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佐田と修治


 佐田は警察署の一室で修治と話していました。和歌、乃蒼、早川の姿はなく、修治だけ改めて呼び出された様子でした。


佐田「ごめんね、何度も呼び出してしまって。・・・君がその・・・・一番年上でリーダーの修治君だね」

修治「リーダー?・・・そんな風には思ってないけどねぇ・・・年上だって言っても学年は同級生だしな(笑)」

 リーダーという役職、響き、まんざらでもない様子でした。


佐田「君は確か、事前の話だと・・・・柴田君が青年達と殴り合いをしていて、柴田君がやられそうになった所を助けたんだったね。なんでやられそうなのが柴田君だと分かった?」

修治「そうそう、あの柴田が来てたド派手な服のお陰ですぐ居場所が分かったよ。飛び蹴りくらわしたら、蹴り飛ばした後にそいつは岩に頭打ってそのままのびてたんだけど、俺が目を離した隙に美恵・・・そう草むらに隠れている早川の方に向かった。俺の詰めが甘かった。頭を打った時に脳震盪は起こしてたみたいだけど、それで失神迄には至らなかったらしい」


佐田「その後、残念ながらその青年は自害したよ」

修治「そう・・・なんだ・・・。まぁでもこの間和歌からちょろっと聞いたら、元々自殺志願者だった?って話だし、それは仕方ないんじゃないかな。敵対していて、当然止めてあげる事も出来ないし。・・・・最後の最後に俺達に多大な迷惑をかけたことを、全員に謝罪してから逝って欲しかった・・・という気持ちが俺にはまだあるけどね。俺は根に持つタイプかもしれない・・・あんまいい奴ではないな(笑)」


佐田「君が蹴り飛ばした男の他に、もう一人男性が居ただろ?柴田君と取っ組み合いになったっていう男が」

修治「居た居た、見るからに喧嘩が弱そうなひ弱な奴だったけどナタを持ってたからな。柴田も最初はビビっただろうな」

佐田「因みにその男ってのはどこに行った?」

修治「柴田にボコられて失神してた。その後目が覚めた後は乃蒼と格闘になったとかって聞いたけど、本当にその男だったかどうかその辺りは詳しく分からないな。俺は敵が四人居ると思って行動していたから、恐らく他の二人も頂上近くに居るもんだと思って付近を探しにいった。武器持ってんだ、みんなやられたらたまったもんじゃない。俺が蛇頭ヶ丘に行こうって言った、言い出しっぺなのに。仮に死んだ柴田とかに恨まれて呪い殺されても嫌だしな(笑)」


佐田「その・・・・・何故敵は四人だと思ったの?」

修治「あぁ、柴田とリュウが最初フェンス前で見た軽自動車に男が四人乗ってたって言ったから、そいつらで全員かと。」

佐田「言っている事が辻褄合っているのか確認する事があるんだ。柴田君とリュウ君がもうすぐ退院するから、良くなったら一度全員集まって欲しい。丁度学校も閉鎖されているし、集まってみんなと話がしたい」


修治「佐田さん、それは良いけど学校からも呼び出しがかかってるぜ」

佐田「学校側には私から警察側を優先するように要請した」

修治「そうか・・・・まぁ、そうでもしないと話が纏まらないよな」

佐田「そう言う事だ・・・・。修治君はリーダーだから、他のみんながおかしなことを言っていないか確認して欲しいんだが」

修治「俺がその役割で成り立つの?俺は警察の助けが来るまで頂上に居たんだぜ。脱出した柴田と和歌の動きが全く分からない」

佐田「それは大丈夫だ。こっちがある程度の話をそれぞれから聞いているから擦り合わせていきたいと思ってるだけだから。既にこっちの方でおかしな点がいくつか浮上してきてる」

修治「まぁ・・・分かった・・・」


 私の病状が良くなり次第、警察に出頭することになりました。どうやら警察からすると重要な事のようで、協力してくれないかとの事でした。

 今回修治が話した事で全てだとは思いますが、実際の所どのようになっているのでしょうか。

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