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 私はとっさに持っていたスマホでそのパソコン画面の写真を撮りました。


修治「くっそ!パソコン立ち上がってから、メールのクリック以外特に何もしてないのに・・・・パソコンが起動すると自動的にこのチャットアプリが開くってことか?!」

柴田「も・・・もしかしてあいつと会話できるのか?・・・・・・」



 私の言葉を聞いて、修治は急いでキーボードを打ち込みました。



「おい!!お前もう一度俺達を狙ってみろ!!痛い目に遭わせてやるからなぁ!!出てこいコラ!!」



 修治は怒りを込めたチャットを力強く打ち込みました。

柴田「おい修治、やめとけよ挑発は!!あっ!!・・・・・」


 私はとんでもないことに気付きました。ダメだこのやり方では・・・・・。



柴田「修治!!電源切ろう!!・・・もしかしたらこれで逆探知されるかもしれない!!こっちの、俺達の居場所がバレる可能性ある!!」

修治「た・・・確かに!!・・・・そうだな!」


 私はノートパソコンの電源ボタンを慌てて押し、電源を切りました。



 三人「・・・・・・・・」


 全員目を見合わせました・・・・・。



早川「・・・さっきのチャット主って多分蛇島だよね?!なんでここにチャット打ち込んでるの?!修治の弟のアカウントに!!なんでそれが分かるの?!」


修治「それは分からない。このノートパソコンに電源が入ると、自動的にこのチャットアプリが開いて、弟がログインしてきたから蛇島に通知されているっていう考え方が正しいかもしれない」

柴田「そうだな、恐らくそれが正しい。しかしやばいな・・・・弟の住んでる場所を蛇島が知っているとしたら、俺達の居場所が今このチャット操作で相手にバレたかもしれない・・・・」


 軽率でした・・・・本当に軽率でした・・・・・。何の策も無く、ただ何となく弟のパソコンの電源を入れてしまいました。こんなことになるなんて・・・・。


 蛇島の知り合いを辿って蛇島の居場所を突き止めるという作戦を相手に予測されていたのです。あいつはただパソコンの前で待っていて、入って来た修治の弟のアカウントに脅すような文句のチャットを送っていたのです。

 私達は相手の罠にまんまとハマってしまいました。




修治「くっそ!!そういうことか!!」

柴田「でもこれで分かったぞ・・・・・俺が思った通り、弟は間違いなく蛇島と絡んでいる!!」


 罠にハマってしまったような格好になりましたが、逆に言えばこちらも蛇島の尻尾を掴んだようなものです。修治の弟の事件に関わっていて、またこれであいつの余罪が追加されます。当時の資料を調べて貰って、更に居場所特定に展開できると考えました。


早川「末広さんにこのノートパソコン持って行って調べて貰おうか」

柴田「確かに、前回分からなかったと言ってたけど、あれから何年も経ってる。警察の調べ方が変わってるだろうし、それがいいかもしれない」

修治「よし、そうと決まったら柴田が撮った画像と一緒に末広に提出しよう」


 修治は直ぐにノートパソコン机から外して小脇に抱えました。

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