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火に油


 降っていた雨がかなり大降りになってきました・・・・・。この雨のせいで先程切りつけられた右腕から凄い勢いで血が流れます。

柴田「あああああ・・・・あああああ!!!」

和歌「えいちゃん!!」

 和歌がとっさに持っていたハンカチを取り出して私の右腕に縛り付けてくれました。


Tシャツの青年「お前のさっきの言葉・・響いたぜ!!迷惑だと・・・・・絶対お前を殺して、女を犯してやるぜ!!お前達を殺すモチベーションが上がって来たぜ!!」

柴田「く・・・・くそぉ!!こいつ狂ってる!!・・・いってぇ・・・・・」

 和歌が巻いてくれたハンカチがみるみるうちに血で赤く染まっていきます。


柴田「なんなんだこいつら・・・・・畜生・・・・・」

和歌「えいちゃん・・・・・」

 あまりにも傷口が痛くて血が止まりません。右腕を押さえて、和歌の前に立ちます。


柴田「・・・絶対に・・・・和歌だけは守るんだっ!!!」


 戦いが始まりました。意味の無い戦いが始まりました。この蛇頭ヶ丘にさえ来なければこんな戦争にはならなかったのです。私がこれまで生きて来て初めて命の危険を感じています。和歌だけは守って、最悪こいつらと相打ちでもいいです。和歌の気持ちを聞くことが出来たので、なんかもう、自分の人生に未練はもうないのです。


Tシャツの青年「いくぞこら!!」

柴田「どっからでもかかってこい!!!」



 バキッ!!!!


Tシャツの青年「うわぁあああ!!」


 バキッ!!



柴田「しゅ・・・・修治・・・・」

修治「柴田のそのクソ派手なシャツでお前の居場所がわかった!」

 良かった・・・・雑誌の・・・・占いを信じて良かった・・・・・

 

 岩陰から飛び出してきた修治の蹴りを受けた青年は岩に頭を打ち付けてその場に倒れました。

修治「ここは、先輩の俺に任せろ!・・・・柴田!和歌!さっさ逃げろ!!」


柴田「せ・・・先輩?・・・・・わ・・・わかった。そういえば早川は?どこ行ったの??」

修治「早川は安全な所に隠れてる。リュウと馬鹿乃蒼ばかのあはどこ行った!?」

柴田「さっき向こうの岩陰の方でヤッてたけど、雨が強いから森の方に行ってるかもしれない」

修治「わかった。そっちでヤってるかもしれないって事だな!とにかく柴田と和歌はこの山を降りて助けを呼んでくれ!誰でも良いから助けを呼べ!もしお前らが助けを呼べなかったらこいつらと心中だ!!」

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