中指を立てて叫べ
※注 魔理沙ファンの方、回れ右です。救いはまだ先なんですよ…
上下左右。四方八方。床や壁に当たり不規則に反射するナイフは宛ら跳弾を思わせる。煌く無数の銀閃が、目の前の男を串刺しにせんと突き進む。
外の世界に鉄砲という武器がある。武骨なスタイルから跳び出される銃弾の初速は355m/s。私の放つナイフの初速は、身体強化の恩恵もあり、それを上回っている。にも関わらず、目の前の男は涼しい顔で魔力糸を操って弾き落とし、躱している。
「―――化物め」
「……!」
流石に怒ったかしら?
零れた本音が聞こえたのか、相手の顔が強張った。こうして軽口を叩いている私ではあるが、内心では冷や汗がダラダラと流れ出している。ただでさえ怒っているんだから、これ以上油を注いだ所で爆発するのが早くなるだけ。
だがそれでいい。現時点ではまだ、私はこの人相手に正面から勝つことは出来ない。だけど負けてやる気も更々ない。足掻いて足掻いて、絶対に一矢報いてやる。今まで積み重なってきた鬱憤の、ほんの一部でも返してやる!
その為には、まず内部から責める。精神面が弱いことは既に知っている。だからこそ冷静でいられないように挑発してやれば…!
私だって、何時までも咲夜『ちゃん』 じゃないのよ!
そう思うと、ナイフを持つ手に何時も以上の力が入る。必ずチャンスはやってくる。それさえ逃さなければ……。そう動きを窺っていると、相手の動きが止まった。その姿は、俯いて少し震えているように見える。しかし好機には変わりない。
―――奇術「ミスディレクション」
速く、より速くナイフを投げる。刺されと、一種の希望すら込めて放ったナイフ。だけどそれは、俯き震える姿に刺さることは無く、たった一つの例外もなく叩き落とされた。
「……クッ、まったく、嬉しいこと言ってくれるじゃないか!」
「は……?」
「僕が化物? 大いに結構! 僕が僕の家族に並ぶには、それこそホンモノの化物にならないといけない! 他人から言われるってことは、僕が少しでもそこに辿り着けた証なんだろう!?」
「この脳筋……!?」
この瞬間、私は目の前の男を計り違えていたことに気付いた。幼い頃から、月に数回とはいえ顔を合わせていた。それがこの男の全てだと、勝手にそう判断していたことは、間違いだったのだ。見て来たものがこの男の全てではない。私はその一部しか見ることが出来ていなかった。いや、見せられていなかった?
しかし悔やんでいても仕方が無い。勝てる見込みは減ったが、まだ勝てないと決まったわけではない。絶えず挑発を続けさえすれば……
「何とでも言えばいいさ。それに――――――戦闘中に僕を挑発しようとしても無駄だ」
―――――駄目だ、今の私では勝てない。
そう言葉が発せられた瞬間、私は己の敗北を悟った。揺らぐことの無い気の流れ。魔力は小さく、しかしその波動は今か今かと出番を待ち望んでいる。腰を浅く落とし、半身で構えを取る姿には一部の隙も見当たらない。
一つ上。格が違う。言葉にするよりも絶対的な差がそこにはあった。
「掛ってこないの?」
「……」
「勝てないと思った相手には逃げろ。確かに僕も美鈴も、レミリアだって君に教えたよ」
知っている。命があってこそだと、決して命だけは捨てるなと教えられてきたのだから。
「でも今回は違うだろう? 君の相手は僕なんだから死ぬわけじゃない。だったら向かってくるべきだ」
それも叩きこまれた。足掻いて足掻いて、それでも尚足掻く。諦めない先にこそ勝利が見えてくると、そう言われ続けた。
「だったらやることは決まっているはずだ。この闘いに小細工なんていらない――――来い、咲夜。最後の授業だ」
「……はい!」
初めて呼び捨てされた。それは、一人前として認めて貰えたということと相違ない。私は呼び捨てにされたことが癪に障ったが、それ以上に嬉しかった。お礼に、人間ハリネズミにして差し上げよう。
―――メイド秘技「殺人ドール」
いざ、私の世界へ。
時間を止め、視界を覆い尽くすほどのナイフを展開する。今、私の世界に大和さんは侵入していない。このスペルは時を止めている間にナイフを展開し、止まった時を動かすことでナイフを飛ばすもの。故にチャンスは一度。次は必ずこの空間に潜りこんでくるはずだから。
止まっていた時間が動き出すと共に、展開された全てのナイフが動き出した。
そんな中を真っ直ぐと、最小限の動きで真っ直ぐこちらに向かってくる。幼少時に蹂躙された苦い記憶が甦る。その記憶に目の前の光景が重なり、半歩下がってしまう。
逃げて……たまるか!
向かってくる姿を睨みつけ、一瞬たじろいだ身体に喝を入れる。脚を一歩踏み出すと、大和さんが笑った。
あと数歩と言う位置まで迫った所で再び時を止める。しかし、予想していた通りにそのまま突っ込んで来た。私もナイフを逆手に構え、弾丸のように突っ込んだ。
「ハッ、美鈴に良く仕込まれてるみたいだね! 動きにも無駄が少ない!」
「貴方に褒められてもまったく嬉しくないですけどね!」
「前々から思ってたんだけど、咲夜って僕のこと嫌いだよね!?」
「今更気付いたんですか!? 初対面から大っ嫌いでしたよ!!」
撃ち合う拳と蹴り。振るったナイフは的確に往なされていて有効打は与えられていない。美鈴の言っていた通り、数百年もの研鑚を積んだ本物の体術は私の粗削りなそれとまったく違う。でも対処出来ないほどでもない!
「さぁ、スピードを上げていくよ! 付いて来れるかな!?」
「貴方の方こそ、ノロノロしてたら追い抜きますよ!!」
こんちくしょう! やってられるかです!
幼い頃なら、中指を立ててそう叫んでいただろう。しかし叫べるのなら今でもそう叫びたい。でも叫ぶ暇すら与えて貰えない。
徐々に早まっていくスピード。次第に付いて行けなくなってきた私は、手に持ったナイフを投擲した。
しかしそれは空中で静止する。止まっている時の中では、私の手を離れた物体はその動きを止める。それは大和さんも同じ。しかし大和さんはそれに気付かず弾くように腕を振うが、それはもちろん空振りに終わる。
その隙に後退し、ナイフを狙いも付けずにあちこちに投げまくる。先程弾き落とされたナイフも拾い上げ、空中へと投擲する。そんな私を怪訝な様子で窺っていた大和さんだが、その表情が次第に青く染まって来た。
「ちょ、まさか!?」
「そうです。時が動き出せば此処にある全てのナイフが動き出します」
スペルカードとして使ったナイフもそこに含まれる。何せ二枚分のナイフ、その量もとんでもない数になる。しかし気付いた時にはもう遅い。時が動き出しさえすれば、如何に大和さんと云えど串刺しになるのは間違いないのだから。
これで少しは鬱憤が晴らせる。ニヤリと、そう笑ってやった。
「……これって、ちゃんと計算して放ったの?」
「………」
次は私の顔が青くなる番だった。妹様にポカした方がいいと言われたけど、まさかここ一番でそれをする羽目になるなんて。串刺しにしてやろうと意気込みすぎて、大事なことを失念しちゃってた。
「だから駄メイドって言ってるんじゃないか! ちょっとは考えようよ! ね!? 今から拾おうよ! ね!?」
「―――て」
「……て?」
「テヘ☆」
「テヘ☆ じゃなーーーーーーーーーーーーい!!」
それでも時は動き出す……
―――禁忌「レーヴァテイン」
死ねば諸共。私ごと串刺しになる瞬間、途轍もない熱が空間を切り裂いた。突如発生したそれがナイフを焼き尽くし、影も残さず消し飛ばした。
「まったく、二人だけの世界で遊ぶなんて駄目じゃない。私も混ぜてくれないと! あと咲夜、やっぱりポカしたのね!」
私を弄る人、増えました。
「さぁヤマト、第二ラウンドね! 行くよ咲夜、今度はポカしないでね?」
ええ、もちろん加勢させて貰いますよ妹様。私もまだ負けたわけでは無いですから。あと、ポカはしません。
◇◆◇◆◇◆◇
腕を下げ、仁王立ちで相手を睨みつける。
しかしただ悠然と立っているわけではない。周囲にこれでもかと魔法陣を展開し、そこから様々な魔法を放っている。レーザーに追尾弾、属性を付加した色取り取りの弾幕に勝気だった小娘も逃げの一手。
圧倒的な魔力と魔法。これこそが魔法使いの真髄。狭く深くの大和とは違い、広く深く。多種多様の魔法を修得した私は、世が世なら大魔導と呼ばれていたのだろう。私よりも先に紅魔館に魔法使いモドキが来ていたのは誤算だったが、もうそれはいい。アレはあんな奴だけど、あんな大魔導がいてもいいと今なら思う。あの頃なら絶対にあり得ないことだけど……私も変わったものね。
―――いいえ、変えられた。
あの愚直なまで真っ直ぐな生き方に。惚れたと言ってもいい。一般的な意味じゃないけど、私にはあんな生き方できないから。だからこそ、そんな大和を乏しめる小娘だけは……。
まぁいい、今はそんなことは重要ではない。重要なのは、如何にしてこの小娘を堕とすか。
ただ堕とすだけでは足りない。二度と這い上がってこれないほど、力の差を見せつけて徹底的に。
でも勝ち負けなどを気にすることは必要としない。始まる前から解っていることに、私の思考を費やすのはあまりにも勿体ないから。何せこれは闘いでも、ましてや弾幕ごっこでもない。ただ向かってくる相手を蹂躙する殲滅戦。
「愚直なまでに真っ直ぐな軌道。似ているけど、肝心な心はまったく似ていない」
「うるせぇ! 私はアイツみたいな軟弱者じゃない!」
「そうかしら? それに……大和は貴方が思っているような人じゃない」
私はまだスペルカードを一度も使ってないのに、もう限界に見えるのだけど。
通常弾幕は力任せ。マジックミサイルやレーザーは『もどき』 と言って良いほどお粗末で無茶苦茶。大和の下で基礎学び、構成をしっかりしていればまだマシになっていたものを……。
「ハンッ、アイツが軟弱者なのは私しか知らないからな! そして……私が軟弱者じゃないってことを証明してやるぜ!」
―――恋符「マスタースパーク」
突き出されたミニ八卦炉から高出力の極光が放出された。明らかに目の前の魔法使いが持つ保有魔力よりも多い魔力を感じる。これが大和が言っていたミニ八卦炉の恩恵なのだろう。
しかしこの小娘、大和が持つ魔法の中でも威力の高い物を修得していたのか。でも…
「威力は申し分ない。でも使い手がヒヨッコだと、基が良くても話にならない」
視界を覆うほどの太い極光。しかし、それが私に直撃することはなかった。極光は勢いを無くし、放出されたはずの魔力は霧散していく。
「な……何が起こったんだ!?」
「解らない? 貴方だって魔法使いでしょう?」
「……」
無言で睨みつけられる。……本当に解らないようね。
大和に、いいえ、大和以外でもいい。誰かに師事されていれば理由も解っただろうに。魔法使い同士の闘いとは、相手の術式に干渉することだと言うことが。
術式に干渉し、妨害する。高等なテクニックを要するが、一般的な魔法使いなら誰でも知っている。が、この小娘が知らないのも無理は無い。師と呼べる者がいないのだから。
「マスタースパークッ! マスタースパークッ!! ……くそっ、八卦炉が壊れたのか!?」
「いいえ、違う。一流の魔法使いは相手の魔法に干渉して妨害する。ただそれだけのことよ。弾幕ごっこで言う一種のスペルブレイクみたいなものね」
「なんだと……!?」
「哀れね」
「な…に……?」
……もう十分。魔法の発動を抑えられたこの子は、もうただの人間にすら劣る。相手にする価値もない。勝気な小娘には、相手にされないことが一番酷かもしれない。
「もう帰りなさい。始めは徹底的に潰してやろうと思ったけど、そんな気も萎えたわ。魔法使いモドキですらない貴方なんて、潰す価値もない」
「なっ、私はまだ負けてない! アイツみたいに―――」
―――まだ、そんなことを言うのか。
「貴方は知らないんでしょうね。その箒も、そのミニ八卦炉も大和が作成に関わっていたことを」
「……なんだと?」
「『黙っていてくれ』 なんて言われたけど、もう黙っておけない。貴方があまりにも大和を馬鹿にするから、彼の名誉の為に言っておく。その箒は大和が、ミニ八卦炉は店の主と大和が『貴方の為』 に作ったものよ」
この小娘が家を出たと言う噂を聞いた大和は、既に絶縁状態だったにも拘らず陰ながら支援を続けていた。魔法の森に住む人形遣いに頭を下げ、魔法の森に生成しているモノにも襲わないように頼みもした。
それだけではない。自分の作れる最高の箒を用意し、魔力の少なさを補うための武器すら用意した。伊吹大和という人間は、一度でも関わってしまえば相手のことが気になって仕方が無い奴なのだ。それが自分を慕ってくれたのであれば尚更。
一度魔法を教えてしまった手前、責任感も働いたのかもしれない。でも目の前の小娘はそんなことすら知らない。今の自分が、全て自分だけで成り立っていると信じている。
「自分の身の程を知らない人間は、さっさとお家に帰って寝てなさい」
どうせ、もう誰にも相手にされないでしょうから。
背を向け、去り際にそう吐き捨ててやった。
「……ッ!」
「どうかした? 早く帰りなさい」
「……さげんな。ふざけんなッ!」
―――恋符「マスタースパーク」
「……本当に哀れ。でも私は言った。容赦はしないと」
―――特符「逆転術式」
初めて宣言したスペルカード。それが私の作った魔法じゃないって言うのが少し癪だけどね…。まぁ大和に出来て、私に出来ない道理はないと証明ね。
眼前に展開される真っ赤な魔法陣。それに魔砲が衝突した瞬間、魔砲はそのまま術者に跳ね返っていった。
「なッ! ……うわあぁぁぁぁッ!?」
跳ね返ったそれは、思いもよらぬ光景に間抜け面を晒している術者に直撃した。
直撃によって魔力が弾け、視界が光に覆われる。余波を防ぐために張った障壁越しに見えたのは、咄嗟に張ったであろう魔法障壁ごと光に包まれて行く姿。
光が晴れた時、地面には今まで勝気だった子が這いつくばっていた。
「ぅ……ぐ…」
「…自分の魔法でやられたと思っているのでしょうけど、それも間違い。その魔砲も、さっき私が使った魔法も大和が作ったモノ。……貴方もいい加減気付いているんでしょう? 大和は自分が思っているよりもだいぶ強いんだって」
「ちくしょぉ…ちくしょぉ……」
悔しさからか、情けなさからか。地面にへばり付いている姿からは、嗚咽が聞こえてくる。
……ふぅ、後味が悪いわ。
それに疲れた、本当に。大和のやつ、私の身体が弱いのを忘れてるんじゃないかしら? これでも喘息持ちなのよ?
「小悪魔、隠れてないで出てきなさい。もう終わったわ」
「そ、そうなんですか……?」
「…? 紅茶の用意をして貰えるかしら」
「えっと、あの子は放っておいていいんですか……?」
良いも悪いもない。容赦はしないと言ったのに向かってきたのだから、自業自得よ。
「うぅ……うぅぅぅ……ぅっ…」
「パ、パチュリーさま…?」
……これはこれで煩いわね。泣くなら家で泣いて貰いたいわ。
「ぅっ…ヒック……ヒック…」
「やっぱり虐めちゃ駄目ですよ、パチュリー様。まだ子供なんですから」
「子供って貴方……さっきまでのやり取りは見ていたんじゃないの?」
「それでも、です。泣かせちゃったら、もう弾幕ごっこでも何でもないんじゃ……」
「…ぁッ、くっ……ぅッ…」
な、なによ……これじゃあ私だけが悪いみたいじゃない。まったく……少しくらい慰めてあげたほうがいいのかしら?
「ちょっと貴方―――ん…?」
少し説教、もとい話をしようと声を掛けた瞬間、憶えのある魔力の波動を捉えた。そして次の瞬間、
――――――ドゴォッ!
「……ぅっ、ッ―――」
「咲夜さん!?」
何かを砕いたような音の後、小悪魔の悲鳴があがった。
目を向けた先には、大和と闘っていたはずの咲夜が倒れていた。壁に特大の穴が空いているのを鑑みるに、壁を突き破ってここまで跳ばされて来たのだろう。そして本棚をいくつか押し倒し、ようやく止まったと言う所か。
やれやれ、相当鍛えられていたはずなのに情けない。
しかし本と本棚に埋もれた咲夜を救出した私は、その姿に思わず息を呑まざるを得なかった。
メイド服は見るも無残な状態に裂かれている。そこから覗ける肌からは青く、血が滲みでている箇所も多くある。脳震盪を起こしているのか、目の焦点が合っていない。……この様子だと骨も折れているかもしれないわね。
「咲夜、何があったの? 大和と闘っていたのでしょう?」
「…ぁ……、ぉ……に…」
「鬼……?」
受け答えは出来る、と。じゃあ死にはしないわね。死ぬほど痛そうだけど。
でも、鬼……? まさか、伊吹鬼が?
急いで探査の術式を飛ばすが、そんな反応はなかった。と言うことは、この子は大和にここまでやられたと言うのか。大和にそうさせるまで追い詰めた咲夜を褒めた方がいいのか。それとも容赦なく闘った大和を非難する方がいいのか悩む所だけど、まずは治療に専念しよう。
「ぃm……と、さまが……」
「今はフランドールが闘っているの?」
「は、ぃ……」
治癒魔法が効いてきたのか、引き攣っていた表情がだんだんと柔らかくなってきた。まだ痛みはするだろうが、だいぶ楽にはなってきたはずだ。
「でもいったい、どうしたの? あの大和がここまでするとは思えないのだけど」
「私にも…、何がなんだか……。まるで見えない拳に殴られたとしか……」
「見えない拳? ……あんの馬鹿大和、小さな巨人を使ったわね…」
身内相手に奥の手を一つ晒すなんて、どれだけ負けず嫌いなのよ。完全不意打ちの一撃とはいえ、種が解れば対策法なんてすぐに考えられるのに。
でも―――そうね、この状況を使わない手はない。
「小悪魔、そこで泣いている子供を叩き起こしなさい。現実を見るいいチャンスだわ」
これで少しは、考えを改めてくれればいいのだけど。
~その頃、紅魔館の中庭~
「クックック、博麗の巫女の質も落ちたものだ。私に傷を負わせるどころか、地面に手を付いているとはな。だがそう悲観するな、これも一重に愛を覚えた者の為せる業なのだ」
「……うざ」
「ん?」
「うざいって、言ってんのよ!!」
「……ククク。敵わないと知って、まだ向かってくるその姿! 愚かだが嫌いではないな! さあ、もっと私を奮えあがらせてみろ!!」
新年明けましておめでとうございます、じらいです。年末年始、どうお過ごしでしょうか? 私は常にお酒が抜けない状況です(笑) 今も
戦闘シーンってやっぱり難しいです。第九十部『伊吹大和。これでも僕、男なんです』のように第三視点もどきでしても良かったのですが、咲夜さん視点で進めたかったのでこうなりました。
そして魔理沙。パチュリーの『哀れね』はまるで代弁してるかのようです。魔理沙…君の出番はまだまだ先なんだ!
次回は霊夢・レミリア。大和・フランドール。そして遂に馬鹿親父が現れるか? と言ったところでしょうか。とりあえずはお正月後になると思います。呑み過ぎに注意しましょう! それではまた次回