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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

光の先はやはりアイツだった。

作者: tomo
掲載日:2026/03/19

おーい!智ー!もう帰んのか?

夕焼けに照らされたグラウンドから大きく手を振る昌治の姿があった。日焼けした顔から白い歯が見えた。

走塁練習をしていたのか、顔は土まみれだった。

一緒に帰ろうぜー!今練習終わったから!着替えたらすぐ行くから校門で待っててくれー!

練習終わりでクタクタのはずなのに昌治は溌剌としていた。おー!じゃあ校門で待ってる!

しばらく待っていると、昌治が制服姿で現れた。

待たせて悪かったなー行こうぜ!

普段、ユニフォーム姿が多いのでこうして制服姿の昌治を見るのは入学式以来かもしれない。

昌治とは同じ高校とはいえスポーツ学科と普通科なので、こうして一緒に帰る事も更々なかった。

今日、お前この時間まで何してたんだ?勉強か?

そう、来週中間テストだろ?それの予習を図書室でしてだんだよ。ほうー真面目だね、関心関心。

お前は、勉強してんのか?俺は野球一筋だから勉強なんて二の次さ!健康的な笑みを浮かべながらそう言った。昌治とは地元が同じで小中も同じ小学生の頃もこうして日が暮れるまで学校の校庭で遊び互い親に怒られる始末だった。野球も昌治からの勧めがキッカケで初めたのだが、中学3年の最後の大会で肩を痛めてしまった智は高校でも続けるつもりだったが断念してしまった。病院のベッドで落ち込んでいると、昌治が肩に手を当て俺たちの夢だった甲子園俺が絶対連れて行ってやると約束してくれたのだ。その瞬間自分の不甲斐なさと無力さで涙が溢れ出しそうなったがなんとか堪えた。

昌治は高校入学してから更に練習に熱が入り、熾烈なスタメン争いをなんとか勝ち取りショート座を勝ち取ったのだ。智は野球ができなくなってしまった分勉強に専念をし大学も国立の医学部を目指していた。

お互い切磋琢磨し自分の夢を叶える為に一日一日を大切に過ごした。

高校最後の大会予選を勝ち抜き甲子園の道を手にする事ができた、智も応援に行った。甲子園の広さに圧倒された、澄んだ夏の青い空鳴り響く吹奏楽部の演奏赤く染まったアルプス赤いメガホンで全力で応援する応援団何もかもが素晴らしかった。自分もこんな所でプレーしたいと心の底から思うので、あった。

惜しくも1回戦で敗退してしまったが昌治はレフト方向に特大アーチを打ったのである。

大きくガッツポーズをしながら三角ベースを回るその姿は輝いていて、偉大で素晴らしいものであった。

智は昌治からのメッセージだと思った。智は志望校の大学に無事に合格し、昌治にも報告した。昌治は自分の事の様に喜んだ。

卒業式、保護者や生徒が校舎や桜近くの場所で写真を多くの人が記念撮影をしている。スマホの画面に目を向けると昌治からのメールが入っていた。

体育館の裏に来れるか?渡したい物がある。

渡したいもの?疑念を抱き体育館に向かった。

卒業式の後片付けをしているボランティアの保護者や教員の姿があった。昌治は体育館の石階段に腰を下ろして待っていた。おう、待たせて悪かったな。

渡したい物ってなんだ?昌治は制服の袖から甲子園で打ったホームランボールを智に手渡した。これ?お前に渡そうと思って俺がお前を甲子園に連れて行った証拠としてお前にやるよ。満面の笑みを浮かべた、

智は涙を流し、昌治と親友で良かったと心底から思ったのであった。これから先も一生ずっと親友でいると互いに誓い合ったのであった。





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