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 修治の所まであった霧は、中間を歩いている乃蒼をおんぶしたリュウを越え、すぐ隣に居る和歌を越え、瞬く間に自分の位置まで立ち込めてきました。


柴田「まだお互いが見えるうちに少し固まっておこう!」

 もし、お互いに何かあった時の為に私達は少しだけ身を寄せ合いました。

乃蒼「もぉ、一体なんなんだよこの霧・・・」

リュウ「急に沸いて出て来たような感じだよな。なんか・・・上に行くのを邪魔しているような・・・・・そんな感じがするのは俺だけかな」


 すぐ傍に居る和歌の顔までは見えるものの、リュウより下の位置に居る人間の姿が見えなくなるほどの濃霧です。ここは一度安否確認をしておいた方が良さそうです。


和歌「リュウ!大丈夫?!」

リュウ「・・・大丈夫!今一旦おんぶしてた乃蒼をおろしたわ、クソ重たいから!」

乃蒼「はぁ?!うるさいわね!!」

修治「いいからそのヒール脱げ、タコ!」

乃蒼「そんなこと言うなら修治がおんぶしてよ!!」

修治「解決になってねぇーんだよ、お前は」

 乃蒼がこれだけ元気ならこの班は大丈夫そうです。


柴田「修治は大丈夫そうだな」

修治「俺も美恵も大丈夫だ。霧発生のタイミングで待機して正解だったな」

柴田「ほんとよかったよ・・・・」


 修治の安否確認が終わった直後でした・・・・。





 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・・



 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・




乃蒼「えっ・・・・・・今誰か喋った?」

柴田「何か聞こえたぞ今・・・・・・」



 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・


 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・



 女性の笑い声が聞こえました。完全に自分の鼓膜にそれが伝わったのです。



早川「今のって・・・・誰か笑った??・・」

 全員その声が確実に聞こえたようで、霧の中で、黙り込みます。


 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・


 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・



 霧もあり、完全に身動きが取れなくなってしまいました。


 私は耳からその女性の笑い声が離れなくなってしまい、その場にしゃがみ込んでしまいました。

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