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背水の陣


 信じられない光景が目の前で起こっていました。

 乗って来た車が・・・修治の高級SUV車が火柱をあげて燃えていました・・・。


 私はその場で膝をついてその炎を見ていました・・・・

柴田「嘘だろ・・・・・なんてことだ・・・・・」

和歌「えいちゃん!これじゃあフェンスを越える事ができないよ!このままだと山火事になるかもしれないよ!離れよう!!」


 和歌の言う通り、仮にこのままフェンスを無理に出たらこの炎に飲まれるか、或いは車の爆発に巻き込まれてしまう可能性があります。


 フェンスの手前側に人影が見えました。


色白の青年「おっ!!ようやく来たかお前ら!!燃やしてやったぜ!!お前らの車をよ!!これでここから逃げられねぇな!!・・・・はっはっは!!どんなもんだい!!凄いだろ!!この炎は!!・・・絶対にお前らを逃がさないからな!一人残らずここで殺すからな!!」


 そこに居たのは先程、軽自動車の運転席に乗っていた色白で痩せ型の青年でした。先程の少し柔らかい雰囲気と全然違いました。数分でここまで人が変わるのでしょうか。これが本当の彼の姿なのでしょうか。

 彼も他の青年達と同様でナタを持っていました。ともすれば私達を殺す為にわざわざ一度山を降りてナタを購入して戻ってきたのでしょうか。或いはナタを最初から所持していたのか・・・・・。元々肝試しスポットに来た観光客を片っ端から殺すつもりでここに来ていたと・・・・そういう風に想像したとしたら狂気です・・・。


柴田「ヤバい!!和歌!!後ろに戻ろう!!」

和歌「・・・・待ってえいちゃん!!挟まれてるよ!!さっき私達が山から降りていた時に、私達の居場所がバレて、下山してくる奴が居たもん!!」

柴田「くそっ・・・そういえばそうだった・・・・」

 私は来た道を振り返ります。


 私達は見事にフェンス側と山側から青年達に挟まれてしまいました。フェンスの向こうに行くには、ここを通る以外に道がありません。サイドにあるほとんどが樹木に覆われている大型のフェンスをよじ登る事は私が怪我をしている為、現状だとほぼ不可能に近いです。


色白の青年「・・・よーし、俺がここまで逃げて来たお前らの首を切ってやるぜ!!女の方はしっかり俺が犯してから殺す!!」

 痩せ型の青年がナタを持ち、フェンス側から走って追いかけてきます。


和歌「えいちゃん!!どうする?!どうしよう!?・・・・・」

柴田「・・・・・・・・・・・・」

和歌「走ろう!!えいちゃん!!・・・・・・えいちゃん!!・・・・あいつに殺されちゃうよ私達!!」

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