親の心、子知らず。子もまた然り
今日も幻想郷は平和でした。なんて、賽銭箱の前に座って呟いてみる。掃除を途中で飽きたせいか、手には大和さん謹製の箒が握られている。
紅い霧が幻想郷を覆った異変、紅霧異変。あの時から早一ヶ月、色々なことが沢山あった。その中でも一番不可解なのが、小さな吸血鬼との弾幕ごっこの最中、頭に響いた声。それについて、私は今も考えている。
―――きっかけをあげる
頭にその一言が響いたあと、私の身体は憑き物がとれたかのように軽くなった。今まで感じたことのない感覚、まるで全てから浮いたような感覚に私は酔いしれた。それまで苦戦を強いられていた吸血鬼、レミリア・スカーレットに感じていた恐怖は消え、負ける気など毛ほども感じなくなった。そして、私は当然のように勝つことができた。
それは良い事。でも、それからが大変だった。
知らない景色に、見たことのない人達。顔も知らない人達が私の名前を呼び、博麗の巫女と称賛されている自分。そんな夢を毎晩見るようになって、頭がどうにかなってしまいそう。
でも私の頭を一番苦しめているのは、知らない人から覚えもない称賛を受けている夢のことじゃない。一番の苦しみは、私の知っている人が、私の見たことのない表情で笑い掛け、怒り、そして泣いている姿。私には見せてくれない笑顔で話掛けてくるその光景を、私は私じゃない私の目線で追憶のように視ている。
そんな夢が堪らなく不愉快で、腹立たしい。
「…不愉快で、腹立たしい……? なんで? 私はこのままでいいと思って…あれ……?」
―――まただ。
こうやって自分が変になるのは、何も今が初めてじゃない。紅霧異変の後からは良く起こるようになった。大和さんに相談したいけど、最近になってやっと布団生活から解放された彼を『夢』 程度に付き合わせるのも気が引ける。それに怖い夢を見て怯える子供だとも思われたくもない。
(……ねぇ、貴女は誰? この記憶は貴女のモノなの? だとしたら、貴女は私に何を伝えたいの?)
目を瞑り、あの時のように話掛ける。でも応えが返ってくることはなく、私の問いは消えていくだけ。
「はぁ……。らしくない、らしくないわ。ずっと悩んでばかりなんて馬鹿馬鹿しい、掃除でもしてよっと」
いくら気になっても、解決できないのなら放っておくしかない。
あれ以来、会話は愚か、あの全てから浮いたような感覚すら掴めていないのだ。なら私に出来ることなど何もない。あるとすれば、それはその時になれば解るはずだ。第一、あのレミリアとか言う吸血鬼に話を聞きに行かないといけないし。別にその後でもいいじゃないかと思う。
「…よし。気楽に行きましょ、気楽に。変に構えてても意味ないし、柄じゃないわ。それよりもお掃除お掃除。綺麗にして大和さんを驚かせてあげよっと」
天に向かって両手を突き上げ、大きく背伸び。う~ん、今日も夕焼けの空が綺麗ね。
今から境内の掃除をして……ああそうだ、夕飯も作らないと。今日あたりには知り合いの家から帰ってくるかもって聞いてたから、少し豪勢にしてみるのも良いかもしれない。でもとりあえず、今は境内の掃除でもやっておくと―――「御免!」
「…人が掃除をしようとすれば……。誰よ、貴女。そして何の用?」
声のした方を見ると、刀を持った女の子が立っていた。侍? ……いや、むしろ人じゃないわね。浮かんでいる幽霊を見るに。まさか半分幽霊で出来ているなんてことは言わないわよね?
「ここに伊吹大和はいますか?」
「ちょっと、私は貴女が誰か聞いたのだけど?」
何この子、話聞いて無かったのかしら? しかも大和さんをご要望とはね……いったいどこで知り合ったんだか。
「……訳あって名前は明かせない。博麗の巫女……でいいのよね?」
「さあ?」
「え? 違うの?」
「賽銭箱に聞いてみると良いわ」
クイ、と後にあるであろう賽銭箱を親指で指す。参拝客が来ないから空なのよね、アレ。大和さんは神社に続く街道を整備すれば人が来るはず、なんて言ってたけど、面倒だからヤル気になれない。だって大和さんのお金でも十分生活出来てるし。
「じゃ、じゃあ一銭……」
「甘いわね。巫女の口は一銭では開かないわ」
「…み、巫女ってお金じゃなくて神に仕えてると聞いたけど……?」
「ここに神はいないわ。今いるのは口が堅い巫女と、お金を持った貴女だけ。なら貴女の言う、神に仕える者に誠意を見せてみなさい。きっと巫女は応えてくれるわ。神に仕える仕事は名誉職だもの」
ニコッ、と外用への笑顔で笑ってやった。
その笑顔に後押しされたのか、今度は二銭入れようとしている。しかし私はそれを止めるために符を放つ。正直に言うわ。有り金全部入れてけ。
驚いて振り返った所にこのけちんぼめ、二銭で巫女は動かないわよ? との意味を込めて笑みを深くしてやる。これなら入れざるを得ないわよね。早くその財布の中身を入れて、私のへそくりを増やして頂戴。
「い、一円入れさせて貰います。…うぅ……、コツコツ溜めておいた私の貯金がぁ……」
「毎度あり! で、何の話だったかしら? 出来る限りの協力はさせて貰うわ!」
さぁ仕事よ! 神に仕える者として、迷える子羊を導くのも巫女の仕事なんだから!
「変わり身はや!? 貴女って本当に博麗の巫女なのよね……?」
「何よ、私の職にケチつける気?」
「いや、むしろ貴女にケチを付けたい…」
「うん、お前やっぱ帰れ」
「ごめんなさい!? って帰らないで! お賽銭入れたじゃない!」
帰ろうとした私を何とか引き留めようと手を引っ張る刀っ子。
チッ、煩い奴ね……。…まぁいい、今のは水に流してあげる。お賽銭も入れて貰ったことだし、それくらいは考慮しないとね。私もそこまで器の小さい女じゃないし。
「それで? 大和さんを探してるんだっけ?」
「…! そうなんです。ここで暮らしていると聞いたのですが、今は……?」
「今はいないわ。ちょっと私用で出てるから。今日の晩には帰ってくると思うけど……」
「あ、ならそれまで待ちます。直接言っておきたいし」
「なら母屋に行きましょう。お茶くらい出すわ」
「あ、いえ、お構いなく」
「あ、そ。なら出さないけど。ちなみに私は飲むわよ? 貴女の前で美味しそうに」
「……お、お願いします」
「素直でよろしい」
箒を締まってから母屋に向かって歩く。
後を付いてくる刀っ子は、なんともまぁ礼儀正しい子みたい。でも損な性格してると思わざるを得ないわね。貰えるものなら何でも貰うくらい図太くないとやってられないでしょ、この世の中。
ま、私には関係ないけど。
しかし直接言いたい、ねぇ……。この子、大和さんと深い仲なのかしら?
少し、この子に興味が沸いた。実際にはこの子と大和さんの関係にだけど。レミリアに詳しく聞きに行く前に、事前知識としてでも聞いておくか。尋ねれば何でも答えそうだし。
「ねぇ」
「はい?」
「大和さんとは長いの?」
「……人の一生の半分くらいかな? それくらいです」
……あの吸血鬼といい、この刀っ子といい、見た目に似合わず歳喰ってるのね。あの吸血鬼はともかく、この子の中身は駄目駄目だけど。
「霊夢、いる?」
「あ、帰ってきたみたいね。ちょっと見てくるわ」
大和さんの前での私はイイ子だから。言葉遣いもちゃんとして、ちゃんと出来た子でいないといけない。これは誰に言われたことでも、まして大和さんに言われたことでもない。ただ大和さんとの関係をこれ以上悪くしたくない為に自分からやったこと。だから今の関係が成り立っているのだと私は思っている。
「お帰りなさ……い?」
「ああごめん、僕は分身だ。本体から連絡があって使いに来た。『これから数日、紅魔館で厄介になることになった。何かあれば連絡をして欲しい』 以上。では」
玄関まで迎えに行った私だけど、そこいたのは分身体の大和さんだった。しかも私が何か言う前に要件だけを言い、さっさと消えてしまった。忙しいのは分かるけど、それでももっと何かあってもいいじゃない。謝りを入れるとか、何日ほどなのか期間を言ってくれればいいのに。そう思う。
でもそれは一般のことであって、私と大和さんの間ではこれが一般なんだ。ただ淡々と必要なことだけを必要な時に伝える。表面上だけの冷たい関係。夢の中の誰かとは全く正反対な関係。
「……何かあったんですか?」
慣れているとはいえ、それでも少し落ち込んでいる私を見兼ねたのか。居間へと帰った私を、刀っ子が心配したように覗き込んで来た。―――が、
「うるさい。何でもないから」
私は強がる。
寂しいなんて言えない。冷たくされるのが辛いなんて言えない。
私をちゃんと見てよ。私を皆と同じように、夢の中の誰かと同じように扱ってよ。
そう言いたくても言えない。私は臆病だから。そんな自分を隠すために今みたいに強がって、弱さと寂しさを押し隠す。そうやって生きてきたし、これからもそうやって生きていく。
でも……でもね、時々無性に寂しくなるの。何で? って。どうして? って。真っ暗な布団の中で啜り泣いたこともあった。どうしようも無くなって、荒れそうになった時もあった。本当にどうして私はこうなのか、どうすればいいのか解らなくなって……。
それでも私は自分を隠して偽る。だから大和さんは知らないだろうし、知らなくていい。私はこうするしか知らないから。
でも…、それでも―――
―――大和さん。私、何時まで強がればいいのかな……?
「本当に大丈夫……? 調子が悪いのなら休んだ方がいいですよ?」
「―――大丈夫。もう、大丈夫だから。…ああそうだ。大和さん、数日は帰らないわ。さっき分身体から連絡があって、紅魔館で数日厄介になるそうよ」
大和さんのことを聞こうと思ったけど、やっぱり止めておこう。今の状態でこの子から聞いても、また気持ちが沈むだけだろうし……。今日は早く寝て、全部さっぱりして明日を迎える。それで気持ちを入れ替えていきましょう。
「そうなんですか…。そう言う理由なら仕方ないですね」
「悪いわね……」
「いえ、悪いのはあの人ですから。じゃあ私からも伝言いいですか?」
居住まいを正し、真剣な面持ちでこちらを向く刀っ子。私も自分の気持ちを沈めてしっかりと向き合う。伝言と言うことだけど、大和さん宛のもの。間違いなく伝えないといけない。
「『かの雪の山での契りより百年。西行妖の花びらがうつろふ頃に、あやかしと人の道は交はる』 だそうです」
「……どう言う意味?」
「そのままの意味です。では」
それだけ言うと、畳の上に置かれた刀を持って立ち上がった刀っ子。全く大和さんといい、この子といい、言いたいことだけ言って……。あ、なんか腹が立ってきた。
「あ! あと一つ言い忘れてました」
「何よ。これ以上は覚えられないわよ?」
「そう言わないで下さいよ。大和さんに『決着を着ける』 と一言お願いします」
「貴女―――いえ、やっぱりいいわ。ちゃんと伝えておいてあげる」
ありがとうございます、と一礼して刀っ子は帰って行った。
決着と言ったとき、あの刀っ子の顔は闘う者のそれだった。きっとあの子は大和さんと闘うのだろう。あの刀を抜き、構え、斬りかかるのだろう。一瞬、そんなことはさせない、と言おうとしたけど止めた。大和さんが私に関わらないように、私も大和さんに極力関わらない。
そうじゃないと嫌だ。
私は子供だから、私だけが構うのは何だか負けた気がする。臆病で弱い私だけど、負けず嫌いなのも私。だから大和さんが私に構ってくれるまで、私も自分から摺り寄ったりしない。結局の所、私は寂しがり屋で負けず嫌いな、単なる馬鹿でしかないのだ。
「今日も私は一人ぼっち。……早く帰って来てよね」
暗い部屋の中、一人膝を抱いた私は小さく呟いた。
◇◆◇◆◇◆◇
~紅魔館~
「え~……。本日から数日の間ですが、またここで執事モドキをすることになりました伊吹大和です。お嬢様方、しばらくの間ですがよろしくお願いします」
ぱちぱちぱち、と軽い拍手が執事服を着た僕を包み込む。
拍手をして迎えてくれているのはレミリアに美鈴、小悪魔さんにフラン。動かない大図書館ことパチュリーは素知らぬ顔、しばらくは僕の上司になるであろう咲夜ちゃんに至っては、何故かガッツポーズをして天を仰いでいる。
「私に手下が出来た……ッ!」
「おーいそこの駄メイド、帰ってこーい」
「手下……この人が私より下っ端……!」
駄目だこいつ、早く何とかしないと……。と言うか、この子に顎で使われると思うと滅茶苦茶腹が立つんだけど。……よし、僕はこれでも紅魔館の元執事モドキだ。ブランクはあると言っても、数年間の経験だってある。メイド長になったとはいえ、まだまだ経験が足りないお馬鹿を導くのも年長者の役目だ!
なんて心の中で自己完結。実際には咲夜ちゃんのほうがここで仕えている年数が長いんだけどね。でもやっぱり嫌じゃない? 教え子のような子に顎で使われるのって。
「よ! 流石私の息子! 執事? をやらせても世界一!」
そしてどうしてこうなった。
「ところでレミリア・スカーレット、執事ってなんだい?」
「め、召使です……お義母様」
「召使ィ? 家の息子がかい? ……まぁいい、大和が約束したって言ってたからね。しかしお前、次にお義母様なんて言ってみな。その薄っぺらい乳ごと潰すぞ?」
「ぃ、いずれ義理の娘になるのですから……」
「あっははは! その意義やよし! ……じゃあお前、豚のような悲鳴を上げろ」
「ピィッ!?」
母さんに大量の拳骨を落されて泣いているレミリアを見て本当に思う。だからもう一度言おう。どうしてこうなった……。
とりあえずもう一度確認しておこう。えぇっと、僕が働く数日の間だけ、母さんも此処に住み着くことになった。まずそうなった理由だね。じゃあ此処に来たばかりのことをまず思い出すとしよう。
ここに着いた時はそりゃあもう凄かった。何が凄かったかって……凄かったんだよね。母さんは吸血鬼 = 見敵必殺! みたいな考え方だったらしく、レミリアが吸血鬼だと解った瞬間に奥の方へ拉致していった。『お前が私の大和を殺したのかァッ!』 なんて突っ込んで行ったせいで僕と咲夜、休憩だと言って付いて来てた美鈴も揃ってポカン。ハッ!? と正気に戻って二人を探している時は、正直冷や汗が止まらなかったよ……。もしかしてレミリア死ぬんじゃ……? なんて。
しばらく探索していると、図書館で鬼ごっこしている二人を見つけた。……いや、ものすごい轟音が響いてたからね? 簡単に見つかったよ。
その時の光景を簡単に言うとこうだ。
小悪魔さんは本棚に頭から突っ込んでピクリともしない。フランドールとパチュリーは抱き合ったまま部屋の隅でガタガタ震えている。レミリアは……うん、なんだ、暴走した母さんに掴まってました。
―――お前か! お前が私の息子を苛めたのか!?
―――お、お義母様! 私じゃ、私じゃないです!?
―――誰がお前のお義母様だ! 私の子供は大和だけ……ってまさか貴様ァッ!?
これは――手遅れだ。
南無……と手を合わせる僕を傍目に、咲夜ちゃんがレミリアを助けに鬼へと向かって行った。母さんは振り向かずにデコピン一発。咲夜ちゃんはそれでノックアウト。頭がトマトを潰したようにならなかったのは不幸中の幸いです。でも無茶しやがって……南無南無、と手を合わせる回数が増えた僕の前に、美鈴の大きな背中が現れる。
―――駄目だ美鈴! 行けば死ぬよ!?
その背中を見た瞬間、僕はそう叫んでいた。
そんな僕の叫びが聞こえているにも拘らず、少しだけ振り向いた美鈴の口元は笑っていた。その背中からは強い決意と覚悟が感じられて、それは死を覚悟した戦士そのものだった。
そして美鈴が振り返り、僕の肩に手を置く。これから言われる言葉は、きっと美鈴の最後の言葉だ。一言も忘れないように心に刻み込もう。そう誓って僕は耳を傾けた。
―――止めて下さい
―――ですよねぇ~
いやぁ……その場を収めるのは大変だったよ。まさかこの歳になって嘘泣きする嵌めになるとはね……。『母さん止めて! 友達を苛めないで!』 なんて泣いたふりをしたら母さんは止まってくれたよ。止まった代償としてか、親子の愛情が放送禁止用語になって、正直生きてるのが辛い状況になったのは悪い悪夢だったとしか思えない。あれは悪夢、現実には起こらなかったことです……。
…そうやって多くの代償を払って漸く母さんが落ち着いた所で、漸く今、話が纏まり始めたところだ。
「でも本来こんなこと許しゃしないんだよ? お前がどうしてもって言うから、母さんは見守ることにしたんだよ?」
「まぁこれは母さんの許可云々じゃなくて約束だったし」
「そ、そう! 約束だったから!」
「……わたしはやっぱりお前が気に入らないねぇ」
「ぉ、お義母様に気に入られるよう、頑張ります……」
「誰がお義母様だ!」
それにしても、レミリアもよく頑張るよ。母さんは本気で怒ってるのにね。それにビクビクしながらも立ち向かっていくなんて……。
…うむ、これが愛の力か。
なんて、当事者の一人の僕が言ってみたり。でもごめんよレミリア、僕に手助け出来ることなんてないんだ。むしろ手助けしたら、母さんは更にヒートアップするだろうから手が出せません。それに手を出したら僕にその気があるとか勘違いされても困るし……。
そうやって自分を正当化して逃げる僕を許してくれ……本当に僕も怖いんだ……。
「ヤマト、前みたいに本読んでくれるの?」
「うん? ああ、そうだね。僕はその為に来たみたいなものだし。基本的にはあの頃とまったく変わらない仕事をしてようと思うから、フランの相手も入ってるよ」
「やった!」
両手を挙げて飛び跳ねる妹様。あぁもう…フランドールは可愛いなぁ……。これからと言わず、今まさに荒んでいっているお兄さんの心を癒す最後の砦になりそう。
「おいでー、フランー」
「……?」
「よしよし…」
「わっ、くすぐったいよ~」
「ここか? ここもか? ここがええんか?」
「も、もうヤマト! くすぐったいからやーめーて!」
頭から腰に掛けてくしゃくしゃと撫でてあげると、くすぐったそうに身を捻った。…フ、お兄さんは悪の道に染まってしまいそうだよ。
「高い高ーい!」
「キャー!」
アハハハハ! 可愛いなぁ、もう!
「……大和さん、疲れてるんですね」
「…でしょうね。それでも仕事はさせるけど。美鈴、貴女もフォローしてあげて」
「解ってますよ。あの状態で無理させるのは酷でしょうし…」
「パチュリー様」
「何? 小悪魔」
「鼻血がどばりばぜん……」
~オマケ
「ねぇヤマト?」
「何?」
「フランの事好き?」
「好きだよ?」
「息子」
「もちろん妹として!」
バレンタイン特別編? クリスマス編も正月編も書かなかったのにするわけないじゃないですか、じらいです。ところで皆さんはチョコもらいました? それともあげました? ちなみに私は猪口を買いましたw
それでは今回の話。まずは霊夢と妖夢。霊夢の内心をそろそろ書かないと、と言うことでこんな感じです。大和フルボッコの感想が来ると確信しております(笑) でも霊夢はレミリアから話を聞いていないので、大型爆弾がまだ残ってるんですよね……。
後半は紅魔館&大和。蛇足かなぁと思いつつも、最近書けない日々が続いたのでリハビリ兼ねて書きました。もっと深く書けれたらなぁ、と思ったのですが、最後は手抜きっぽくなってしまいましたorz
次回はたぶん魔理沙と妹紅。あとは紫……かな? 紫編は長くなります。
ではまた次回