暗闇の閃光
ブォーン!!!
修治が車のアクセルを吹かし続ける音が車内でも聞こえます。進行方向的には夕方まで居た、警察署に向かっているのでしょうか。
車の中で私は再度、修治の弟の三段目の引き出しににあったノートを見直しました。
修治「・・・どうだ?なんか手がかりになりそうなもんはあったか?!柴田!!」
柴田「今はこれだとよく分からない、俺の中でどうしようもない違和感があるだけだ。詳しくは後で二人に説明するから!!」
修治は助手席に視線を向けます。
修治「み・・・美恵!ボーっとしないで佐田さんに電話して、末広さんと一緒に警察署に来てもらうように要請してくれ!証拠となりそうなノートパソコンはこっちにあるんだ!!これさえ渡せば!!」
修治は運転席と助手席の間のスペースにノートパソコンを隠していました。
早川「あっ!ごめん!!分かった!!」
早川が慌てて自分のポケットからスマホを取り出しました。
早川「・・・・・もしもし・・・・あっ佐田さん?!あの・・・今日のお昼会った早川美恵です!!あの・・・・さっき修治の家で・・・・」
そこまで電話で話した時に、強い光が私達、そして車内を襲いました。
柴田「しゅ・・・・修治!!!危ない!!!」
修治「え?・・・・・」
・・・・ガシャーーーーーン!!!!!
赤信号であったの助手席側の道路から車が突っ込んできました。
修治「うわぁあー――!!!・・・・」
早川「きゃああああ!!!!・・・・」
ガンッ!!ガンッ!!ガン!!
修治の運転するセダン車が空中で一回転して、道路淵の草むらの方へ落下しました。
ガシャン!!!!!
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・うっ・・・・うっ・・・・
朦朧とする意識の中で私は車のリア席から這って脱出しました。
柴田「うっ・・・・うっ・・・・・・うっ・・・・・・みんな・・・・・大丈夫か・・・・・」
頭から血が流れているようで、目からの情報が更にぼやけて見えます。
それからまもなく、道路上に停車した車から誰かひとり、人間が出てきました。
柴田「う・・・・・う・・・・・誰だお前・・・・・・・蛇島なのか?・・・・・」
私は力を振り絞って声にならないような声を発します。
その男は私の事などわき目もふらず、運転席からノートパソコンとケーブルを取り出しました。
「これだな、通信していたパソコンは・・・・・あとのこのバッグだ・・・・・」
リア席に置いていた私のトートバッグを取り出しました。
修治「・・・・く・・・・お前・・・・・・逃がさねぇぞ・・・・・」
修治はポケットから隠し持っていたナイフを取り出しました。
修治「おらああああああ!!!!」
この作品が面白いと思ったらブックマークと感想をお願い致します。
広告下の☆☆☆☆☆→★★★★★評価を宜しくお願い致します。
作者のモチベーションアップになります。
作者のエイルはブログもやっております。
是非、立ち寄ってみて下さい。
https://eirblog.com/