表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方伊吹伝  作者: 大根
第三章:永遠の蓬莱島
38/188

閑話~その頃の皆さんpart2~

今までの閑話より更に短いです。なのであと一話更新します

 ~鬼の場合~



「萃香・・・」


「・・・・・・」


「大丈夫だ、大和なら絶対に大丈夫だよ。あんたの息子なんだ、あんたが信じないでどうするんだよ」


「大和が出て行ってからもう何年経ったと思ってるんだい・・・人の寿命なら、大和も・・・」


「多分今頃は魔法使いになって修行中なんだよ!あの子は修行が好きだから!!」


「そう、なのかな?うん・・・そうだよね。大和は必ず帰って来る。約束したもんね」



(こうは言ったけど、私はともかくお前の母はもう待てないぞ。

 せめてどうしているかでも解れば・・・。八雲にでも探してもらうか)



大和の行方が解らない鬼たちは、まるでお通夜のように静けさの中にいた。







 ~鬼神と隙間の場合~



「では我々も間もなくそちらへ移住する。受け入れ準備はできておろうな?」


「もちろんですわ。山に住む鬼・天狗・河童、その他もろもろの受け入れは完璧です」


「では近いうちに行かせてもらう」


「お待ちしております」




「・・・ふう、ようやく一段落ね」


「お疲れ様です紫様。お茶をどうぞ」


「ありがとう藍。まったく、鬼神を前にすると流石に私でも精神的にクルわ」


「心中察します」



(けどこれで前準備は完成、流れには乗った。

 後は方向を修正していくだけでいい。さて、久しぶりに・・・)



「寝るわ。後よろしく」


「え、ちょっ紫様!?」



起きたら久しぶりにあの子の様子でも探してみましょうか。

・・・そういえば、あの子って今何処にいるのかしら?





 ~天狗と河童の場合~



「文はアレだね、大和が心配で取り乱したりはしないね」


「何よ急に。・・・心配はしているわよ?」


「へ~。てっきりもう忘れちゃったかと」


「そんなわけないじゃない。私はね、信じているの」


「信じている?」


「そうよ。大和は今まで嘘を吐いても、大事な時には絶対に嘘は吐かなかったでしょ?

 いつも実現させてきた。だから今回も大丈夫。それだけで私は待っていられる」



「へ~。文もいろいろと考えてるんだね」



はあ、罪な奴だよ大和は。

でももう出て行ってから随分経つんだ。早く帰ってきなよ、私も文も待っているからさ。






 ~焼き鳥・花屋の場合~



「はぁ、私は本当に強くなっているのか?」


「ふぅ、最近暇ね。何かないかしら?」



「「あ?」」



「久しぶりじゃねえかフラワーマスター。お花弄りは辞めたのかよ?」

「あら、誰かと思えばあの時の雑魚じゃない。生きてたの」



「「あ゛あ゛!?」」



「上等じゃねえか。せっかくだし、どれだけこの炎が強くなったか試させてもらおうか」



「ふう。これだから身の程しらずは・・・」



  プチン♯



このあと何十年か、出会うごとにお互いストレス発散の為に衝突するのであった。



大和が旅に出て(人としては)かなりの時間が経ちました。蓬莱山での闘いが終わった頃だと思ってください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ