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東方伊吹伝  作者: 大根
前章:狂言紅魔郷
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何時も通りで最後な予告編

何時も通りの予告編ver最後です。だいたいこんな感じになるだろう、な意味の予告編です。


※注意


ネタばれあり! もう一度言いますよ? ネタばれあり!! そしてただ今2ルートを迷走中です。ちなみにこれは合併ルート。つまり両方のイイトコ取りですが……不安でいっぱいですw 即ち、今回は不安定な予告編とも言えますorz



読むのは貴方様の判断に任せます!


―――伊吹大和。

鬼の子供にして、今代の大魔導師。そして月の人造人間。

初めは何の力も持たない、何処にでもいる小さな少年でしかなかった。

そんな少年は夢を抱き、それを追い求める。そして母の試練を破り、友情を交わし、最高の師を得た。

そして一番大切な人を失った。



青年となった少年だが、彼の物語は彼が生まれる数百年も前から既に始まっていた。全ての根源は少年が生まれた『月』。彼ではない彼が動き出したとき、既に少年の物語も始まっていたのだ。


―――ねぇ、全て上手く行くと思う?

―――さあ? でも君になら出来ると思う。何故なら、私が君の夢を手伝うのだからね。


小さな少女と青年の瞳は希望に満ちていた。そのとき少女は信じていた。諦めなければ絶対に夢は叶うのだと。





―――東方伊吹伝『終章・終りは始りの桜』





「まったく……貴女たちは私にどれだけ面倒を掛ければ気が済むの?」

「ごめんアリス……。でも、私もどうすればいいか解らないんだ。ど、どうやってあいつと接したらいいのか解らないんだ! この通りだ! 助けてくれ!」


未だ未熟な魔法使いは先達に助けを求めた。己の間違いを認め、改めるためにはどうすればいいのか。


「私に迷惑かけるなって貴女の『師』 には言ったのだけどね……。仕方ない、助言だけしてあげる」


後輩を導くのは先達の役割。貧乏くじを引いたと溜息を吐く人形遣いだが、それでも彼女は幼子に一言、魔法の言葉を与えた。




「異変を起こす……? 物騒なこと言うなぁ。妖夢ちゃん、その意味解ってる?」

「私は幽々子様の御言葉に従うだけです。それに……貴方と闘えるのでしょう?」


幻想郷の春を奪う異変。亡霊の姫は異変を起こすことを決めた。それは彼女の小さな願い。仲の良い友人と、気に入った青年の仲を取り持とうとするために。それは約束の期限から百余年のこと。自らの本心を隠しながら、亡霊の姫は笑う。



「じゃあ行こうか霊夢。……霊夢?」

「…ッ何でもないわ、大丈夫よ」


「ではお譲様、行って参ります」

「お土産頼んだわよ、咲夜。……パチェ?」

「大丈夫よ。使い魔からの視覚情報を映すわ」


「よし……! じゃあ私も行くぜ!」



それぞれの想いを胸に秘め、彼と彼女らは白玉楼を目指す。



「私は……私は負けないッ! 貴方を超えると、そう誓ったのだから!」

「クソ…桜が咲きそうだって言うのに……ッ!」


大和との決闘を望んだ妖夢。その妖夢の想いに応えるように一騎打ちに挑む大和。二人の間で拳と剣、そして花弁が舞う。



「オイオイオイ、あの桜、蕾が出来てねぇか?」

「拙いわね……。何かこう、勘で感じるわ。アレを咲かせるのは拙い」

「でもその前に、あの亡霊をどうにかしないと駄目よ」

「フフ……貴女たちに私を止められるかしら?」


三人の人間と一人の亡霊。正真正銘の化物を相手に、三人は挑む。




そして、桜の蕾が開き始める



「白玉楼は私の管轄でもあります。これ以上の横暴、ヤマザナドゥの名において許しはしない!」

「まぁそう言うこった、亡霊姫。映姫様とあたいで桜の開花を押し留めるから、あんた達三人は早くあの祭り好きをノシてやんな」


窮地の三人を助けに、地獄の裁判長と死神が姿を現す。



「……行くんだね?」

「うん。悪いとは言わないよ?」

「怒るか馬鹿者。……行って、ちゃんと帰って来い」

「行ってきます、母さん」


剣士との決着を着けた大和は、未だ激戦区となっている白玉楼に背を向けた。全ての決着を着けるために。




そして始まる、心の闘い。



「全ては嘘だったと、無理だと教えたのは『貴方』 じゃない!!」

「『僕』 じゃない! 僕は―――絶対に諦めたりするもんか!!」


心の底から吐き出される言葉に偽りなどない。ただ想いが続く限り、彼と彼女はぶつかり合う。


「この正義が守られない場所で、一定の秩序を保つために私は人を選ぶ。そうしないと、全ては簡単に壊れてしまう!」

「いらない……ッ! 誰かを犠牲にしてできる平穏なんて、そんなもの僕はいらない! 簡単な白と黒なんかじゃないんだよ! だから僕は、貴女には絶対に従わない!!」

「それで私は失敗をした! これ以上の失敗は許されない!」

「貴女は賢者なんでしょう!? だったら全部救ってやるくらい言ってみろ!!」


魔法陣が幻想郷を覆い、大和の軌跡が空を彩る。大魔導と呼ばれる所以が、その真価を表わす。



「ここは通さん!」

「なんだ狐か。……あんた最凶に運が良いわ。何と言っても、この私の『全力』 を見られるのだから!」


博麗の巫女と九尾の狐



「決着と行きましょうか。亡霊姫」

「メイド風情が私に敵うとでも思って?」

「あたいを忘れて貰っちゃあ困るねぇ」


メイドと死神、亡霊の姫



「師匠! 諦めるな!!」

「そんなこと、お前に言われるまでもない! この馬鹿弟子!!」

「これで終いよ!!」


魔法使いの師弟と妖怪の賢者







―――相変わらず情けない顔ねぇ。ま、嫌いじゃ無かったわ。





満開の桜の下で、物語は終焉を迎えた






















「大和!」

「あ、母さんどうしたの?」

「母さん、ちょっとお前を攫うことにした」

「……は?」



~To Be Continued?

と言う訳で、次回から最終章です。まずは日常編からゆっくりと加速していきます。次回は2月の半ばですね。今月はもう絶対にないです。神に誓ってもいいくらいです。……神に誓ったら単位貰えるんでしょうか?

とにかく長かった伊吹伝もこれにて終幕! ……最後の会話? なんでしょうね(笑) 何かが起こるのかも知れませんね(殴) ぶっちゃけただのフライングと勢いだったりw 最後の部分だけネタとして捉えておいて下さいora その辺りはまぁ、追々皆さんの意見とか聞いてみるつもりでいます。


一つ感謝です。久しぶりにアクセス解析を行ったところ、日刊ユニークが1000超えてました。驚きです。1年前に比べモノにならない数です。もうゴール間近ですが、それでも新たに読んで下さる人がいるのは嬉しいことです。伊吹伝も終章に入りますが、最後までお付き合いください。

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