出したい、アイツだけは相手にしちゃいけない。そんな生き物の持つ防衛本能が僕にそう訴えてくるけど、僕が踏ん張らないとこの作戦は潰れてしまう。


邪魔した分はきちんと自分の役目を果たさなきゃね。

バケモノが皆を捕まえに行った後に幻術を解き、僕はこの作戦に一番重要な魔法陣の作成に掛かった。



「ねえ貴方、さっきからそこで何をしているの?」


「え?」



振り向いた先には一人の青い髪をした少女がいた。

えーと、こういう時って何すればいいのかな?やっぱり自己紹介?



「えっと、伊吹大和です。ハジメマシテ」


「ふぇ?あ、どうもご丁寧に。私レミリアっていうの。レミリア・スカーレットよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ!?

じらいです。もうすぐ50話ですね。

どうする?せっかくなので50話になにか特別編でもしようかな、と思ってます。案としては


1)妖怪の山で天狗・河童たちと遊ぼう  2)蓬莱島で輝夜と遊ぼう


の二つのうちどちらかかな?こっちが見たいーってのがあったら言って下さいねー。無かったら強制的に1)をするか、スルーしますw


関係ないですけど、相棒が終わって悲しいです・・・

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