表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方伊吹伝  作者: 大根
第六章:君と過ごした最高の日々
110/188

何時も通りの予告編

だいたいこんな感じになるだろう、な意味の予告編です。ネタばれあり! もう一度言いますよ? ネタばれあり!! でもこの通りに進むことも『ほぼ』 ないのが痛いところです。読むのは貴方様の判断に任せます!



読めば生殺しです?

『皆に支えられているから今の僕がいる。自分だけでなく、誰かの為となった時にこそ一番の力が出ると僕は思ってる』 随分前に師匠が言ってたけど、この話を聞かされるまでずっと一人で突っ張ってた私には理解出来なかったな。



「貴方が彼の教え子になって一悶着あったのは里では有名ですからね。師弟関係になる時、更に一悶着あったらしいですけど」



あ~、嫌なとこ突いてくるな。まだガキだったころの話だぜ。


今でも子供ですけどねぇ。


まったくだ。師弟ともども青臭いったらありゃしねえ。


酷い天狗と姐さんだぜ。少しは子供に優しくする心をもったらどうだ?



「でも、よく大和さんが昔話をしてくれましたね。あの方はあまり自分のことを話してくださらないのに」



それもそうだな。大和の奴は恥ずかしいとか言ってあまり人に話そうとはしないからな。


そりゃあれだ、この可愛らしい弟子が酌をしてべろんべろんになるまで酔わせた成果だぜ。泣き上戸なのがうざかったけどな。


あやややや…。大和さん、相変わらず貴方には甘いですねぇ。


だな。お前、本当に可愛がられてるな。


馬鹿言わないでくれよ姐さん。実践主義とか言って可愛い弟子を何度も殺しかける師匠がいると思うか?





残念ながらいるのよね、これが。兄弟子も師匠には何度も殺されかけたらしいし、今も時々生死を彷徨っているわよ。…それに付き合わされる私の身にもなれって言うのよ。


お、誰かと思えば御苦労さんじゃないですか。ちなみに先程の話は大和さんと貴方の師匠にも伝えておきますんで。更なる苦労を期待します。


ちょ!?



「御苦労さんです」


御苦労さん


ホント、御苦労なことだぜ


あんた達、わざと言ってるでしょ!?




「そう言えば、大和さんは貴方の兄弟子に当たるのですよね?」



(スルーしやっがったよこいつ…)正確にはもう違うのだけど…まあそうね。とにかく、師弟の関係なんてそんなものよ。それにあの人も師を名乗れるほど…と言うより、べらぼうに強いでしょ?


私の方が強いぜ!


私の方が強いな。


私の方が強いですけどねぇ。


…ごめん、言った本人だけど自信なくなってきたわ。あと、私の方が強いわ。



「確か…貴方が出会ったのは博麗零夢さんが逝った後ですよね? その頃の大和さんの行動記録だけが抜け落ちているのですが、何か知りませんか?」



私があの人と特別親しくなったのは異変の後だから何とも言えないけど、出会った頃の話でいいのなら…



「それで十分です。ではお話して貰えますか?」








▽▲▽▲▽▲▽








「伊吹君。私に出来ることがあったら何でも言ってくれていいんだぞ?」


「大丈夫ですよ、慧音さん。恥ずかしながら、一通り泣き終わりましたから」



博麗零夢の没後、彼の生活は変わった。里から離れ、極力人と付き合うのを避けだしたのだ。人付き合いが多く、よく里に顔を出していた彼の姿も今は見えない。そんな落ち込んでいる彼の姿を見つけては、周囲の者は気遣うのであった。



「…服が、表裏逆なのだがな」



違和感に気付かない者がいないわけもなかった。



「萃香、私は全て大和に教えるよ。今の大和は辛うじて耐えれている状態だ。ほんの少しでも傾けば崩れ落ちる程に。そんな時、一番力をもたらすのは何だと思う? …復讐心さ。それも燃え滾るような、ね」



望む望まないは関係なく、遂に自分の置かれている状況を嫌が応にも把握した大和。その心に宿るのは愛した者を奪われた復讐心か、それとも…



「パチュリー。僕、決めたよ」


「何を?」


「正式に先生の跡を継ぐ」


「…言っている意味が解っているの? それがどれだけの意味を持つか。どれだけ大変なことかを」


「解ってるさ。でもそれでも目指そうと思う、本当の意味での魔法使いを」



天才と呼ばれる存在がいる。凡人には理解できないことを考え、それを何でもないように軽々とこなす。彼が先生と呼び親しんだ存在もその一人だった。大魔道の称号すら持て余した伝説的な魔法使い。そんな彼女すら、志半ばとはいえ為し得なかった一つの境地を目指すと彼は誓った。すべては己の信じたモノのために。



「名付けるとしたら…奇跡の魔法使いってとこかな?」









「ちょっといいかしら?」


「はいはい、誰ですかー?」


「この森に住む許可が欲しいのだけど…。貴方、この森の長なんでしょ? 森の生物たちがそう言ってるわ。ああ、自己紹介がまだだったわね。アリスよ、魔法使いのアリス・マーガトロイド。よろしく」



森に住む新たな住人、アリス。自身と同じ魔法使いを名乗る少女との出会いは、いったい何をもたらすのか。



「要するに、貴方は肩に力が入り過ぎているのよ。もう少し気楽に生きてみなさい。どうせ長い人生なんだから」


「肩の力を抜いて…。成程、母さん達みたいに人生を謳歌すればいいんだね?」


「ま、そう言うことじゃないの?」



彼の母親について詳しく知らない彼女が言った言葉が、後の彼に大きな影響をもたらす。そしてそれを知った誰もが言うだろう。お前が言わなければ、と。







「アキナさん!? どうしてここに!?」


「アキナを知っている…? まさか…月からの追手!?」



月の兎と月の申し子。兄弟子と妹弟子の初めての出会い。






「お孫さんを、僕が?」


「うむ。君もこの子も経験は多い方が良い。この子もそれを望んでおる」


「お願いします!」





幼い剣士と傷心の魔法使い。教わる側だった彼が、今度は教える側に初めて立つ。













「この子の名前? 霊夢、博麗霊夢だ。では頼む」


「名前? 魔理沙、霧雨魔理沙! よろしくお願いします、先生!!」



そして彼と彼女たちは出会った。







「結婚してないし未亡人でもないのに、お義父さんになっちゃったよ…」





それは里から離れた、真の意味で彼を知る者の少ない話





7月にはもう投稿しません出来ません、じらいです。私の大学に祝日など関係ないのだー!! とりあえず前話で長い間投稿しないままと言うのも何ですから、予告編を入れさせて貰いました。ただやりたかっただけとも言います。とりあえずこれからの妄想を膨らませてもらえればOKです。



そして読んでしまった方、これまでにも予告編を読んだことのある人はもう察しているでしょう。この通りに話が進んだ試しがないじゃないか!? と。その通りなんですけどねw でもこればっかりは止められないのです、ええ。




予告編も登場人物が増えてきました。人形師に妹弟子、果てには幼女剣士です。原作主人公ズももうすぐですね! その原作までももう間近。そこまで話数を挟みたくないなぁ、と思いつつもそうもいけそうにないもどかしさ。どうしてくれようか?



あと疑問です。アリスって何時幻想郷に来たのですか? 旧作のことは一切考えてないです。詳しく知らないものは書けそうにないのでorz とりあえずこの時期で登場させる予定ですが、何かおかしいところがあればお願いします



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ