何時も通りの予告編
何時も通りの予告編です。だいたいこんな感じになるだろう、な意味の予告編です。ネタばれあり! もう一度言いますよ? ネタばれあり!! 今回は普段よりも多くネタばれが含まれていると思いますのでご注意を
読むのは貴方様の判断に任せます!
……今思う。お前ら師弟ってやっぱ馬鹿だろ。仕様もないことで喧嘩して。
酷いぜ姉さん。…まぁ、私もあの頃は若かった。それだけの話だぜ
いやいや、だから魔理沙さんは何歳のつもりなんですか。
「あの頃、里ではいつ貴方達が顔合わせをするか冷や冷やしたものです。貴方は知らないでしょうけど、同じタイミングで二人が人里に入った時は慧音さんが苦労したんですよ? なんとか大和さんをその場に留めようと」
……結構とんでもないことになってたんだな
あの~……
どうした、永遠亭のご苦労うさぎ
その言い方は止めて。……貴方と兄弟子の間に何かあったのかな~って……
……駄目だな、このご苦労うさぎは
駄目ですね
まったくもって、話にならないぜ。
「貴方が言うことじゃないですど、話になりませんね」
ちょっと!? いい加減この扱い止めてくれないの!?
▽▲▽▲▽▲▽
幻想郷には、総じて『異変』 と呼ばれる騒動が起こることがある。人間にとってははた迷惑な、そして妖怪にとっては一種のお祭りのような大騒動。これは史上稀に見ない、度重なる異変の始めとなった話。
「紅いわね」
「紅いねぇ」
「涼しいわね」
「涼しいねぇ」
博麗の巫女、博麗霊夢。かの有名な巫女、博麗零夢の後継と謳われる程の実力を持つ彼女の初陣。容姿・霊力・在り方……全ての点で嘗ての巫女を彷彿とさせる彼女。しかし、全てにおいて博麗零夢には劣っている。それが周囲の認識であり、事実であった。それでも彼女の再来だと言う一番の原因は、その後に立つ一人の男の存在があってこそだった。
「霊夢。僕は君の盾であり、君の拳だ。君が異変の首謀者と対決するのであれば、僕はその露払いを受けよう」
「そ……。じゃあ頼りにさせて貰うわ」
しかし彼もまた、嘗ての立ち位置とは違った場所にいた。隣に立つのではなく、常に一歩後ろで支援に徹する。しかしその実力は鈍るどころか、洗礼されていく一方。実力者の仲間入りをした彼が支える巫女は、はたしてその才を開花させることができるのだろうか。
「じゃあ行きましょうか、大和さん?」
「ああ、行こうか」
成長する力が、紅い霧に包まれた異変を解決へと導く。
「さて、と……あの二人も行ったみたいだな。じゃあ私も行くか。魔法使い魔理沙さんの門出だぜ!」
その後を追うように、一つの影が空へと上がった。
「貴方は食べてもいい人類?」
「れいとうほぞんしてやるわ!」
「ち、チルノちゃん、ルーミアちゃんも止めておこうよぉ。敵いっこないんだから、ね?」
「相手になるって言うのなら退治してやるわ」
「ルーミアちゃん……あのお馬鹿…。何やってんの…」
立ちふさがる悪友。そして破天荒な妖精と大妖精。
「ほぉ~。紅い、紅いなこの館。まるで悪魔の館だ」
「その通り、悪魔の館です。ところで小さな魔法使い。この館に何用か?」
「私は世紀の大魔法使いになる予定の魔理沙さんだ。そこを退いてもらおうか」
「……残念ながら、今宵ここを通ることが出来るのは二人と決まっているのです」
一足先に悪魔の館に辿り着いた魔法使い。彼女が門番との戦闘中に、大和と霊夢は館内へと侵入する。
「まったくあの二人、やってくれるぜ……。お、なんだここは? まるで宝の山じゃないか」
「止まりなさい、未熟な侵入者」
相対する魔法使いたち
「さて、どれだけ成長してくれたのやら」
「うぜぇですわね。黙ってお引き取り下さい」
「無理な相談だよ」
「そうですか。なら……」
メイド長と元執事の、一切の加減を許さない真剣勝負
「来たわね、怨霊」
「出たわね、悪魔」
館の主と、当代の巫女の一騎打ち。そして―――
「わたしが勝ったら、わたしの物になってね?」
「そりゃあ勘弁願いたいね…!」
悪魔の妹までもが、その姿を現す
「アルフォーーードォォォォォォッ!!」
「調子に乗るなよ! 小僧ォッ!!」
数百年の時を経て、二人は再び激突することになる。
これは、終幕へと向かう物語―――
何かもういいや、と投げやりにストック全てを投げたじらいです。今まではちょくちょくと出し惜しみではないけど、調整して投稿して来ましたが、何と言っても師走。走りたくなるのですよ、ええ。しかしもう手札0。ライフも0。次回は何時になることやら…
と言う訳で次回からは原作突入。その前にもう一度、活動報告の方で大和の現状報告とか、今度は交友関係とかやってみようかなと思ってます。上がったら見てやって貰えると嬉しいです。
それではまた次回