行き止まりの空間に
乃蒼「たった一人の差でしょ?酒飲んで数え間違えたんじゃないのぉ??」
確かに人数的には4人と5人の差ですが「偶数」と「奇数」の間違えなのです。
あと男女がそれぞれペアになってここに来ているので、まぁ環境的に暗かった事もありますが全体を見て違和感があって当たり前です。
例えばですが『人数70人』と『71人』を間違えたわけでは無いので、私としてはかなり自信がありました。
和歌「やっぱえいちゃんの言う通りここは幽霊が出るんだよ。気味が悪くなってきた。」
修治「柴田が怖い事言うから、女子が怖がってんじゃねぇか。変な事言うのやめとけ」
本当にただの勘違いだったのでしょうか。
柴田「ごめんごめん怖がらせてしまって、・・・よし、もうそろそろ帰ろうか。結局旧トンネルは封鎖されていて、何も無かったって事でさ」
もぉ話を切り替えて、帰宅を促した方が最善と思われましたので、帰宅を全員に提案しました。
修治「そうしようぜ、でもみんなで久々に楽しかったよな。若者らしい事を久々にやったわ。俺は20歳になるけどこれまで若者らしい事なんか一つも思い出が無かったからな。親が与えてくれた車でのドライブだけだよホントに」
修治がその辺にあった空き缶を蹴飛ばしました。
カラン!カラン!カラン・・・・・・
修治が蹴飛ばした空き缶が転がった先に・・・・山へ登る階段のようなものがありました。
修治「・・・・・ん?ここって行き止まりじゃないの?」
柴田「これ・・・・・トンネルの上に登って行くような・・・・・階段か??・・・・」
この広場に到着した当初は気づきませんでしたが、トンネルで行き止まりではなく、今にも崩れそうな草に覆われたボロボロの古い階段を発見したのです。
修治「これってまだ先に行けるのか・・・・・」
乃蒼「よぉし、ここまで来たら最後まで行っちゃおうよ。いつかここに来たことあるって誰かにお話しできるしさ。なんかこのまま帰るのは味気ないよ私的には」
わんぱくな乃蒼はヒールのまま登る気満々です。誰よりも元気でした。
乃蒼は連れて来ない方がよかったのかな・・・・・。
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