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東方伊吹伝  作者: 大根
終章:終わりは始まりの桜
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幻想郷の3義姉弟妹


「部屋の掃除は終わった? じゃあ次は厨房に行くわよ、昼食の準備に取り掛からないと」

「……」

「ああ、でも晩ご飯の分は買い出しに行かないと材料が足りないわ。そっちに行ってちょうだい」

「この雨の中?」

「この雨の中。当然でしょ? 美鈴だって門番やってるのよ」

「……あのさ」

「なに? 忙しいのだから早くしてくれない?」

「せめて年配に対する敬意は払おうよ……」

「私、メイド長。貴方、執事モドキ。今の内に少しでも借りを返しておきたいと言う、子供の可愛い我儘よ。年長者だって言うのなら喜んで受け取って欲しいわ。…それに貴方のお母様がお嬢様と喧嘩しているせいで仕事も増えてるの。仕様もないことで引き留めないでくれる?」


仕事場が、辛いです……。


そう思った第二の家






◇◆◇◆◇◆◇





今日の幻想郷の天気は雨。炎を操る私にとっちゃ天敵とも言える日だが、生憎と私の炎はそんなやわじゃないからな。むしろ雨は大好きだ。家でゴロゴロする分には丁度いい。


「つくね・ねぎま・砂肝・もも皮……。ま、今日一日の飯はそれでいいか」


そんな私も、今日はあまり行かない人里へ買い出しだ。別に食わなくても死ぬなんてことはまずないんだが、慧音の奴がせめて人間らしく生活しろやなんやらと煩いからな……。仕方なくってところだ。


「そう言えば今年の秋ももう本番だな……。久しぶりに妖怪の山に行って、松茸でも取ってくるかな。香りがいいし、串焼きにして食えば旨いだろ。あとは……やっぱ鶏肉だな」


しっかし、何時の間にか好物になったとはいえ鶏ばかりだな。嫌いじゃないし、むしろ好きなんだが……流石に鶏肉ばかりじゃ健康マニアとは呼べれないわな。そういやあの魔女っ子もそんなこと言ってたか? 肉ばかり食ってたらお腹がブヨンブヨンになるとかなんとか。なるわけないっての。


そういやその魔女っ子と初めて会ったのも今日みたいな雨の日だったか。大和バカのところから出て行ってやった、私は間違ってないとか支離滅裂なことを言って向かって来た時には呆れたもんだった。今思えば情緒不安定だったんだろうなぁ……。とりあえずボコってから家に迎え入れてやったんだが。別に私は悪くないぞ? 正当防衛だ。


それで家に連れ込んで看てやってたんだが……まぁ酷く荒れてたわな。私に当たるわ物は投げるわで『いい加減にしないと燃やす!』 とまで私に言わせたくらいだ。本当に大暴れやして、私の酒瓶まで投げやがった時には本気で燃やしてやりたかったぞ。


私は五月蠅いガキが大嫌いだし、慧音みたいに聞き上手じゃない。出来ることなんて何もなかったから、黙らせる意味も込めてとりあえず酒を呑ませたんだっけか。我ながら良い考えだったと思う。飯食って酒呑ませて、その結果に溜めこんでた分を全部吐き出させてやったからな。慧音に聞かれたら『子供に酒を呑ますな!』 なんて痛い頭突きを喰らわせられるだろうが、結果がいいんだから良いじゃないか。なぁ?


それからいろいろあって、一人で生きる術を教えてやったんだが……妙に懐かれた。五月蠅いガキは嫌いだけど、懐かれて悪い気がしないのは蓬莱人でも同じだ。今でも顔を見たら挨拶しにくるくらい慕われている。



なんでこんな回想じみたことをしてるかと言うと、あれだ。私の目の前にまたいるんだ。


「……で? 今度はどんな悩みごとだ? 私は今から買い出しなんだが」


そんな妹分が昔の時みたいに、今回は傘を片手に立っていた。前みたいにずぶ濡れになっていないぶんは進歩していると思いたいんだが……暗い顔しやがって。


「…ごめん、妹紅の姐さん…。アイツのことで、ちょっと……」

「はぁ……。お前ら二人はつくづく私に苦労を掛けてくれる。それで? 昔、私がお前に言った意味が解ったのか?」

「……それも含めて、相談があるんだ」

「へぇ…直ぐに言い返さないってことは、少しくらいは周りが見えてきたってことだな。仲直りでもしたくなったか?」

「な、なんで!?」

「アホたれ。お前の事は全てお見通しだ」

「うぐっ…、ま、まぁ……そんなところ」


そうかそうか、漸くコイツも解って来たのか。それなら私もその背中を押してやらざるを得ないな。


「クク、そりゃ良かった。じゃあ魔理沙、私の買い出しに付き合えよ。そのついでに慧音も巻き込んで飯食って、久々に呑むか。お前と大和の仲が上手くいくように」


ニカッと笑って誘ってやった。

辛気臭い顔なんかしてると運が逃げていくからな。あの馬鹿みたいに苦笑いでも大笑いでも、笑って生きる方が人生は楽しい。もしくは焼き鳥を食う。酒を呑む。仲のイイ相手と殺し合う。生きている実感を得るのが一番良い人生の過ごし方だってことをもう一度教えてやらないといけないな。


「…ッはい!」

「良い返事だ。じゃあ今日は慧音を酔わすか!」

「げ…そりゃ大変だぜ……」

「はは、そう言うな。あれでも立派な先生様だぞ」





◇◆◇◆◇◆◇






「……」

「……」

「……妹紅も雨の日に買い出し? 紅霧異変の宴会以来じゃないか、元気だった?」


間が悪い、と言うのはこのことなんだろうか。よりにもよって、魔理沙を連れている状態で大和と出くわすとは思わなかったぞ。魔理沙は私の陰に隠れながら大和をチラチラ見ている。その大和といえば、魔理沙を見た時に眉を動かしただけで、後は無表情になっている。


二人とも間違いなく相手を意識している。魔理沙は後ろめたさだろう。大和は……本心から無関心なはずはないんだろうが、眼中に無いと言った感じか。……私は今日ほど嫌な日を覚えたことは無いぞ。


「ああ、元気だぞ。…魔理沙もそうだよな?」

「…っあ、ああ元気だz「そりゃ良かった。あの後、慧音さんの相手はしんどかった? ごめんね」 ……」


ビクッと背中の後にいる魔理沙が震える。

大和の視界にもしっかりと魔理沙が映っているはずだ。にも拘らず、大和の目には魔理沙が映っていない。魔理沙の立っている場所には誰もおらず、まるで空気のように扱っている。どこまでも無視を貫き通すつもりなのだろうか。


「それよりもどうかな? この服装。妹紅と別れた後に大陸で着せられてた仕事着なんだけど」

「執事服とか言う奴だろ? 香霖堂って店でも扱ってるって聞いてるが……どうなんだ? 魔理沙は詳しいんじゃないか?」

「…! 香霖堂でも扱t「へー、じゃあ今度寄ってみようかな。そう言えば霖之助くんのお店をしっかり見たこと無いし、良い機会かも」 …ッ……」


魔理沙に話を振って少しでも会話の機会を、と思っていたんだが……完全に無視を決め込むつもりか。私は魔理沙からしか話を聞いてないからかもしれないが、お前にも非はあると思う。なのに自分のことを棚に上げるなんて、あまり賢いとは言えないな。


そうやって大和に完全に無視されているからか、魔理沙は俯いて震えだした。今でこそ魔理沙は言葉遣いから強気な奴だけど、元々は歳相応の女の子でしかない。そんな魔理沙にギュッと握られた手が私の服に皺を作る。これくらいで泣くなと言いたいところだが、嗚咽を出さないで耐えている姿が痛ましくて叱るのも憚れる。

そんな魔理沙を大和も見ているが、顔色一つ変えない。

……仕方が無い、少しだけ口を出させて貰おう。こういった問題は部外者を除いた二人だけで解決するのが一番に決まっている。でも会話すら成り立たないんじゃ話にもならない。


それに、私もそろそろ限界だ。


「大和」

「なに?」

「…魔理沙の話を聞いてくれないか?」

「なんで?」

「なんでってお前……人の話は聞くなが普通だろ?」

「ん~……」


顎を擦りながら思案する大和にイライラ感が募る。何だろうな…、誰にでも笑顔を振りまく奴が誰かを嫌いになるって言うのが我慢ならない。それが付き合いの長い奴だと尚更に。


「そうだね、人の話は聞くのが普通で常識だ。でもね妹紅、それは相手が話を聞く気があったらの話だ。そう思わない? 逃げて行った『負け犬』」

「…ッ……」

「おい大t「妹紅は黙ってて。今はコイツと話してるんだ」

「…あまり苛めてやるなよ」

「思ったことを口に出すだけだから大丈夫。……お前言ったよな? 『私は二度とお前なんかに頼らない。話も聞かない。近寄りもしない。だからお前もそうしろ』 って。なのにお前、何だよ」

「……」

「なに泣いてるんだよ。別に泣こうが喚こうがお前の勝手だけど、僕の前でしないでくれ。鬱陶しい」

「…わ、わたしッ……」

「そう言えば、紅魔館でパチュリーには手も足も出なかったらしいじゃないか。あれだけ啖呵切って跳び出したお前だけど、結局一人じゃ何も出来ない奴なんだよ」

「おい大和! お前いい加減にしろ!!」


魔理沙が本格的に泣きだしたのと同時に、私も大和の言い方に我慢がならなくなった。大和の襟首を両手で掴み上げて睨みつける。これ以上は駄目だ。魔理沙が本当に駄目になってしまう。そう目で訴えるが、大和の目には怒りとも嫌悪とも呼べるものが映って見えた。


「離して妹紅。コイツははっきり言ってやらないと理解出来ない馬鹿だ」

「これ以上は止せ! お前は魔理沙を壊すつもりか!」


小声でそう言ってくるが、そんなことをして何になる。お前がそんなことを言ったら、誰が魔理沙を導いてやるんだよ。大和にも思う所もあるのは解る。魔理沙の方に非が多くあるのも知ってる。でも言って良いことと悪いことの判別くらい、解らないお前じゃないだろ!


「もう魔法なんて捨ててしまえ。お前には才能がn「大和ォッ!!」 ヅッ……!」


気付いた時には大和を殴り飛ばしていた。雨が降って濡れた地面に、大和は背中から倒れて行く。べしゃ、と汚い音を立てて雨でぬかるんだ地面に沈む。


やべ……怒りのあまり手が出た。


「……妹紅、痛い」

「あ、あぁ、悪い……つい」

「つい、で殴られたら堪ったもんじゃないよ」

「わ、悪かったって……。それよりもだな、大和」

「……なに? まだ何かあるの?」


僕、怒ってますと目が言っている。そりゃあ私は殴ったのだから怒られて当然だ。その事については謝る。それにそんな大和の目を見ると頭も冷えていって、やり過ぎたことに罪悪感が沸いてきて申し訳なさでいっぱいだ。

……だから悪かったっての、そんな目で見るなよ。


「…魔理沙を許す気はないのか?」

「許す許さないはもう関係ないよ。そこの泣き虫も反省してるみたいだし」

「……? じゃあもう許してるのか?」

「土下座で詫びを入れるのならそれでいいよ。決めてたことだし」


土下座かよ!

…ん? ちょっと待て、じゃあ何でこいつはあんな人の心を踏みにじるようなことを言って泣かせたんだ? 謝れば許す気だって言うのならここまで虐める必要がない。それじゃあ話が合わないじゃないか……っておい、まさか…


「ちょっといいか」


倒れた大和の肩に手を回して互いの顔を寄せ合う。私の服にも泥がつくが、そんなのは後回しだ。

もし私の考えている通りだとしたら、私はとんでもない間違いをしていたことになる。そんなことを魔理沙に聞かれるのは恥ずかしいし、考え通りなら尚更聞かせるわけにはいかない。もしそうだとするのなら、自分で気付くべきだから。


「近いよ妹紅。それよりもこの一張羅、弁償してくれるの?」

「……考えとく。それよりもお前、さっきの態度は態とだろ」

「いや、あれは本音」

「なに言ってやがる、お前があんな心にも無いことを言う訳ないだろ。それに本音はその奥にある。違うか?」

「いや、本当に本音だったんだけど……。まぁそうだね、本当の所はもっと奥のことだよ」


やっぱりな……可笑しいと思ったんだ。『才能が無い』 と言われ続けたであろう大和が、幾ら嫌いな相手とはいえ『才能が無いから諦めろ』 なんて言うはずが無い。それがどれだけ辛いか知っているだろうし、それを乗り越えて這い上がってきた奴だからこそ別の何かがあるってな。


「正直に言うと、あの泣き虫は邪魔なんだよね」

「……弱いから危険だってことだな? そうだよな?」


この期に及んで舐めた真似を抜かすのなら、姉貴分の炎の右拳が黙っちゃいないぞ。


「…そうとも言う。スペルカードルールなんて言っても、弾幕が当たれば痛いし血も出る。骨も折れる。死ぬ時は死ぬ。大抵の妖怪に殺意はないだろうけど、それでも闘いに手を抜く人は少数だろうからね」

「そんな所に未熟者まりさが出て来られたら危険だってことか」

「鉄火場じゃ僕も自分だけでいっぱいいっぱいなんだよ。それでもいざという時は霊夢だけは守らないといけないのに、そんな所に身の程知らずが出て来られたら邪魔でしかない。魔法を捨てろって言ったのも本音だよ? あんな中途半端が出てきても壁にもならないし。だったらいっそのこと、ただの人に戻って魔法店を継いだ方がいいに決まってる。勘当してる店長にだって頭を下げてお願いするさ。魔理沙を許してやってくれって」


やっぱり思った通りか……。大和には大和なりの考えがあって、魔理沙のことを心配してる…? ってことでいいんだよな? 言い方は悪意に満ちているように聞こえるけれども、この際心配していると考えておこう。でも当の本人が魔法を捨てるつもりは一切ないだろうし……難しいな。


「今のことをそのまま言ってやれよ。今の魔理沙なら自分の至らなさを理解しているし、その悔しさを糧に出来ると思うぞ? それにあいつ、今度は本気でお前の下で学びたいんじゃないのか?」

「無理だね、前みたいに逃げ出すに決まってる。それに……」

「…それに?」

「…なんでもない。とりあえず、僕に教えて貰いたいのならそれ相応の覚悟はして貰わないといけない。最悪でも死ぬ覚悟を」

「あー……」

「妹紅だって解ってるでしょ? 僕が竹林を出る時は何時もボロボロだってこと」


そう言えば、永遠亭の薬剤師が大和の師匠だとか輝夜が言ってたな。毎回あんなにボロボロにされるのなら確かに死ぬかも…。いや、むしろコイツのことだ。何回か臨死体験ならしてるんじゃないか?


「言っておくと、今でも毎回生死の境を彷徨ってるよ……」


あーあー聞こえない。私は何も聞いてない。もしかして私よりも死んだ回数多いんじゃね? なんて思ってないからなー。

もういいや、私も色々考えるのは止めよう。魔理沙自身にやる気がないならまだしも、今はやる気に満ちてるからな。だったら行ける所まで連れて行ってやるさ。


「とりあえずだ! お前に魔理沙の覚悟を見せればいいんだな?」

「……何をする気?」

「いやなに、私が今年の冬までに魔理沙を鍛え上げるのさ。それで魔理沙がお前の目に適ったら弟子にしてやれ」

「いy「嫌じゃねぇ」 ……なんでそんなにアレの肩を持つの?」

「私は魔理沙の姐さんで、お前の姉貴分だ」

「ふーん」


…澄ました顔しやがって。いいぜ、そこまで無関心を貫くって言うのなら、今のお前が一番言われたくないことを言ってやろうじゃないか。


「お前ら二人は似た者同士だからな。姐としては放っておけないんだよ」

「ハァ!? 僕をあんな泣き虫と一緒にしないでよ!」

「そうやってすぐ熱くなるところとかな」


くくっ、いい具合に顔が歪んできたな! そんなはずはないって顔をしてるぜ、お前。でもそんな所もそっくりなんだよ、お前らは。考えているようで考えてなく、人一倍どころか三倍ほども負けず嫌い。愚直なまでにまっすぐで、どうしようもなく放っておけない愛する馬鹿野郎共だ。

熱くなった私が言うのもなんだけど、こんなのはただの子供の喧嘩でしかないんだよ。似た者同士がいがみ合う様なものだ。自分と似たような奴がいたら誰だって嫌いになるさ。自分の居場所が奪われたら堪らないからな。


だから大和も魔理沙も、私からしてみたらただの子供だ。可愛い弟分と妹分なんだよ。そんな似た者同士の兄妹を仲良くさせるのも年長者の仕事だろ?


「……」

「そんな目で見たってもう決めたからな? 魔理沙は冬まで預かっておく。その後は試験でもなんでもやって、目に適えば弟子にしろ」

「……僕の試験は厳しいよ」

「受けてくれるのならそれでいいさ。それに私が鍛えるんだ、合格の二文字しかねぇ、よっ!」

「いて!」


頑固な弟分の背中をバシッと叩て離れる。私の条件を呑むのはな、魔理沙を弟子にするってのと同義なのさ。お前ももう少し私について勉強すべきだったな。


「約束は守れよ?」

「当然。容赦なく断ってやる」

「決まりだな。……魔理沙! ってまだ泣いてるのか…」

「…ひっく……ふぇ?」


振り返って見ると、魔理沙は未だにぐすぐすと目に溜まった涙を懸命に拭っていた。

これじゃあ大和が泣き虫って呼ぶのも否定できないな。見かけは一丁前の魔女だが、こうしているとただの歳相応の町娘でしかないぜ。

まぁいいさ、今日は泣いて喚いて子供らしくいれば。なんたって明日からは人間を止めて、戻って来れない人外への道を歩んで行くんだからな。喜べよ? 泣いている暇なんてなからな。


「行くぞ、買い出しを続ける! 今日は潰れるまで呑むぞ!」


本格的な冬までまだ時間がある。それまでに魔理沙をそれなり以上に扱きあげる。私は大和のような魔法も使えないし、型にはまった武術なんて知らねぇ。でもそれ以上に戦い方ってやつを知っている。大和と別れた後はフラワーマスターと何度も闘ったし、輝夜とは毎日のように殺し合ってる。伊達に長く生きてきたわけじゃないってことを証明してやるさ。


「…えっと……大和、さん…?」

「早く行けよ。今のお前に時間はないはずだ」

「魔理沙! 何してる!」

「……何時か必ず、もう一度『師匠』 って呼びます! じゃあ!」









~オマケ・紅魔館門番~


「あ、大和さん今お帰りで……ってどうしたんですかその服!? 泥だらけじゃないですか!」

「あー、ちょっとあってね。咲夜ちゃんに怒られるだろうなぁ……」

「……大和さん、少し変わりました?」

「え…?」

「いえ、なんだか嬉しそうですから」

「……そんなこと無いよ」

「ええー、でも凄く嬉しそうですよ?」

「……美鈴、ちょっと模擬戦しようか。美鈴は手を出したら駄目だよ?」

「ええ!? ちょ、ちょっと待って下さいよ!」





3義姉弟妹って何だよ、じらいです。今回は更新が早く出来ました。良かった良かった……アバトゥース! え? 評判悪いって聞いてたけど面白かったですよ?


それは置いておいて、今回は難産でした。かなりの改訂を入れて押さえましたが、初めて書いた時の大和はもっと暴言を吐いてました。それはもう、書いている私も胸糞悪くなるような。誰テメェ、魔理沙苛めんなよこのデコ野郎! 状態でした。誰が書いてやるかバーカバーカ! と一度投げ捨て&消してみたりw 結果的にこうなったんですが。……自分で書いている癖に何言ってるんでしょうね、私orz


次回はちょっと時間を飛ばして伊吹親子は山入り(予定) 天狗さんとか忠犬とか片腕の人と再会します(予定) 霊夢はレミリアに話を聞きに行きます(予定) 紫がでます(予定) ここまで(予定) と入れていれば、付き合いの長い皆さんなら解ってくれると勝手に思い込んでますが……未定(笑) ですw 予告詐欺ですありがとうございました。


それではまた次回……あ、今言うタイミングか解りませんが外伝書いてます。大和イン騎士団のやつ。あの頃は若かった…


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